【アットゥシを知ってます?】アイヌのセンスある民族衣装「アットゥシ」

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北海道にはアイヌ民族と呼ばれる独特の文化を持った民族が住んでいます。

独特の言葉や建築物、衣装があり日本に住む貴重な民族です。そのアイヌ民族の伝統衣装をご覧になったことがありますか。

あれはアイヌ語で「アミプ」と呼ばれています。このアミプとは日本語で着物のことを指します。アイヌ民族にとっては普段着のようなものでこのアミプを身にまとい生活していたと言われています。

今回はそんなアイヌ民族の独特の民族衣装の魅力を紹介していきます。

アイヌの民族衣装「アットゥシ」


出典:写真AC

アミプにも様々な種類があります。その中でもアイヌ独特の製法で作られているのがアットゥシアミプと呼ばれる衣装です。このアットゥシはなんと樹木の繊維を折り衣装に仕上げているのです。そのため日本語では樹皮衣と呼ばれることもあります。

樹木から繊維を作るというのはとても多くの手間と高い技術が必要であり、アイヌ独特の民族衣装だと言われています。この繊維は天然繊維の中でも風通しがよく、とても生活しやすい衣装の一つでした。その歴史はとても深く江戸時代以前から着用されていました。

そしてこの時代から本州にもアットゥシが輸出されるようになり、アイヌ民族の貴重な収入源であったと言われています。アットゥシの中にも2種類あり、文様があるものと無いものがあります。文様がないものが普段着用、そして文様があるものは晴れ着など特別な時に着るものとして着用されていました。

アイヌの民族衣装「アミプ」に刺繍された文様


出典:写真AC

アイヌ民族の衣装といえば独特の文様が特徴の一つです。この模様にはどの様な意味が込められているのでしょうか。それは地域によって大きく差があると言われています。アイヌの文様は「モレウ」と呼ばれる渦巻状の模様と「アイウシ」と呼ばれるトゲある文様の2種類によって構成されています。

この文様はとても古くからあり、一般的には魔除けの意味合いを持つものが多いようですが、地域によっては特に意味がなくただの模様だという地域もあります。文様を入れる方法にも違いがあります。糸を使い刺繍をするものから、切伏と呼ばれる布と布を張り合わせることにより入れられる場合もあります。

アイヌの民族衣装に触れるなら「川村カ子ト アイヌ記念館」

このようなアイヌの民族衣装に触れ、刺繍の体験をしてみたいという方は、北海道旭川市にある川村カ子トアイヌ記念館がおすすめです。明治と昭和の時代に第8代のアイヌ酋長として治めた川村カ子ト(カネト)の偉業やアイヌの歴史を残した記念館です。

実はこの川村カ子トという人物はアイヌでありながら、北海道の測量を行い北海道鉄道の開通に尽力した人物でもあります。この記念館に向かう場合は車でアクセスの場合、旭川駅から車で20分ほど、バスの場合は旭川電気軌道バスの24番に乗ると「アイヌ記念館前」で停車します。

入館料は大人が500円、中高生が400円、小学生が300円、それより下のお子様は無料となっています。記念館ではアイヌの歴史を知ることができることはもちろん、様々な体験プログラムも利用できるようになっています。

伝統の楽器であるムックルの演奏体験は700円、コースターに刺繍を縫い付ける体験は2,000円、アイヌの民族衣装を着て古式舞踊を体験できるプログラムは500円で体験することが可能になっています。入館はいつでも大丈夫ですが、体験プログラムはどれも予約が必要ですので、事前に予約を取ることを忘れないようにしてください。

アイヌの民族衣装は便利性も兼ね備える

アイヌの伝統衣装であるアミプについて紹介しました。アイヌには独特の文化が多くありますが、一番特徴的なのがこのアミプではないでしょうか。アットゥシ等は実はとても高い技術によって作られています。ファッション性と動きやすさを兼ね備えたとても便利な衣類でした。

そしてこのアミプに編み込まれたアイヌの文様を受け継いだ新たなアート作品なども生まれています。その元祖であるアミプに触れてアイヌの歴史を知ってみるというのはいかがでしょうか。

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