海苔は栄養がたっぷり!豊富な栄養価を紹介|製造法や美味しい食べ方も

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焼いても壊れない海苔の栄養

海苔にはビタミン、ミネラル、食物繊維や必須脂肪酸などの栄養素が沢山含まれています。焼海苔1帖に含まれるビタミンCはみかん1個に含まれるビタミンCのおよそ1.5倍です。 通常ビタミンCは熱に弱いので加熱すると栄養素が壊されてしまいますが、海苔のビタミンCは熱に強く、焼いたりしても壊れないのが特徴です。

海苔の栄養のなかでも豊富なのが食物繊維で、ほうれん草の倍近くも含まれています。 多くの野菜の食物繊維が不溶性食物繊維寄りなのに比べ、海苔の食物繊維はほとんどが水溶性食物繊維なので腸に優しく、穏やかな整腸作用を持っています。

便秘の解消や腸内細菌のビタミン合成の手助け、さらに有害重金属などの除去などにも有効に働きます。 ビタミンAも多いので、野菜が嫌いな方やお子さんに食べてもらいたい食品です。

鉄分も豊富で、レバーが苦手な方や小食の方でも献立に加えやすい食材です。また、不足しがちなカルシウムやヨード、タウリンなどミネラルも豊富です。 さらに最近注目されてきているEPAもたくさん含み、タンパク質も多いので毎日積極的に海苔を食べたいものです。

海苔はどうやって作られる?


出典:写真AC

海苔の栽培は春まだ早い2~3月頃から始まります。 海苔の葉体からオス・メスの有性胞子が放出されて接合し、果胞子になるのでそれを水槽に保存しておきます。

水槽に吊り下げた牡蠣などの殻に胞子が潜り込み糸状体(糸状の胞子)となり、夏の間に成長するので、このとき根気よく綺麗な海水と交換して、栄養不足や病気にならないように気を付けます。 夏の終わり頃には糸状体から殻胞子ができます。この殻胞子が海苔のタネといえます。

水温が低下する秋には牡蠣の殻の内部から出てくるので、海苔網につけます。この作業を採苗(さいびょう)といい、海面に張った網の下に牡蠣殻糸状体をつけて、タネをつける野外採苗、陸上の水槽に牡蠣殻糸状体を入れ水車のような枠に、網を張って回しタネをつける陸上採苗とがあります。

タネをつけた海苔網は、空気中(海の上)に出して乾燥させる、干出(かんしゅつ)という作業を行います。雑藻を取り除いたり芽を強くしたり、胞子を多く出させるなどのためです。タネ網をつくる工程を育苗(いくびょう)といいます。

その後育成という工程に入りますが、支柱式栽培法といって浅い海に支柱を建てて網を張るやり方と、浮き流し式栽培法といって深い海にロープ、浮き、重りでできた筏(いかだ)を作り、その中に網を張るやり方があります。

育成も終わるといよいよ摘採(てきさい)、つまり収穫となりますが、海苔は1シーズン中にタネつけされた同じ網から数回に分けて収穫されます。

タネつけされた網のおよそ半分を冷凍庫に保存しておいて、最初の網の収穫が一段落したら今度は冷凍庫に取っておいた残り半分の網を海に戻すのです。最初の網で11月頃から収穫するのを秋芽網といい、12月終わり頃まで続けられます。

冷凍庫のものを戻すのを冷凍網といい、これは12月終わり頃から3月頃まで収穫されます。 海苔摘み作業は、夜明け前の暗いうちから摘採船で行われます。 摘採後の製造の工程は洗う、刻む、抄く、乾すなどがありますが、ほとんどが大型の機械でオートメーション化されています。

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