【映画公開】「ちはやふる」に込められた”想い”と「競技かるた」の魅力

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出典:ちはやふる-結び-公式HP

近年の漫画ブームと広瀬すず主演の実写映画(2018年3月17日公開)で何かと話題の「ちはやふる」。

タイトルの由来になっている「ちはやふる」の歌にどんな意味が込められているか知っていますか?

何百年も前の歌なのに、現代に生きる私たちも「ちはやふる」を通して、その気持ちを推し量ることができます。「ちはやふる」の言葉の意味、由来、詠まれた歌を解説します。

「ちはやふる」の意味


出典:honto

『伊勢物語』の主人公として知られる平安時代きってのプレイボーイであった在原業平。そんな在原業平が詠んだ歌には、百人一首に選定されているあの有名な歌があります。その有名な歌こそ「ちはやふる」です。

「ちはやふる」といえば近年漫画作品がブームになり、映画化もされ話題に事欠きません。そんな人気漫画の題名にもなったちはやふるですが、そもそもこの歌には一体どんな意味が込められていたのでしょうか?

実は、ちはやふるの歌の意味には2つの説があります。ひとつは、「神々の時代から聞いたことがないほど、竜田川が紅葉でくくり染め上げるさまは美しい」という秋の情景の美しさを詠んだという説です。

そして、もうひとつにその秋の情景に激しい恋心を込めていたという説です。

「ちはやぶる 神代も聞かず 龍田川 唐紅に 水くくるとは」


出典:写真AC

ここでは、ちはやふるの歌を詠んだ在原業平について紹介していきます。在原業平は阿保親王の5番目の息子で、腹違いの兄弟に同じく歌が百人一首に選定にされている在原行平がいます。ちなみに在原行平が詠んだ歌は「立ちわかれいなばの山の峰に生ふるまつとし聞かば今帰り来む」です。

さて、前述した「秋の情景に激しい恋心を詠んだ」という説でちはやふるの歌を訳すと「あなたへの燃えさかるような想いが、激しい水の流れを真っ赤にくくり染め上げてしまうほど、今でもあなたを愛しています」となります。この歌には、このような激しい恋心を込めたという風にも捉えることが出来るのです。

「ちはやふる」に込められた思い

在原業平と恋の相手

ここでひとつ疑問に思うことがあります。それは在原業平がちはやふるに込めた激しい恋心、その相手は一体誰だったのかということです。その相手とは、公卿藤原長良の娘であった藤原高子でした。

当時藤原高子は、后として入内することが内定していましたが、周りの反対を押し切り駆け落ちまでしてしまいます。

そのため藤原高子と在原業平の間に生まれたのが陽成天皇という説があります。結果として駆け落ちはうまくはいかず、高子は内定通りに入内し離れ離れになり、ついに2人の恋は幕を閉じたのでした。

それから時は流れ藤原高子が屏風に歌を飾る際に在原業平が呼ばれ、その時に在原業平が詠んだ歌がちはやふるでした。かつての恋人藤原高子と相まみえた在原業平は一体何を思ってこの歌を詠んだのでしょうか。

単なる秋の情景を詠んだだけなのか、あるいは忘れえぬ彼女への激しい恋心を詠んだのかもしれません。

「かざさじと たれか思はむ ちはやぶる 神のまれまれ 許すあふひをむ」

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