古くから親しまれている桔梗の花
出典:写真AC
桔梗は古くから日本で親しまれているものであり、例えば万葉集の山上憶良の歌にも出てきます。
萩の花 尾花葛花 撫子の花 女郎花 また藤袴 朝顔の花、と歌っています。この場合、朝顔の花、というのが桔梗になります。
小林一茶なども桔梗を題材に使っており、「きりきりしやんとしてさく桔梗哉」というのは有名な歌であり、見たことがある人も多いでしょう。
さて、桔梗は家紋にも使われる花であり、土岐氏が主に用いた図案として知られています。有名な明智光秀も土岐氏の出になりますから、この桔梗の紋を使っていました。
創作の域を超えないのですが本能寺で信長を襲撃した時に、信長側は桔梗の紋を見て、敵が明智であることを知ったともされています。
家紋とはまさにトレードマークのようなものでありますから、非常に大事なものであり、それに選ばれるほど縁起がよかったのが桔梗となるわけです。
着る季節は夏?桔梗柄の着物
桔梗の柄は着物にもよく採用されているものであり、落ち着いた雰囲気のよい図柄になります。ちなみに着物としては夏の花扱いになっています。或いは秋にも問題ない柄とはされていますが、季節と柄を良く選んで、着るときには注意しましょう。
基本的に艶やか過ぎる着物に使うような柄ではなく、紫のイメージがある花でもあります。よって、シックな着物の柄に相性が良いとされています。
美しくも親しみやすい桔梗
出典:写真AC
桔梗は日本でも古くから愛されている花であり、欧米でもよい花として認識されています。
日本においては特にプラスのイメージがあるような花ですから、家紋になったり、着物の柄になったりしており、身近な花であるといえるでしょう。
また、秋の七草でもありますから、食べることもあります。根は薬ともなりますし、美しさと実用性を兼ね備えた魅力的な花であることは間違いないでしょう。
桔梗は園芸としてもそこまで難しい花でもありませんから、園芸に慣れていない人でも育てる楽しみを味わうことができる花でもあります。
種類も多く、それぞれに魅力がありますから、複数を家庭園芸で育てることもよい趣味となることでしょう。桔梗は古くからあり、美しいが決して遠くに咲いている花ではない、というところが桔梗の魅力的な部分であるといえるのです。
色などから見ても高貴に見える花でもあるのですが、その反面、日常的なところにあるということが、桔梗の真骨頂といえるのです。
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