果物みたいな野菜、トマトの旬はいつ?
出典:写真AC
トマトというと夏野菜のイメージがあるかもしれません。実際に、日本の露地栽培のものは、その多くが6〜8月に市場に出回っています。
しかし、トマトは本来であれば涼しく乾燥した地域で育つ植物です。日本で夏に収穫されるようになったのは、栽培が始まった当時はまだ設備がしっかりしておらず、春の種をまく時期に合わせていただけにすぎません。ですから、本来のトマトの旬は春から初夏にかけて、および秋ということになります。
この時期に太陽の光をたっぷり浴びて育ったトマトは、栄養も豊富で、糖度が高く、とても美味しいものとなります。まるで果物みたいな味を楽しむことができます。
品種は世界中で8,000種類以上を数え、日本でも農業の発展にともない、120種類ほどが栽培されるようになりました。 その種類は大きく分けると、食用と加工用に分けられます。
食用のものは皮が薄く透明で、甘味が強く香りが弱いのが特徴です。中でも果物みたいにジューシーなトマトは、皮からはじけ飛びそうな見た目です。
一方で、加工用の品種は酸味や香りが強く、赤い皮が厚くて煮崩れしにくいのが特徴です。ケチャップやホイールトマトなどに用いられています。 近年では、ミニトマトや黄色いトマト、グリーントマトなどもよく出回るようになりました。