金沢百万石まつりは、石川県金沢市で毎年6月に開催されるお祭りです。基本的には金土日の3日間で行われています。 金沢を代表する一大イベントとなった金沢百万石まつりですが、ある年では、百万石行列参加者だけでも約2,500人、観客と合わせると約42万人もの参加があったと報道がありました。 金沢百万石まつりの由来は、戦国時代に加賀藩の前田利家が金沢城に入城し、現在の金沢が城下町として知られる所以を築いた偉業をたたえて開催されています。江戸時代には加賀百万石と言われていたため、そこからきているのです。 現在の金沢百万石まつりは、金沢市と金沢商工会議所が中心となって開催しています。その金沢百万石まつりに合わせていろいろな祭りが金沢の各地で行われます。中でも、メインイベントの百万石行列では、前田利家役やお松の方役に俳優を呼んでいます。 2018年は、前田利家公役に俳優の高橋克典さんを、お松の方役に女優の羽田美智子さんをお迎えします。 金沢百万石まつり 2018年の日程・アクセス 出典:金沢百万石まつり実行委員会 2018年の金沢百万石まつりは、6月1日(金)から順次開始します。 6月1日(金)は、「お水取りの儀式」、「祈願祭」や「加賀友禅燈ろう流し」などが金沢の各地で行われます。 6月2日(土)は、百万石まつりメインイベントである「百万石行列」や、だれでも参加可能な「百万石踊り流し」、加賀百万石「盆正月」などのイベントが行われます。 6月3日(月)は、「百万石茶会」が行われます。 場所は金沢駅近郊がメインですが、金沢城公園や兼六園、浅野川など百万石まつりのイベントによってかなり広範囲で行われますが、金沢市内では多くのバスが利用でき、どこへいくのにも祭りの会場同士への移動は便利です。 また、日程も6月1日、2日、3日と3日間にわたり、広範囲で行われますが、行事によって開催日時が決まっているので注意が必要です。 大正が起源!金沢百万石まつりの歴史 出典:金沢百万石まつり実行委員会 金沢百万石まつりは、今年(2018年)で第67回になります。現在の金沢百万石まつりは、金沢市と金沢商工会議所が中心となって開催しています。 金沢百万石まつりのルーツは、大正12年から昭和20年まで金沢市祭として行われてきた奉祝行事であるため、金沢市の各地で行事が行われています。また、昭和21年から6年間、尾山まつりとして尾山神社奉賛会の主宰で開催されました。 金沢百万石まつりの特徴・見どころ 金沢百万石まつりの特徴は、他の祭りによくあるように、一つの行事や一つの場所だけでなく、いろいろな行事がいろいろな場所で行われるところが特徴です。 また、歴史を重んじた厳かなセレモニーが金沢百万石まつりでありますが、ダンスや百万石行列といった盛り上がる盛大なパレードのようなものまで内容自体も多岐にわたります。 そのため、金沢百万石まつりでは、自分が関心のあるものに参加したり、見学したりすることができるのも魅力の一つです。普通の祭りとは違うところもありますが出店は出ます。 百万石まつりの見どころ① 加賀友禅灯篭流し 出典:金沢百万石まつり実行委員会 金沢を代表する加賀友禅が、灯篭の枠に貼られ、浅野川を流れるのが「加賀友禅灯篭流し」です。天神橋上流から浅野川大橋の間を流れます。1200個の灯籠が夜の街を漂い、多くの加賀友禅灯篭流し・金沢百万石まつり来場者でにぎわいます。 加賀友禅は、この浅野川の優しい水流によって、友禅の糊を洗い流す友禅流しが行われていました。今では、この浅野川で友禅流しを行う職人はほとんどいなくなってしまいました。そんな浅野川の流れと、加賀友禅に関わった故人たちへの思いを込めて毎年この「加賀友禅灯篭流し」が金沢百万石まつりで行われています。 灯篭を流す体験をすることも可能です。体験を希望する場合は、金沢百万石まつり実行委員会のサイトで募集しています。 夜の真っ暗な中で、浅野側も黒く光っています。そんな浅野川を赤く、オレンジに炎の光に輝く灯篭が流れる美しさは絶景です。 日本には様々なお祭りがあります!「日本の祭り」の記事一覧 この記事が気に入ったら …
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酉の市とは全、国各地で年末に開催されるお祭りで、毎年多くの参加者で賑わいます。 そんな酉の市には、「熊手」を買う習慣があるのです。しかしなぜ熊手なのでしょうか?酉の市のルーツと開催場所を紹介します。 酉の市とは 出典:写真AC 酉の市は、大鳥神社、大鷲神社、鷲神社の恒例行事となっているお祭りです。全国各地に広がっている祭りで、毎年11月に開催されています。商売繁盛や開運祈願を願うお祭りで、毎年大変な盛り上がりを見せています。 酉の市の歴史・由来 出典:写真AC 酉の市は、江戸時代から続いているお祭りです。花又村(現在の東京都足立区にあたる)の大鷲神社が起源になっているお祭りで、その当時、近所に住んでいた農民たちが、秋の大収穫を祈って「鶏を奉納した」のがきっかけだとされています。 ちなみにこの時に奉納された鶏は、酉の市が終了した後に、浅草にある浅草寺に運ばれて観音堂の前で解き放たれたと言われています。 そのようなきっかけで開催された酉の市は、その後も引き続き行われ、現在では商売繁盛や開運祈願という意味も込めて開催されています。 現在の酉の市では、八頭(里芋の一種)や黄金餅(粟餅)が販売され「正月を気持ちよく迎えるための祭り」という意味も込められています。 酉の市はいつどこで開催される? 出典:写真AC 酉の市の開催時期は毎年11月です。これは、全国各地の酉の市で共通して言えることです。酉の市は、関東地方を中心に開かれることが多いですが、もちろんそれ以外の地域でも開催されています。 主な開催場所は、次のような神社です。 ・練馬大鳥神社(東京都練馬区) ・大鷲神社(東京都足立区) ・酉の寺鷲在山長國寺(東京都台東区) ・鷲神社(東京都台東区) ・花園神社(東京都新宿区) ・大鳥神社(東京都目黒区) ・大國魂神社(東京都府中市) ・素盞男神社(名古屋市中村区) ・長福寺(名古屋市中区) ・大安寺(静岡県浜松市中区) ・大鳥大社(大阪府堺市西区) これらは、ごく一部の開催地にすぎません。現在の酉の市は、全国30ヶ所以上で開かれています。「近所で参加できる酉の市はないかな?」という人は、ネットで検索をかけてみると、意外と近くで開催されているかもしれません。 この記事が気に入ったら いいね!を押して最新情報を受け取ろう
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伝統工芸品の輪島塗が有名な石川県輪島市。 観光に行けば活き活きとした自然、人、文化に触れることができます。輪島観光で押さえたい必見スポットを紹介します。 輪島とは?輪島へのアクセスは? 出典:写真AC 石川県輪島市は石川県北部能登半島の中核となっている街で、輪島塗や朝市、御陣乗太鼓などで全国的に有名です。古くからの港町で、かつては北前船の寄港地として三津七湊のひとつに数えられ日本を代表する港でした。 現在では温泉が点在し、アウトドアスポーツやマリンスポーツも盛んで能登空港が開港したことで石川県外からのアクセスもよくなったことから、観光客も増加しています。 輪島市のある能登半島は日本海に大きく突出しているため、寒暖の季節風を受けやすいのが特徴で、季節の移り変わりがはっきりしていて四季折々の景色を楽しむことができます。 また、北陸地方は雪深いイメージがありますが、金沢などと比べると比較的積雪は少なく、夏もやや涼しく過ごしやすい地域となっています。 車であれば北陸自動車道からのと里山海道経由で、飛行機の利用であれば小松空港で高速バス、あるいは能登空港からタクシー、電車の場合は金沢まで北陸新幹線も開通し、バスやレンタカーでの移動が可能で、アクセスも良好です。 1000年以上前から開かれている市|輪島の観光名所① 輪島の朝市 輪島の朝市の歴史は大変古いもので、1000年以上前、平安時代には行われていたという文献も残っています。かつては神社の祭礼日などの際に海産物などを持ち寄って物々交換していたのが発祥とされますが、室町時代になると毎月4と9が付く日に市が開催されるようになりました。 この市は明治時代になると毎日開催されるようになり、現在では、「朝市通り」と呼ばれる約360mの商店街で毎朝行われています。商店街には約200の露店が立ち並び、露店を出店するためには組合に加入し営業権を得なければなりませんが、この営業権は先祖代々受け継がれているものもあります。 近年、大型スーパーなどの進出によって地元の台所としての機能は薄れつつありますが、能登屈指の観光名所として歴史が継承されています。 日本の棚田百景にも選ばれた!輪島の観光名所② 千枚田 出典:写真AC 白米千枚田は能登を代表する観光スポットとして親しまれていて、日本の棚田百選、国指定文化財名勝に指定され2011年6月には日本で初めて世界農業遺産にも認定されました。 水田一面当たりの面積は18平方メートルほどしかありませんが、日本海に面して広がる、約4ヘクタール、1004枚にも及ぶ典型的な棚田の風景は圧巻です。またこの眺めは、古くから「田植えしたのが九百九十九枚あとの一枚蓑の下」、「越中富山は田どころなれど能登は一枚千枚田」といった古謡が唄い継がれています。 例年稲刈りの終わった10月になると「あぜのきらめき」というイルミネーションイベントが開催され、多くの観光客がおとずれます。 棚田は2万1000個のLEDで彩られ、千枚田に30分ごとに色を変えながら灯るLEDは幻想的です。 電源には太陽光の自然エネルギーが利用されているので、日没の約15分後に点灯します。天候や日没の時刻により点灯時刻が異なり、4時間後には徐々に消えていくのも特徴的です。 千枚田とは?|美しい千枚田4選(白米/中山/丸山/大山)を紹介 金沢と金箔は一緒に発展した|製造メーカーや発展した理由・歴史背景 日本の美しい棚田8選|農家の工夫がつまった日本の原風景 この記事が気に入ったら いいね!を押して最新情報を受け取ろう
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「九頭龍神社」は、東京都桧原村にあります。パワースポットとしても人気があり、女性客はもちろん、多くの芸能人やスポーツ選手も訪れている場所です。 初めての方でも気軽に滝行を始められるように、滝行時間の短いコースや少し形式を簡略化したコースがあるため、女性の方でも安心です。 しかし、滝の水量は比較的多いので、指導者の指示に従い、適切な手順で滝行を体験するようにしましょう。 所在地:東京都西多摩郡桧原村数馬7076 料金:5,000円(別途昼食費や賽銭費用が必要) 臼杵山天光寺(うすきやまてんこうじ) 「白杵山天光寺」は、東京都西多摩郡にあります。ここでは、初心者や女性でも始めやすい日帰り滝行から、一泊・二泊など宿泊して修行を本格的に体験できるコースなど 、さまざまなプランを用意しています。 また、滝行にあわせて精進料理や写経の体験も可能です。女性に人気の密教ヨガなどもあるので、健康を意識している方にもぴったりでしょう。 滝行だけでなく、さまざまな修行を体験したい方におすすめの場所です。 所在地:東京都西多摩郡檜原村小沢檜原村4040-1 料金:滝行一日7,500円(宿泊にする際は日数分及び食費などが別途必要) 高尾山薬王院(たかおさんやくおういん) 出典:写真AC 「高尾山薬王院」は、東京都八王子高尾町にあります。滝行を行うために「蛇滝(じゃたき)」「琵琶滝」の2つの滝を一般開放しており、一般客も利用できます。 ここでは、入瀧料のみで滝行を行うことも可能ですが、これまで述べたように初心者や女性にとって滝行は危険もあるので、指導者の指導のもと滝行を行うことをおすすめします。 修行は本格的なものなので「しっかり滝行を体験したい」と考えている方や、これまで何度か滝行を経験している方にぴったりな場所ですよ。 所在地:東京都八王子市高尾山2173 料金:入瀧料1,000円/入瀧料+入瀧指導料3,000円(初心者は指導必須) 滝行で日々の疲れを癒して 最近話題の「滝行」についてまとめた当記事はいかがだったでしょうか。 修行と聞くとなんだか難しそうに聞こえますが、女性や初心者向けのプランを用意してある場所も多く、気軽に始められます。 東京都内から日帰りかつ電車で行ける場所もたくさん。今度の休日は、滝行で精神のデトックスを体験してみてはいかがでしょうか。日々の疲れや悩みから解放されて、自分自身としっかり向きあう時間が持てますよ。 この記事が気に入ったら いいね!を押して最新情報を受け取ろう
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出典:Pixhere 酪農家というのは、農家とは言っても耕作や農作物の栽培を行っているわけではありません。酪農家は、牛やヤギなどの乳を出す動物を飼い、生乳や加工した乳製品を製造・販売する世帯です。肉用の牛や豚などを育てている農家や卵や鶏肉用の鶏を育てている農家とも異なります。 ただし、単純に毎日乳を搾れば良いというものではなく、より美味しい乳を出し、健康に過ごせるように動物の健康管理や餌やり、牛舎の掃除などの幅広い仕事をする必要があります。質の良い牧草を育てたり、定期的に乳を出すために繁殖を調節したりと様々な仕事があるのです。 家族経営の小規模な酪農家もあれば、複数の農家が共同経営しているところ、従業員を雇って大規模な生産加工を行っているところなど様々です。 酪農家の仕事 出典:写真AC 酪農家の仕事は、朝から晩まで多忙です。最も重要なのが一日2回、朝夕の搾乳ですが、朝は5~6時の早朝から、まずそれぞれの動物が出す乳の量に応じて飼料を調整します。餌が終わったら搾乳用の機械をセットして全ての乳を搾り、機械の洗浄や糞尿の処理、牛舎の掃除なども済ませます。 日中は牧草地に種を蒔いたり肥料を与えたりして牧草を育てることもあれば、収穫した牧草をサイレージにして保存することもあります。 多くの酪農家が農業を並行して行っているため、昼間も休むことはほとんどありません。また、出産しなければ乳が出ないため、人工授精などで出産を調整し、お産の時にはサポートするなど、予定外の仕事が入ることもあります。 酪農家の気になる年収・福利厚生 出典:写真AC 酪農家の年収は、乳製品の販売などで総収入こそ大きくなりがちなものの、設備費や餌代などの費用負担も膨らみやすいと言われています。規模にもよりますが、売上が1,000万円ほどあっても、その内費用負担が700万近くかかることがほとんどです。 飼っている牛などの頭数や、生乳の価格変動などで収入が変わってきますので、売上が大きい時でも貯蓄や借金の返済に回すことがほとんどです。搾乳のある5~7時、17~19時ころは毎日働かなければなりませんが、畑や牧草の管理などは規模や熟練度によって変わります。 旅行や入院などで長期休暇が必要な時は、酪農ヘルパーなどを雇って休むこともできます。福利厚生は、家族経営の時にはお互いに話し合って調整しますが、従業員を雇うような規模の大きい酪農家ならば法人化していることが多いため、しっかり取り決められています。 酪農家のメリット・デメリット 出典:写真AC 酪農家のメリットは、自分たちの努力がそのまま生乳の質に反映されやすいこと、小さい頃から育てている動物が懐いてくる楽しさがあることなどが挙げられます。 動物好きの人の中には、肉用の動物を育てる仕事を嫌がる人もいますが、酪農家の場合は基本的に生乳を販売するため、動物との別れは少なめです。 また、システム化することで勤務時間を大幅に短縮することもでき、やりがいのある仕事です。一方、動物相手の仕事ですし、牧草の管理も体力が必要ですので、年齢を重ねてくると体力面での負担が大きくなります。 出産や動物が死亡した時など、予定外に仕事が増えることもありますし、病気などのトラブルや生乳価格の暴落など、収入面で不安定さがあるというデメリットもあります。 酪農家に向いてる人の特徴 出典:写真AC 酪農家に向いているのは、単に動物が好きな人ではありません。 神経質な動物と根気よく向き合い、基本的にはいつでも仕事ができる状態でいるような生活をする覚悟ができている人に向いています。体力勝負の仕事でもありますので、できるだけ若いうちから始めた方が良いでしょう。 生き物相手の仕事ですし、様々なトラブルも覚悟している方がスムーズに働けます。一方、酪農家に向いていないのは規則的な休みがほしい人、動物の命に責任が持てない人などです。 仕事は続けていけばいずれ慣れますが、神経質な動物を毎日細かくチェックして、早寝早起きの生活を続けることができる人でなければ挫折する可能性があります。 この記事が気に入ったら いいね!を押して最新情報を受け取ろう
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出典:写真AC 伝統工芸品と言われて「焼き物」を連想する人は少なくないと思います。 陶器や磁器の産地として有名なものの多くが伝統工芸品として指定されています。 東北地方 福島 大堀相馬焼、会津本郷焼 関東地方 茨城 笠間焼 栃木 益子焼 東海地方 岐阜 美濃焼 愛知 常滑焼、赤津焼、尾張七宝、瀬戸染付焼 北陸地方 石川 九谷焼 福井 越前焼 関西地方 三重 四日市萬古焼、伊賀焼 滋賀 信楽焼 京都 京焼、清水焼 兵庫 丹波立杭焼、出石焼 …
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昔から日本人に親しまれ、愛されてきた「和菓子」。その中でも、とりわけ「上生菓子」は、その美しさ、風流さ、口当たりのよさから、おもてなしの場でも重宝される、日本のお菓子の代表かつ美術的菓子です。 それでは、上生菓子にはどのような特徴があるのでしょうか? 上生菓子と生菓子の違いとは? 出典:写真AC 和菓子には、餅物、蒸し物、焼きもの、流しもの、練りもの、揚げものなど、たくさんの形状や製法のものがあります。そのため大変幅広いカテゴリーをもつのですが、和菓子の中でも高級品であるのが上生菓子といえます。まず、和菓子は大きく三つに分類されます。 一つ目が「生菓子」。流し物、餅物、練り物、蒸し物など、生の風味のある、口あたりがしっとりしたお菓子のことです。そして、「半生菓子」。こちらは、外側は乾いていますが、内側は生の風味のあるしっとりとしたお菓子のことで、最中(もなか)が代表されます。 二つ目が「干菓子」。これは落雁(らくがん)、アメ、おせんべいなどの、乾き物のことを指します。 三つ目が「上生菓子」。生菓子の中でも、練り切り、羊羹(ようかん)、こなし、求肥などの菓子を、「上生菓子」と呼んでいます。上生菓子は、しっかりとして食べ応えのある、かつ口当たりが滑らかで味わい深い風味を備えた和菓子のことで、古くから、茶席では濃茶とセットのお菓子として登場してきました。 またその風流で優美なビジュアルにより、宴席、おもてなしの場、新年、祝い事の場所などでも重宝されてきました。芸術的で美しい細工がされていたり、色が鮮やかで風流であることが特徴です。 季節を感じる上生菓子の一例 「菓匠まつ井 金沢の和菓子 四季の上生菓子6個セット」 こちらの画像は、2月の上生菓子で、2月を感じられるようにデザインされています。 左上:春の野 中央上:ねじうめ 右上:うぐいす 左下:下萌 中央下:猫柳 右下:薄氷 また何かを模写していたり、自然や季節を感じられる形状をしていたり、その季節に楽しめるものであることが最大の特徴のひとつです。また昔から伝わる有名な和歌や文学になぞらえて生み出されたものも、上生菓子には多く見られます。 上生菓子自体の生地はどのようなものなのかというと、実は多種多様になっています。一般的にメジャーなのは、白あんがもととなっている「練りきり」と呼ばれるものや、「こなし」と呼ばれるものを生地とすることが多いです。 上記で例にあげた創業1926年(大正15年)、金沢の老舗「菓匠まつ井」の上生菓子は、注文の際に好きな種類を選べるのが特徴です。 お誕生日会・ママ会・お茶会など色々なシーンで楽しめるようです。 上生菓子の歴史 出典:写真AC 今でも多くの人に愛されている上生菓子ですが、その起源は、奈良時代に生まれた和菓子が、鎖国をむかえた江時代戸に技術が勢いよく発展し、江戸や京都などの繁華街や人口集中地帯、街道町を中心に、一般庶民にも浸透していきました。その中で上生菓子を作る技術も発展し、人々にも浸透していったと言われています。 そして、その発展浸透に大きく貢献したのが茶の湯、つまり「茶道」です。茶道は細やかな美的感性や季節を感じ取り漂わせる感性が重要で、その場で和菓子も、その口当たりと美しさで、場を演出する、大きな立役者となったのです。 お茶会・茶事では、お菓子を器に丁寧にのせ、客人に振舞われます。客人はそのお菓子を目と口で楽しみ、亭主にその御名を聞くのです。 その名称の由来を一緒に楽しみ味わうのが、お茶の楽しみの一つであり、これは現代の茶席でも続く上生菓子の歴史なのです。 お茶会・茶事に合う上生菓子の一例 「郷菓心むら山」の上生菓子 「郷菓心むら山」の上生菓子は、 四季によって和菓子の種類が変わり、9個入りという点も特徴です。 …
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元々、休憩施設や情報発信施設としての役割を期待されて全国各地に設置されている道の駅は、近年、温泉に入れたり、地元の特産物の収穫体験や特産品の製作体験をしたりできる、いわば「遊べる道の駅」も増えています。 茨城の道の駅では、田舎ならではの良さが感じられたり、自然を活かして「遊ぶテーマパーク」としたものなど茨城の魅力がたっぷり味わえるスポットとなっています。 今回はその中でもおすすめの茨城の道の駅をご紹介します。 茨城県の道の駅『しもつま』 出典:写真AC 「道の駅しもつま」では、下妻産の豚肉とネギを使った絶品の豚丼や下妻産の梨を使ったみずみずしさを感じるソフトクリームなど下妻産の食材をたくさん使ったメニューが楽しめます。 他にも、下妻産の大豆を使った納豆や下妻ビール、などの「道の駅しもつま」でしか買えないお土産もあります。また、「道の駅しもつま」は納豆工場が併設されており、納豆工場の製造見学が気軽にできます。納豆工場が併設されている道の駅は珍しくここでしかできない体験となっているので是非、「道の駅しもつま」を訪れた際は体験してみてください。 道の駅『しもつま』の詳細はこちら。 道の駅『しもつま』|アクセス・営業時間・下妻産絶品グルメ 茨城県の道の駅『いたこ』 出典:写真AC 「道の駅いたこ」はお土産やスイーツの種類が豊富なばかりでなく、地元の野菜や果物も販売しており、何度行っても楽しめる道の駅です。中でも、茨城県産の米粉を使ったどら焼きや「道の駅いたこ」の位置する潮来産の生乳を使ったジェラートは絶品で小さいお子さんから大人まで人気のスイーツとなっています。 また、お土産も納豆を使ったお菓子や米粉を使用したお菓子など、地元の特産品が購入できます。他にも、「道の駅いたこ」にはゴルフクラブ場が併設されているのでゴルフを気軽に楽しむこともできますし、ホール内の池でザリガニ釣りまでできるので家族で存分に楽しむことができます。 「道の駅いたこ」では季節によってイベントも開催されているので是非、チェックしてみてください。 道の駅『いたこ』の詳細はこちら。 道の駅『いたこ』|アクセス・営業時間・絶品地元グルメ 茨城県の道の駅『常陸大宮かわプラザ』 出典:写真AC 関東屈指の清流久慈川のほとりに位置し、豊かな緑に囲まれた「道の駅常陸大宮かわプラザ」では、常陸大宮の大地が育んだ様々な特産品を楽しむことが出来ます。 また、体験農園や数々の参加型イベントが開かれており、人々の憩いの場として大変魅力的な道の駅となっています。 「道の駅常陸大宮かわプラザ」では、久慈川で育った炭火で焼いた鮎(あゆ)をその場で食べることができます。パリっとした皮とふっくらとした焼きたての鮎を是非、食べてみてください。また、常陸大宮特産品のジェラートも楽しむことができるのでそちらもぜひチェックしてみてください。 「道の駅常陸大宮かわプラザ」では久慈川で育った「えごま油」が購入できるのも魅力のひとつです。他にも地元特産品が多くあるので「道の駅常陸大宮」に訪れた際は見てみてください。 道の駅『常陸大宮かわプラザ』の詳細はこちら。 道の駅『常陸大宮かわプラザ』|アクセス・営業時間・農園体験 この記事が気に入ったら いいね!を押して最新情報を受け取ろう
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備前焼の体験ができる場所 宗兵衛窯 陶房土土 出典:宗兵衛窯 陶房土土 愛媛県越智郡上島町の沖合、瀬戸内海に浮かぶ離島の弓削(ゆげ)島で陶芸作品に取り組んでいるのが、2017年5月1日にオープンした宗兵衛窯 陶房土土(どど)です。美しい瀬戸内海に囲まれた抜群のロケーションで創作活動に取り組むのが、陶芸作家の古川宗之輔(ふるかわそうのすけ)氏です。 地元愛媛を離れ、長らく備前で備前焼の技術を学んだのちに弓削島で創作活動を開始しました。創作活動の傍ら作品の展示と販売が出きる陶芸ギャラリーとして、オープンした宗兵衛窯 陶房土土は手びねりで陶芸作品の成型を体験することができる「土ひねり体験ギャラリー」としての側面も持っています。 美しい瀬戸内海と豊かな弓削島の大自然に囲まれた素晴らしい環境で陶芸体験ができる宗兵衛窯 陶房土土は、家族連れで訪れても楽しめる陶芸体験ギャラリーだと言えるでしょう。 宗兵衛窯 陶房土土 住所:愛媛県越智郡上島町弓削明神326-1 電話:090-4494-3346 陶芸体験受付時間:10:00~16:00 定休日:木曜日 アクセス:今治(いまばり)港から芸予汽船(快速船)で弓削島へ、弓削島港から徒歩約10分 公式サイト:http://soubeegama.net/ 砥部焼の魅力 国の指定する伝統工芸品として手作業で高い品質の製品を生産し続ける砥部焼は、ポッテリとした厚みの磁肌に藍色で描かれた景色が魅力的な陶磁器です。 喧嘩器というユーモラスな異名をもつほど丈夫な作りは、陶磁器作品を観賞用ではなく、生活に取り入れるために十分な強度だと言えるでしょう。 伝統工芸士の手から生み出される優れた品質の製品は、生活の中に潤いをもたらす効果があります。砥部焼は気軽に生活に取り入れることができる、庶民派の芸術作品だと言っても過言ではないでしょう。 多くの窯元で陶磁器作りを体験することができるのも、砥部焼きの里、砥部町の魅力ではないでしょうか。 普通はこりごり!本物の技術・窯で学ぶ 陶芸体験 【食卓に色を添える和食器たち】「陶器」「磁器」「漆器」の歴史と特徴 【自由に表現が可能な陶芸】笠間焼の体験ができるおすすめスポット4選 この記事が気に入ったら いいね!を押して最新情報を受け取ろう
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食器などの身近な製品を作る「窯」についてご存知でしょうか?近代的な仕組みのものだと2,000年、古いものだと1万年もの歴史があり、今でも多くの製品が作られている「窯」について紹介していきます。 窯とは 窯とは、器物や金属、ガラスなどを焼いたり溶かしたりするために高温を出すための装置のことです。高温で熱して商品を生成することが特徴で、1,500度前後の高温を出すために工夫を凝らされています。 窯の歴史 出典:ウィキメディアコモンズ 窯の歴史は古く、古墳時代だと言われています。それ以前も、縄文時代から野焼きが行われていて、土器などを焼いて生成することは実施されていたため、広義の窯は1万年以上の歴史があると言えます。 日本で初めての本格的な窯は古墳時代に朝鮮半島から伝わってきた窖窯(あながま)だと言われています。 窖窯(穴窯/あながま)、は地面を掘りこんで作った横穴式の窯のことで、丘などの斜面をトンネル状にくり抜き、焚き口と煙道(えんどう)と呼ばれる煙突のような役割のものからできています。 15世紀末、室町時代のころになると、大窯と呼ばれる窯で製品が作られるようになります。大窯の特徴は、燃焼室の入り口側に大小の「分煙柱」と呼ばれる柱を設置したのが特徴です。 分煙柱とは、炎の熱を窯の全体にいきわたらせるための柱のことで、従来のものより広い焼成室を作れるのが特徴です。 16世紀後半になると、朝鮮半島から登窯(のぼりがま)と呼ばれる窯が伝わりました。登窯は、焼成室を連なる部屋のように分けているのが特徴で、焚口に近い燃焼室の炎の熱を次の間(部屋)でも流用し、足りない分だけ薪を補充します。 これまでの単室の窯と比べ温度管理が容易なうえ、排熱を流用できるので効率的になりました。 明治時代になるとドイツで石炭窯が開発され、薪と比べ手間もかからずコストも低いことから急速に普及しました。焚口が複数あり、温度が均一になります。 窯で作れるものとは? 出典:Pixabay 窯をつかって作れるものには、どのようなものがあるのでしょうか?いくつか紹介していきます。 まず、窯といえば陶磁器を連想する方も多いのではないでしょうか?陶磁器とは、粘土を練り固めて形を作り、1000度以上の高温で焼いたもので、皿や茶器、コップなどの食器や壺などが主に作れます。 続いて、ピザなどの食品も焼くことができます。窯で焼くことで、遠赤外線が出るため、内部までしっかり熱を通すことができ、ふっくらした食感を出すことができます。 また、ガラス製品は、高温の窯でガラスを溶かして形を作っていきます。 窯の作り方 出典:Pixabay ピザを焼ける小さな窯は、自分で作ることができます。実は、本場のイタリアやヨーロッパでは家にピザ窯があり、そこで日常的にピザやパンを焼きます。 今回は、ピザ窯の作り方を紹介します。 用意するもの 耐火レンガ 基本形 81個 耐火レンガ 半マス 9個 耐火レンガ 大判 5個 …