代々木八幡宮は、東京都渋谷区代々木にある神社です。 厄除け・開運の神として知られる応神天皇(八幡さま)が祀られています。
小田急線・代々木八幡駅、東京メトロ千代田線・代々木公園駅からそれぞれ徒歩5分と都内からアクセスしやすい地にありながら、閑静で神聖な空気が流れています。クスノキ、ケヤキ、イチョウなどの緑にあふれ、都会にいながらにして自然に触れることができる貴重なスポットです。
敷地内には渋谷区指定文化財の代々木八幡遺跡があり、縄文時代の竪穴式住居や出土品なども見学可能です。 近年ではテレビや雑誌に取り上げられパワースポットとして有名になった代々木八幡宮ですが、その歴史とご利益を探ります。
代々木八幡宮 2018年の行事に関する日程
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代々木八幡宮では、毎年決まった時期にお祭りがあり、5月には金魚まつりが開催されます。 正式名称は五社宮祭というのだそうですが、当時金魚ブームにより近隣住民の間で金魚を飼うことが流行り、出店でも多く売られるようになったことから金魚まつりと呼ばれ親しまれるようになりました。
地域住民による金魚をテーマにしたイベントや金魚グッズの販売・金魚のお神輿などが担がれ、初夏に涼しげな金魚づくしのおまつりです。
夏の終わりの9月22・23日には、大規模な例大祭があります。 たくさんの露店が境内に軒を連ね、大勢の人が代々木八幡宮に訪れます。22日夕刻は神楽殿で演芸が奉納され、23日は昼から夜にかけて神代神楽が行われます。
例大祭で特に注目したいのは大迫力のお神輿です。 地域住民による神輿渡御(みこしとぎょ)(神輿を担ぎ周辺を練り歩くことで地域の幸せを願う、最も重要な祭事のひとつ)や宮入り(渡御を済ました神輿が境内へ入ること)が行われ、毎年たくさんの見物客が見守ります。
この時期、周辺地域には交通規制が行われるため、注意が必要です。車での移動は避け、公共交通機関を利用しましょう。
代々木八幡宮の由緒と歴史
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代々木八幡宮は、荒井外記(げき)智明(ともあきら)によって創建されました。 荒井外記智明は、鎌倉時代の将軍・源頼家の側近であった近藤三郎是茂(これもち)に家来として仕えていました。 頼家公の暗殺後、宗祐(そうゆう)と名前を改め、代々木にてひっそりと世俗から離れて暮らし始めました。
ある夜、宝珠の鏡を授かり八幡大神の託宣を受ける夢を見たことから、1212(建暦2年)9月23日にこの地に祠を建てたといわれています。 また、昭和25年の発掘調査にて竪穴式住居跡や、土器・石器が多く見つかりました。このことからこの地では、縄文時代多くの人たちが集落を作り暮らしていたのではないかと推測されています。
敷地内の陳列館ではこれらの出土品や、縄文時代の人々の暮らしの様子を見学することができます。 代々木八幡宮にはその他に、訣別の碑や表忠碑、俳人の臼田亜浪の碑も建てられています。
代々木八幡宮の御利益
代々木八幡宮は、厄除け、交通安全、家内安全、商売繁盛、社運隆昌、病気平癒、合格祈願、方除、工事安全、安産祈願、心願成就、成功祈願など得られるご利益はさまざまです。
ご祈祷も受けることができるので、何か大きな出来事が控えているときは、代々木八幡宮の神様にお願いしてみましょう。
代々木八幡宮の出世稲荷社
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近年では特に、仕事運が上がるとテレビで紹介され出世稲荷が話題になりました。 「代々木八幡宮の近くに住むとブレイクできる」と芸能人の間で噂が広まったこともあり、お忍びで訪れる芸能人もいるそうです。 出世稲荷社は代々木八幡宮拝殿の奥にあります。
まずは拝殿を参拝したのちに榛名社・天神社・稲荷社を順に巡り、出世稲荷社を参拝しましょう。お目当ての場所にだけ参拝するということは神様に対して失礼にあたるので、注意が必要です。