おからは栄養満点でダイエット効果も?|がん予防にもなるその栄養価

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おからと豆腐の成分比較

大豆を絞った豆乳を固めてできたのが豆腐ですから、豆腐とおからは同じ大豆から生まれた兄弟です。豆腐とおからの成分はどう違うのでしょうか。

おからには、従来通りの方法で作り、水分が比較的多く残留している旧製法と、技術改良で水分を少なくした新製法とがありますが、旧製法のおからと、木綿豆腐とで成分を比較してみます。

当然ながら豆腐とおからの成分は共通しているものの、おからのほうが豆腐より成分が多くなっているのは「炭水化物」「カリウム」「鉄」「ビタミンB1」「ナイアシン」「食物繊維」です。

炭水化物の含有量は木綿豆腐の6倍で、さらに食物繊維の含有量は、木綿豆腐の実に24倍にもなります。ただ、カルシウムに関しては、豆腐のほうが多くなっています。

おからの健康効果


出典:写真AC

食物繊維の豊富なおからには、どんな健康への効果があるでしょうか。最も豊富に含まれる、食物繊維の効果はある程度ご存じと思います。腸の老廃物を除去し、綺麗にすることで便秘や下痢の改善に役立ちます。お通じがよくなれば、ダイエット効果も期待できます。

食物繊維には、他に肥満防止、コレストロールや血糖値上昇の抑止、抗酸化作用、そしてダイオキシン排出など、多くの効能があります。次に大豆の栄養素である豊富な植物性タンパク質は、筋肉を作り、骨や内臓を形作ってくれます。

また、大豆に多く含まれるレシチンには、肝臓の脂肪を除去し、体の代謝を促進する機能があります。これによって、血糖値の低下や肥満防止につながります。

レシチンの効果はそれだけではありません、脳の記憶能力を高める機能もあることがわかってきました。豊富な栄養に溢れるおからを常食していれば、体と頭に大きな効果があるかもしれません。

おからのがん予防効果


出典:写真AC

おからでがん予防ができるとなると、無視はできません。老廃物を取り除くことは、がん予防の第一歩です。すでに触れましたが、おからの豊富な食物繊維は、腸内の老廃物を除去してくれますから、大腸がんの予防効果が期待できます。

そしておからの炭水化物には、オリゴ糖が豊富に含まれており、これには腸内善玉菌を増やす効果があります。善玉菌が腸を支配しているなら、有害物質も排出され、腸に溜まりにくくなります。

おからの調理方法

おからを使った料理には、どんなものがあるでしょうか。卯の花は、おからの別名であるとともに、立派な料理の名称でもあります。おからと、油揚げ、椎茸、にんじん、ねぎ等で作ります。おからの代表的な料理法で、出汁を含ませ、炒って水分を飛ばして作ります。

甘みが強調されてとてもおいしい料理です。次に、おからは生のままサラダにも使えます。豆腐サラダがあるのですから、おからサラダもいいでしょう。食感的に、ツナ缶などと相性がとてもいいです。

その他、同じ大豆の仲間である納豆と、生のまま混ぜて食べるのもお勧めですし、豆腐ハンバーグの材料に、肉の替わりに使うのも最適です。

おからの魅力


出典:写真AC

もともとは捨てる部分であったため、その地位もあまり上がってこなかったおからですが、ここに来て健康食材として注目の的となっています。

捨てるものだとは思わず、大豆の貴重な栄養分を、豆腐と分け合っている食材なのだと思ったほうがいいでしょう。豆腐と一緒に食べれば、大豆の力を100%活かせます。今日から早速、おからを取り入れてみてはいかがでしょうか。

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