日本の伝統工芸品③仏壇仏具
日本人の信仰を象徴している
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現在は仏壇や仏具がない家庭も増えているいようですが、古くから日本では先祖供養のために仏壇をもつ家庭が多かったと言えます。
日本人の信仰心を象徴するのが仏壇、仏具です。 日本全国に分布するこれらの生産地で作られる仏壇も伝統工芸品として指定されています。
東北地方 | 山形 | 山形仏壇 |
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東海地方 | 愛知 | 名古屋仏壇、三河仏壇 |
北陸・上信越地方 | 新潟 | 潟仏壇、白根仏壇、長岡仏壇、三条仏壇 |
長野 | 飯山仏壇 | |
石川 | 金沢仏壇、七尾仏壇 | |
関西地方 | 滋賀 | 彦根仏壇 |
京都 | 京仏壇、京仏具 | |
大阪 | 大阪仏壇 | |
中国地方 | 広島 | 広島仏壇 |
九州地方 | 福岡 | 八女福島仏壇 |
鹿児島 | 川辺仏壇 |
新潟県の新潟仏壇と白根仏壇は2箇所で1つの指定となり、16品目の仏壇、仏具が伝統工芸品として指定されています。
伝統工芸品を支える職人「伝統工芸士」になるには?
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伝統工芸品作りに必要不可欠なのが、高い技術力を持つ熟練した匠(職人)たちの技です。 弟子入りするなどして伝統工芸品制作の道に足を踏み入れた職人の卵は、一定の技術を身に付けた後に伝産協会が実施する伝統工芸士試験を受験します。
この伝統工芸士試験に合格した職人は、「伝統工芸士」を名乗ることができるようになり、匠への階段を一段ずつ上り始めます。
熟練した技術は一朝一夕に身に付くものでは無く、気が遠くなるほどの回数の作業を繰り返すことでしか身に付けることができない大変厳しいものです。
たとえ伝統工芸士試験をクリアしたからと言っても、腕の良い職人の一人でしかありません。 匠の境地に達するには、まだまだ経験と修行が求められるのです。