【和楽器ってどんなものがあるの?】日本を代表する和楽器を7つ紹介

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和楽器ってどんな楽器?

音楽というのは、いつの時代にも人々を魅了してきました。それは現代も昔も変わらないことなのです。

たとえば、日本には古くより伝わる「こと」や「三味線」、「尺八」、「琵琶」、「和太鼓」、「鳴子」、「編簓(びんざさら)」などの和楽器があります。そんな和楽器のなかでもことの歴史は古く、なんと登呂遺跡などの遺跡からもことの原型と思われるものが見つかっています。

このことからも分かるように和楽器の歴史は非常に長く、また同じ和楽器でも中国や琉球そしてイランなどから伝わったものや日本独自のものなどがあるなどルーツも実に様々です。

今回はそんな日本の伝統的な楽器であることや三味線、尺八、琵琶、和太鼓、鳴子、編簓など和楽器についていくつかご紹介し、和楽器の持つ魅力に迫っていきたいと思います。

一度は聞いたことがある和楽器の代表曲(筝曲)、『春の海』

和楽器で演奏されている有名な曲をここで1つご紹介したいと思います。

その曲の名は『春の海』です。お正月といえばこの『春の海』を思い浮かべる方も多いのではないでしょうか?

筝と尺八、2つの和楽器の美しいハーモニーが印象的なこの曲。そんな『春の海』は宮城道雄によって作られました。

宮城道雄は1930年の始めに行われた、それぞれが和歌を詠み披露しあう歌会のお題であった『海辺の巖』をもとにして『春の海』を作りました。

また『春の海』は宮城道雄が視力を失う以前に見た、広島県福山市にある鞘の浦の景色を題材として作られたそうです。そしてこの『春の海』こそが、彼を代表する曲となり、今日でも正月の定番曲として深く浸透しているのです。

和楽器の種類①

こと


出店:写真AC

1つ目に紹介したい和楽器は、「こと」です。ことは前述したように、和楽器の中でも長い歴史を持つ楽器で、弥生時代の遺跡として知られている登呂遺跡からもことの原型らしきものが発掘されています。

ちなみに弥生時代のことは呪術的な意味合いで用いられていたようで、現在とは少し使い方が異なっていたようです。

さて、そんな長い歴史を持つこの和楽器には、基本的に「琴(きん)・筝(そう)・和琴(わごん)・一弦琴(いちげんごと)・二弦琴(にげんごと)」の5種類があります。例えば和琴は、登呂遺跡など弥生時代から古墳時代に作られた琴の特徴を引き継いでいるため、日本独自の弦楽器として雅楽で重用されてきました。これは弦が6本で、上の画像にあるような13弦の「筝(そう)」とは異なります。

反対に、琴は中国から伝来したもので扱いにくく、演奏しづらいため平安時代半ばを過ぎると次第に弾かれなくなっていき、江戸時代になると再び日本に伝えられましたが、あまり浸透しませんでした。

このように同じことでもまったく異なったルーツがあり、一方は雅楽で重用され、もう一方は衰微の道を辿るなど歩んできた道もまったく異なっています。

和楽器の種類②

三味線


出典:写真AC

2つ目に紹介したい和楽器は三味線です。三味線は、15世紀から16世紀にかけて琉球から伝来した撥弦楽器で、琴など他の和楽器と比べると歴史が浅く比較的新しいのが特徴です。

また三味線は、大きく分けて「細棹・中棹・太棹」の3つの種類に分けることが出来ます。

例えば細棹は歌舞伎の演奏に使われたり、太棹は浄瑠璃や民謡の演奏に使われたりと三味線は種類によって用途が異なります。

三味線には三本の弦しかありませんが、実に多様な音を出します。これはさわりによる倍音効果といくつかの調弦法によるもので、これらが組み合わさることによってさらに音が変化していくためです。

和楽器の種類③

尺八


出店:写真AC

3つ目に紹介したい和楽器は尺八です。尺八は、中国から伝来した木管楽器で鎌倉時代から江戸時代にかけて独自の進化を遂げ現在に至ります。

尺八の名前の由来は、おおよその尺八の持つ長さが一尺八寸(およそ54.5センチ)であることからきています。

ちなみになぜ尺八の長さを一尺八寸したのかといえば、最低音を12律(1オクターブ内の12の音)に合わせて作ったときに、中国でスタンダードとなる音を出すのに必要な長さが一尺八寸であったからです。

また、尺八はフルート同様空気の量を調節したり、穴が5個しかないため多様な音を出すためにかなりの技術を要したりとシンプルなつくりゆえになかなか弾くことが難しい楽器でもあります。

和楽器の種類④

琵琶


photo by Kazuhisa OTSUBO

4つ目に紹介したい和楽器は、琵琶です。琵琶は、ペルシア遺跡などから発掘されていることからイランで誕生し、それが中国へと伝わって、奈良時代に日本にもたらされた撥弦楽器です。

琵琶には「五弦琵琶・楽琵琶・平家琵琶・盲僧琵琶・薩摩琵琶・唐琵琶・筑前琵琶」など様々な種類があり、それぞれ特徴が異なっているため、用途も異なっていてさらに琴などとは違って同じ琵琶でも違う種類の琵琶と一緒に演奏することがないのが特徴です。

また五弦琵琶は演奏の難しさや音域に幅がないことから日本では浸透せず唯一現存する五弦琵琶は正倉院に伝わる螺鈿紫檀五弦琵琶のみとされています。

反対に四弦琵琶である楽琵琶は日本の琵琶の中ではもっとも大きく幅広い音色を持っていて古くから日本の人々から愛され現在でも雅楽や催馬楽などに用いられています。

次のページでは、『古事記』や『万葉集』などにも登場した楽器や和楽器の魅力についてご紹介します。

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