アイヌ語が由来となった日本語や地名は?|消滅の危機にあるアイヌの言葉

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アイヌ語復興の取り組み


出典:写真AC

かつて明治政府の一貫教育政策によってアイヌ語は弾圧されてきました。

アイヌ民族であることは恥であり、アイヌ語は喋らないようにしようと教え込まれてきましたが、戦後日本が高度成長期に突入すると、アイヌの土地がひとつの観光スポットにまで変わっていきました。

むしろ観光のためにもうアイヌ民族はアイヌ人であることを隠すことはなくなりました。

そして観光客向けに年に一度のアイヌ民族の大事な儀式であった「イヨマンテ」という、熊を神と見立てて感謝しながら毛皮や肉を食べる儀式をほとんど毎日行なって、アイヌ民族の文化をアピールしました。

そこで現在では、アイヌ民族への理解は深まり認知度も向上し、同時にアイヌ語の復興にも力が注ぎやすい環境になっています。

アイヌ語の指導者育成事業なども行われていますし、アイヌ民族の親子を対象にアイヌ語学習事業なども行っています。

また平成10年度からはアイヌ語ラジオ講座も始まり、誰でも手軽にアイヌ語を学べるようになっています。

またアイヌ語の弁論大会やアイヌ語教材作成事業なども行われています。

アイヌ語を守るために活動する人はたくさんいる


出典:写真AC

以上アイヌ語についての概要と歴史、それからアイヌ語由来の日本語の地名と、現代におけるアイヌ語の復興の取り組みについて説明しました。

アイヌ語の文法の研究なども現在も活発に行われています。アイヌ語は、日本という国内特有の一つの大切な文化です。

それをなくしてしまわないように、努力を続けている人が現在も沢山いらっしゃるのです。

アイヌ語についてもっと詳しく知りたい方にはこちらの本がおすすめです。

アイヌ神話はどんな話?|アイヌにおける神やフクロウの存在とは

美しいアイヌ文様からうかがえる、アイヌの文化や様々な思い

【アットゥシを知ってます?】アイヌのセンスある民族衣装「アットゥシ」

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