ジャパニーズウイスキーはなぜ人気?おすすめの銘柄9選も紹介

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ジャパニーズウイスキー9選⑦

余市


余市は、北海道にあるニッカの蒸留所で、その看板であるシングルモルトウィスキーです。シングルモルトウィスキーは、ニッカもサントリーも、スコットランドにならったものでしょう、蒸留所の名前を名乗るウィスキーが多いです。

余市蒸留所は、竹鶴正孝が、スコットランドの気候を求めてたどり着いた地です。シングルモルトだけあって、飲みやすさを追求するニッカも、余市蒸留所のウィスキーに関しては、ピート(泥炭)を強い香りづけに使っています。

そして、余市蒸留所は、スチル(蒸留器)がストレート型で、さらに石炭直火蒸留。これにより、より力強いウィスキーが生まれます。こうした環境から生まれた余市は、力を感じるスモーキーなウィスキーです。

ジャパニーズウイスキー9選⑧

 知多


サントリー知多は、近年誕生したジャパニーズウィスキーです。愛知県のサントリー知多蒸留所は、グレーンウィスキーを作っていますが、グレーンウィスキーはブレンドウィスキーの土台として使うもので、もともと個性を与えられたお酒ではありませんし、一般に販売することもありません。

そのような珍しい、商品化されたグレーンウィスキーが知多です。グレーンウィスキーは軽やかですが、そこに価値があり、和食にも合うわけです。

ジャパニーズウイスキー9選⑨

 宮城峡


宮城峡も、余市と同様、ニッカの蒸留所の名であり、シングルモルトウィスキーの名前です。こちらの蒸留所では余市と異なる個性の発揮のため、間接蒸留と、くびれ型のスチルを使い、華やかでフルーティなウィスキーを生み出しています。

ピート香も薄く、洗練されたウィスキーとなっています。ひとつの会社の中で、まったく異なる個性のウィスキーを作り、シングルモルトとして、またブレンドとして売り出すという、ジャパニーズウィスキーの特質がよく表れているのではないでしょうか。

ジャパニーズウイスキーには職人のロマンがつまる

ジャパニーズウィスキーの特徴と、地ウィスキーを含む名ブランドについて見てきました。

お酒はなんでもそうですが、特に出荷までに時間の掛かるウィスキーには、職人のロマンがつまっています。スコットランドを兄に持ちながら、異なる個性を次々生み出してきたジャパニーズウィスキー、ぜひその積み重ねに思いを馳せながら味わってみてください。

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