おみくじの正しい順番を紹介|神社やお寺によっても違う?

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おみくじがない神社

伊勢神宮や明治神宮

伊勢神宮や明治神宮などの神宮とつく神社には、おみくじがありません。その理由を知るためには、神社の成り立ちや神宮の存在について知らなければなりません。

神宮とは、天皇の祖先である皇祖神や天皇を祀る神社で、大和の平定に貢献した神を祭神とする神社に与えられる社号だといわれており、現在、全国には24社の神宮が存在し、代表的な神宮といえば伊勢神宮とされています。しかしなぜ、神宮の一部には、おみくじが存在しないのでしょうか。

それは、神宮に参拝すること自体が大吉であり、その人の位に関係なくご加護を受けることができると、されているからです。また、日本民族の総氏神である天照大神を祭る伊勢神宮では、日本の国全体を守るほど強力な力を持った神様ですので、個人を占うようなことは古き伝統として行っていないようです。

本来、神宮は、神様にお願い事をする場所ではなく、神様に感謝し、日ごろの出来事を報告する場所です。お願い事をしないのならば、御礼や感謝は必要ないと思われるかもしれません。

日々、平穏無事に過ごせていることへの感謝を忘れてはいけません。以上の理由から、伊勢神宮や明治神宮にはおみくじが存在しません。

しかし、明治神宮には代わりに、大御心と呼ばれるカラフルなものが存在します。これには、大吉や中吉、凶などの振り分けや順番が無く、明治天皇や明憲皇太后が詠んだ和歌が記載され、詩の内容を説明した教訓のようなものが一緒に記載されており、おみくじの代わりとなっています。

おみくじの順番

おみくじの順番といえば大吉が一番良いとされ、大吉・吉・中吉・小吉・半吉・末吉・末小吉・平・凶・小凶・半凶・末凶・大凶の順番に悪くなっていくといわれています。

しかし、神社によっては、大大大吉が存在したり、逆に大大大凶が存在したりと更に区分が細かく設定されているところもあるようですし、少ないところでは、大吉・小吉・吉・凶・大凶の5区分しか順番がないところも存在しているようです。

また、上記に記載したように神社によって、吉の扱いが変わる場合があるようです。神社本庁が管轄する神社では、大吉の次に良いのは吉の順番とされていますが、他の神社では、大吉の次は、中吉が良いとされているようです。

このように神社によって、おみくじの解釈や凶を引いた場合の扱いも変化する場合がありますので、気になる方は、行かれた神社の巫女さんや宮司さんに順番の確認をすることをお奨めいたします。

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