金沢百万石まつりは、石川県金沢市で毎年6月に開催されるお祭りです。基本的には金土日の3日間で行われています。
金沢を代表する一大イベントとなった金沢百万石まつりですが、ある年では、百万石行列参加者だけでも約2,500人、観客と合わせると約42万人もの参加があったと報道がありました。
金沢百万石まつりの由来は、戦国時代に加賀藩の前田利家が金沢城に入城し、現在の金沢が城下町として知られる所以を築いた偉業をたたえて開催されています。江戸時代には加賀百万石と言われていたため、そこからきているのです。
現在の金沢百万石まつりは、金沢市と金沢商工会議所が中心となって開催しています。その金沢百万石まつりに合わせていろいろな祭りが金沢の各地で行われます。中でも、メインイベントの百万石行列では、前田利家役やお松の方役に俳優を呼んでいます。
2018年は、前田利家公役に俳優の高橋克典さんを、お松の方役に女優の羽田美智子さんをお迎えします。
金沢百万石まつり 2018年の日程・アクセス
2018年の金沢百万石まつりは、6月1日(金)から順次開始します。
6月1日(金)は、「お水取りの儀式」、「祈願祭」や「加賀友禅燈ろう流し」などが金沢の各地で行われます。
6月2日(土)は、百万石まつりメインイベントである「百万石行列」や、だれでも参加可能な「百万石踊り流し」、加賀百万石「盆正月」などのイベントが行われます。
6月3日(月)は、「百万石茶会」が行われます。
場所は金沢駅近郊がメインですが、金沢城公園や兼六園、浅野川など百万石まつりのイベントによってかなり広範囲で行われますが、金沢市内では多くのバスが利用でき、どこへいくのにも祭りの会場同士への移動は便利です。
また、日程も6月1日、2日、3日と3日間にわたり、広範囲で行われますが、行事によって開催日時が決まっているので注意が必要です。
大正が起源!金沢百万石まつりの歴史
金沢百万石まつりは、今年(2018年)で第67回になります。現在の金沢百万石まつりは、金沢市と金沢商工会議所が中心となって開催しています。
金沢百万石まつりのルーツは、大正12年から昭和20年まで金沢市祭として行われてきた奉祝行事であるため、金沢市の各地で行事が行われています。また、昭和21年から6年間、尾山まつりとして尾山神社奉賛会の主宰で開催されました。
金沢百万石まつりの特徴・見どころ
金沢百万石まつりの特徴は、他の祭りによくあるように、一つの行事や一つの場所だけでなく、いろいろな行事がいろいろな場所で行われるところが特徴です。
また、歴史を重んじた厳かなセレモニーが金沢百万石まつりでありますが、ダンスや百万石行列といった盛り上がる盛大なパレードのようなものまで内容自体も多岐にわたります。
そのため、金沢百万石まつりでは、自分が関心のあるものに参加したり、見学したりすることができるのも魅力の一つです。普通の祭りとは違うところもありますが出店は出ます。
百万石まつりの見どころ①
加賀友禅灯篭流し
金沢を代表する加賀友禅が、灯篭の枠に貼られ、浅野川を流れるのが「加賀友禅灯篭流し」です。天神橋上流から浅野川大橋の間を流れます。1200個の灯籠が夜の街を漂い、多くの加賀友禅灯篭流し・金沢百万石まつり来場者でにぎわいます。
加賀友禅は、この浅野川の優しい水流によって、友禅の糊を洗い流す友禅流しが行われていました。今では、この浅野川で友禅流しを行う職人はほとんどいなくなってしまいました。そんな浅野川の流れと、加賀友禅に関わった故人たちへの思いを込めて毎年この「加賀友禅灯篭流し」が金沢百万石まつりで行われています。
灯篭を流す体験をすることも可能です。体験を希望する場合は、金沢百万石まつり実行委員会のサイトで募集しています。
夜の真っ暗な中で、浅野側も黒く光っています。そんな浅野川を赤く、オレンジに炎の光に輝く灯篭が流れる美しさは絶景です。