刀匠の仕事を紹介|気になる年収や必要な資格、なり方

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近年、日本刀ブームで注目を集めているのが「刀匠」という仕事です。美しく鈍い輝きを放つ日本刀の魅力は、国内だけでなく、海外からも高く評価されています。

そんな日本刀を作る巨匠の仕事内容、年収や福利厚生、なり方などの職業事情を紹介していきます。

刀匠とは

刀匠というのは文化庁から刀を作る事を許された職人を指します。5年以上の修行を積んだあと美術刀剣刀匠技術保存研修会の試験に合格することで、文化庁の認定を受けて刀匠になる事ができます。

刀匠の仕事

刀匠という名前を聞いた事があっても、実際の刀匠がどういう仕事をしているかを知る人は多くないでしょう。

刀匠と言われると専ら刀ばかり作っているイメージがあるかと思いますが、実際はそうではないのです。日本刀以外にも伝統芸能に必要な道具等の制作をやったり、様々な道具やナイフや包丁も作って、やっと刀匠として生活できているというのが現状です。

刀匠が刀を作れる本数は決まっている

また刀匠の仕事には様々な制約が伴います。まず日本刀以外の物を刀匠が作る場合は制作時間にかなりの時間がかかってしまい、普通の実用品として販売するのが難しいというのがあります。

さらに、刀を作るには文化庁の許可を受けないと作れないうえ、年間24本までしか作ってはいけないという規則もあります。このため、刃物ならなんでもかんでも作って薄利多売すればいいということにはならないのです。

また仕事に際して危険があることも承知しなければなりません。特に刀を作る際には鉄の温度が1300度まで到達するため、作業には大きな危険が伴います。さらに、一度受注すれば最終研磨を残す所まですべて刀匠の仕事になるため、普通の刃物を作る時とは違って高い研ぎの技術も要求されることになります。

刀匠の年収/勤務体系/福利厚生

刀匠を目指すなら、気になるのが年収です。刀匠は有名な人なら1000万円程度の年収だと言われています。いくら価値が高い刀を作っても、その後の販売コストが馬鹿にならなかったり、すぐに買い手が付かないなどの理由があって、値下げをして売る事もあるからです。

そのため、刀匠1本で食べていくことは簡単ではありません。刀匠は年収もピンキリになり、どこで修行や勤務をするか、どんな勤務形態をとるかでもかなり条件が変わってきます。

刀匠の年収そのものがサラリーマンなどと比べてずば抜けて良いということはないので、目指す場合には、それなりの刀に対する気持ちが注意が必要でしょう。福利厚生なども最低限が完備されていると考えるのが無難です。

刀匠に向いている人・向いていない人

刀匠にも向いている人・向いていない人が当然います。向いているのは、刀を作るのが好きなことはもちろん、利益にならなくとも根気よく続けられる忍耐のある人です。刀匠の仕事は美しい刀を作れる事に喜びを感じるような人、技術をとことん突き詰めたいという職人気質な人には向いているでしょう。

逆に言えば、刀を作って大きな利益を出したいと思っているような人には難しいでしょう。

刀匠の将来性

刀匠の将来性ですが、今後も刀匠の仕事がなくなる事はありません。しかし刀匠だけでやっていくのは至難の業なので、営業のかけ方や受注の取り方、ネームバリューの作り方などは工夫する必要があるでしょう。

刀匠になるには

実際に刀匠になるにはどうしたら良いかというと、まずは刀匠に弟子入りして修業をする必要があります。なぜなら、刀匠の資格試験ともいえる美術刀剣刀匠技術保存研修会の試験に合格するには、5年の修業経験が必須だからです。

最短5年の修業を経たのち、試験に通ればようやく刀匠としてのキャリアをスタートできることになります。

刀匠になる魅力

厳しい現実ばかりで辟易としてしまいそうですが、巨匠になる魅力や夢というものももちろん存在します。質と美しさの伴った見事な刀を作って世の中に認められれば、日本の伝統文化をけん引する第一人者として伝統を後世に伝えていくこともできます。

とにかく刀や刃物が好き、伝統を伝えられる仕事がしたいという人は、検討してみてはどうでしょうか。

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