お礼参りの手順・方法をチェック!|時期・服装・初穂料の相場

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合格祈願や安産祈願、厄除けなどで神社に正式参拝や祈祷などに行くことはよくあることです。お礼参りとは、その後無事に受験に合格したり、出産を終えた後など、願い事が成就したり、感謝の意を示すために再び神社を参拝することをいいます。

願い事が叶うとつい忘れてしまいがちですが、お礼参りは祈願成就の謝意を表すために、必ずしておきたいものです。そして、願い事が叶わなかったとしても、お礼参りはするべきです。 つまりお礼参りとは、「助けを聞いてもらったことへの感謝の気持ち」を伝えるものということです。

このためお礼参りは、本来、祈願とセットになっているものと考えるのが自然です。 また、お礼参りはあくまで「お礼」なので、新たな願い事は控えたほうがよいでしょう。

お礼参りの時期


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お礼参りはどのようなタイミングで訪れればよいのでしょうか。一般的には1年以内にお礼参りをするのがよいとされていますが、厳密な期限やマナーなどがあるわけではありません。 また、実際に祈願をした神社にお礼参りをしなければならないという決まりもありません。

たとえば、厄年で前厄・本厄・後厄と3年に渡って厄除けをする場合がありますが、中には本厄だけ、厄除けをすることがあります。このように回数や時期が異なっても、厄除けでは後厄が終わってから神社にお礼参りをするのが一般的です。

お礼参りの手順


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お礼参りの仕方は、略式では、祈願の時と同様に手水舎で清めを行ったあと、お賽銭をあげ、二礼二拍し参拝をします。 もし、祈願の際にお守りやお札をいただいていれば、役目を既に果たしたことになるため、持ったままでいるのはよいことではありません。これはお礼参りの際にお返しするようにしましょう。

また、お礼参りの際は謝意を込めて絵馬やお酒、食べ物などを奉納することもできます。 このとき、お酒や食べ物であれば、「御神前」、「奉献」、「奉納」となど書いた紅白の蝶結びのしをかけ、社務所などで「御神前に、お供えください」と伝え、手渡します。

お礼参りに行けない場合


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遠方の旅行で訪れた神社で祈願をしたら願い事がかなった、安産祈願をしたものの、産後で出かけるのが難しいなど、お礼参りにいけない状況も少なくありません。 こんなとき、遠方でお礼参りにいけない場合であれば、同系列の神社へ行くという方法があります。

神社は「稲荷神社」、「八幡神社」、「春日神社」といったいくつかの系列に分かれていて、同じ系列の神社であれば祀られている神様は同じです。これは、元となった総本宮から魂が分けられて各地に「支社」として点在しているからで、たとえば稲荷神社は「伏見稲荷大社」が総本宮です。

祈願をしたのが同じ稲荷神社であれば、神様は繋がっていると考えられており、伏見稲荷大社へ参拝してもよいですし、近隣の支社へお礼参りをしてもかまいません。 もし、近隣に総本宮も支社もなければ、地域の氏神として祀られている近所の産土神でもよいでしょう。

お礼参りの初穂料の相場


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本来「初穂(はつほ)」とは、神様に祈りを捧げる儀式の際に供物として奉納される、その年に最初に収穫された農作物のことをいいます。つまり初穂料とは、この代わりとなる金銭のことです。 お礼参りでも、昇殿参拝の場合にはこの初穂料を納めます。

初穂料は一般的には3,000円~10,000円とされ、5,000円が一番多いとされています。ただし、相場は神社によって異なるため、わからない場合には直接神社に尋ねてみるのがよいでしょう。

また、略式でお礼参りをする際には、お礼お気持ちとしてお賽銭を奉納します。 ただし、この初穂料は金額の大小が問題ではありません。自分のできる範囲で謝意を表すということが大切です。

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