【出雲大社だけじゃない】神々の国「出雲」の穴場観光スポット8選

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十月になると、全国各地から神様が集まることで知られる出雲大社。 その歴史や知名度は、伊勢神宮と並んで日本でも有数の神社です。近年では縁結び神社としても人気を集め、年間600万人以上の参拝客が訪れる一大観光地となっています。

島根旅行といえば、この出雲大社を目的に訪れる人も多いでしょう。しかし、じつは出雲観光の魅力はそれだけにとどまりません。歴史の深い土地ならではの見どころは、ほかにもたくさん。 今回は、そのなかからえりすぐりの観光スポットを紹介したいと思います。

神々の国「出雲」の穴場観光スポット①

島根県立古代出雲歴史博物館

島根県立古代出雲歴史博物館は、2007年3月10日にオープンした新しい博物館です。 出雲大社に隣接していることもあり、中央ロビーには平安時代に本殿を支えていたとされる柱が堂々と展示されています。3本もの杉の大木を束ね、その太さは直径3m以上。 今でこそ地面に建っている出雲大社ですが、当時はその2倍もの高さにそびえる高層建築だったとされています。この巨大な柱は、その姿を伝える貴重な証拠となっています。

展示室では、10分の1の模型でその姿を再現。合わせて、ぜひ当時の雄大な出雲大社の様子に想いを馳せてみてください。

また、もうひとつの目玉となっているのが荒神谷遺跡から発掘された300本以上の銅剣です。加茂岩倉遺跡の銅鐸とともに、ずらりと並んだ展示はまさに圧巻。ほかにも、広大なスペースに国宝や重要文化財など、さまざまな歴史的価値の高い展示品をおさめています。

全面ガラス張りのカフェや、3階の展望テラスでゆったり過ごすのもおすすめ。 出雲大社へ観光に訪れた際は、ぜひ立ち寄ってみてください。

アクセスは、電車なら一畑電車大社線「出雲大社前駅」から徒歩7分。バスなら、一畑バス「正門前」から徒歩2分、あるいは「古代出雲歴史博物館前」からすぐ。

車なら、山陰道出雲ICから20分ほどとなっています。 料金は、常設展が一般610円、大学生410円、小中高生200円。企画展は展示ごとに料金が変わるので、公式サイトを参考にしてください。

公式サイト:https://www.izm.ed.jp/

神々の国「出雲」の穴場観光スポット②

須佐神社


出典:写真AC

天照大御神の弟で、出雲の神の先祖でもある須佐男命。ヤマタノオロチを退治した英雄としても有名な神様です。 その須佐男命が最後に訪れ、みずからの名前をつけて魂を鎮めとされるのが須佐の地です。 日本各地に須佐男命にまつわる神社は数多くありますが、実際に祀られているのはこの神社のみ。

他にも、須佐男命の妻となった稲田比売命など、ヤマタノオロチの神話に登場する四柱の神が祀られています。 周囲を深い森に囲まれた境内には、古代の日本を思わせる独特の雰囲気があります。 なかでも見どころは、淳和天皇の時代に植樹されたという樹齢1300年以上にもなる大杉。6m以上の幹周りで、その高さは24メートルを超えています。

大杉さんという呼び名で親しまれ、まさに歴史の生き証人となっています。

ほかにも、満潮になると潮の花を吹くという「塩井」、吉凶を予知する白い「神馬」、かき回すと神の怒りで暴風雨をまねく「雨壺」といった七不思議が語り継がれ、境内には伝説が息づいています。

毎年8月15日は、念仏踊りと呼ばれる無形文化財の切明神事も行われます。そのタイミングで出雲観光に訪れることがあれば、ぜひ目にしてください。

アクセスは、一畑電車大社線「出雲大社前駅」から路線バスで「須佐バス停」まで40分。そこから、タクシーで5分ほどで着きます。車なら、「雲南市掛合町」か「出雲市役所佐田支所前」から県道39号で、出雲須佐温泉「ゆかり館」まで行きます。 拝観料は無料となっています。

神々の国「出雲」の穴場観光スポット③

荒神谷遺跡


出典:写真AC

荒神谷遺跡は、出雲市斐川町神庭の静かな谷間にあります。 もともとは何の変哲もない田んぼのあぜ道でしたが、1984年からの発掘調査で銅剣が358本、さらに翌年に銅鐸6個と銅矛16本が出土して、一気に注目を集めるようになりました。

それまで国内で見つかっていた銅剣をはるかに上回る数だったと聞くと、その重大さが分かると思います。 伝説の出雲王朝の実在を裏付ける大発見として、1998年にはそのすべてが国宝に指定されました。

遺跡の名前は、近くに祀られている三宝荒神から取られています。 1995年には荒神谷史跡公園がオープン。現在でも、レプリカの銅剣が並んだ発掘当時の再現を見ることができます。

実は、これほどの数の青銅器がなぜ整然と並べられていたのか、その理由はいまだに分かっていません。観光の際には、そんなミステリーにも考えをめぐらせてみるとよいでしょう。 公園の敷地は約27.5haととても広く、博物館や古代復元住宅などで、より身近に古代人の生活に触れることができます。

6月中旬から7月下旬にかけては、「二千年ハス池」に約5万本ものハスがいっせいに開花。これは別の遺跡から発掘された種子を発芽させたもので、まさに古代から脈々と受け継がれてきたロマンを感じさせてくれます。

7月初旬には荒神谷ハス祭が開催されるので、そのタイミングで出雲観光に訪れる人はぜひ立ち寄ってみてください。 他にも、ミュージアムショップやデッキテラス、アスレチックなど、大人から子供まで楽しめる施設が用意されています。

アクセスは、JR西日本「出雲市駅」から車で20分、「荘原駅」から車で5分、徒歩で45分。斐川ICからは、車で2分となっています。入場は無料です。

次のページでは、あの世に繋がる穴を紹介します。

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