岐阜県は中部地方または東海地方に属し本州のほぼ中央に位置しており、日本国内でも数少ない内陸県のひとつです。岐阜県の県庁所在地は岐阜市で様々な地形があり、北部は標高の高い飛騨山脈がそびえていますが南部には濃尾平野が広がっています。
岐阜県北部の山岳地帯は豪雪地帯として知られていますが、南部では夏季にヒートアイランド現象などの様々な要因が重なって気温が上昇しやすく日本国内での最高気温をマークすることもあるほどです。
また、白川郷合掌造や高山祭、古川祭の屋台行事などユネスコの世界文化遺産や無形文化遺産もいくつかあり、近年では海外、特に東南アジアでも人気の観光地になってきています。
この他にも中山道の宿場町、日本三名湯の下呂温泉や日本三大桜に数えられる薄墨桜などの素敵な景勝地や現代陶芸美術館、かがみがはら航空宇宙博物館などの文化施設もあり観光で一度は訪れてみたい県のひとつではないでしょうか。
岐阜に来たらまずはこれ!岐阜の名物7選①
鶏ちゃん
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岐阜県の名物料理と言えばまずは鶏ちゃん焼きが挙げられるのではないでしょうか。もともとは下呂市や高山市などの飛騨地方や郡上市を中心とした奥美濃地方の郷土料理であり家庭料理です。
基本は味噌や醤油をベースにしたたれに鶏肉を漬け込んでキャベツなどの野菜と一緒に炒めるシンプルな鶏肉料理のことです。
各家庭で飼われていた鶏が卵を産まなくなった後に老鶏として廃棄せずに調理されていたものですが、身近な食材や調味料を使って手軽に調理できることで岐阜県の名物料理として定着していきました。
もとは家庭料理だったのですが、精肉店が味付けの鶏肉の販売を始め、更に飲食店がメニューのひとつに加えたところから商品化が進みました。
今では鶏ちゃん焼きに使用する鶏肉の部位や調味料に様々なバリエーションができ、各家庭やお店によって色々な味や食感を楽しむことができるようになりました。
絶対に外せない高級食材!岐阜の名物7選②
飛騨牛
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岐阜県飛騨地方の名物料理と言えば飛騨牛を外すことはできません。飛騨牛は神戸牛や松阪牛、近江牛などと並ぶブランド牛のひとつです。
飛騨牛銘柄推進協議会登録農家制度で認定され、登録されている生産者の元で飼育され、協議会事務局の認定を受けた黒毛和牛を指します。
岐阜県内の道の駅や高速道路のパーキングエリア、サービスエリアなどでも串焼きが販売されているので食べたことがある方も多いのではないでしょうか。
岐阜県名物の飛騨牛は綺麗なピンク色をしており、とろけるような霜降りで柔らかく、指で触ると体温で脂が溶け出すほどで1~2ヶ月ほど熟成させた方が美味しく頂けるようです。
歴史としてはまだ新しく、1981年に但馬牛である安福号を飛騨に連れてきて種雄牛として飼育しその血統を受け継ぐ形で飛騨牛は生まれました。
飛騨牛と一緒に食べても良し!岐阜の名物7選③
朴葉味噌のステーキ
出典:写真AC
次に挙げる岐阜県名物は飛騨高山地方の朴葉味噌です。朴葉味噌とは自家製の味噌にネギなどの薬味を加え山菜やきのこなどの具材と共に枯れた朴葉の上に乗せて焼いて食べる岐阜県の名物料理のひとつです。
朴葉には殺菌作用があり比較的火に強く、飛騨地方の山林では数多く自生しているので落ち葉を拾い数日間干しておき、冬の間に凍った漬け物を載せ味噌と共に焼いて食したのが初めだと言われています。
先ほど紹介した飛騨牛のステーキを同じ岐阜県の名物同士、朴葉味噌と一緒に焼いて食すのが朴葉味噌のステーキです。飛騨高山地方に行けば色々なお店で味わうことができる郷土料理です。
朴葉の香りのついた甘辛い味噌だれのステーキも岐阜県の名物料理として味わい深いのではないでしょうか。