伊根の舟屋の魅力と周辺おすすめスポット6選|海と共に生きる町

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伊根の舟屋とは

丹後半島の北東部に位置する周辺約5キロの小さな伊根湾は、三方を山に囲まれ天然の防波堤のように外洋から湾を守る青島のお陰で、年中穏やかで潮の干満の差も少ない穏やかな海が特徴です。

古くから漁業で生計を立ててきた伊根の町は、船が生活に密着している暮らしであることや、水際まで山林が迫った独特な地形であることから、海面にせり出して建てられた家が多く建てられています。

民宿として観光客を受け入れている舟屋から見る海の景観や、湾を取り囲むように立ち並ぶ伊根の舟屋群が近年再評価され始め、年間30万人近い観光客が京都府与謝郡伊根町の伊根地区を訪れています。

江戸時代後期に建てられた舟屋を始めとする230軒の舟屋と130軒の土蔵で作られた伊根の舟屋群は、漁村では全国で初めて、国の重要伝統的建造物群保存地区に指定されています。

伊根の舟屋の歴史


出典:写真AC

日本最古の浦島伝説が残る浦嶋神社の記述が当時の文献に残されていることから、伊根の舟屋群の歴史は今から約1,300年以上前に始まったと考えられます。伊根湾は古くから絶好の漁場だったことから漁業の歴史が長く、旧宮津藩に年貢としてブリを納めていたという記録が残されています。

ブリ以外にも鰹や鮪、海豚や鯨漁なども行われる恵みの海として伊根の漁村に住む人々の生活を支えてきました。 湾を囲むように配置された伊根の舟屋は、町のどこからでも伊根湾全体を見渡すことができる作りになっているとも言えます。

魚の大群や大物が湾に入れば一致団結して漁を行うことは、田畑がほとんどない小さな集落で生きていくために必要であったでしょうから、伊根の舟屋群は非常に理に適った建造物群として建築されたと言えます。

隙間なく立ち並び美しい景観を作り上げている伊根の舟屋群は、海と共に生きてきた伊根の先人達の生活の知恵が造り出した建造物群なのですね。

伊根の舟屋周辺おすすめスポット①

舟屋の里公園

舟屋の里公園は伊根湾の全景を見渡すことができる小高い丘の上にあり、全国でも珍しい舟屋が密集する伊根の舟屋群を一望でき、海上から見上げるのとは一味違った伊根の舟屋群の表情を見ることができるビューポイントです。

公園内にはシダレザクラ、ソメイヨシノの2種類の桜やツツジ、アジサイ、サルスベリなど四季折々の美しい花が咲き誇る花公園としても知られ、伊根の舟屋に住む人たちの憩いの場所としても機能しています。

公園に併設された道の駅には、朝伊根湾で水揚げされた朝揚げの旬の魚を楽しめるレストラン舟屋や、伊根の舟屋群を眺めながら休憩ができるラウンジ「FUNAYA」があります。

また、伊根の伝統的な保存食で鯖をぬか漬けした「サバのへしこ」や地酒、鮮魚を販売する土産物コーナーやコミュニティサイクルの貸し出しコーナー、観光案内所も完備しています。

舟屋の里公園
住所:京都府与謝郡伊根町字亀島459番地
電話:0772-32-0680 営業時間:11:00~17:00(1~2月は11:00~16:00) 定休日:火曜日(祝祭日の場合は営業)
アクセス:京都丹後鉄道「天橋立駅か宮津駅下車」路線バスで経ヶ岬、蒲入、伊根郵便局前いずれかのバス停で下車

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