普通の人は知らない特殊な仕事8選|ひよこ鑑定士や速記者など

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仕事と聞いて思い浮かべるのは、医者や先生、サラリーマンなど私たちの身近にあるものばかりです。しかし、世の中には普通の人はなかなか知ることのできない特殊な仕事が、多数存在しています。

また、その特殊な仕事は、その希少さゆえに意外にも給料が高いのです。

今回はひよこ鑑定士や舞子さんといった、一般の人がなかなか知ることのない「特殊な仕事」を紹介します。

特殊な仕事①

ひよこ鑑定士

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ひよこ鑑定士とはひよこの性別を鑑定する特殊な仕事です。ひよこ鑑定士になるには、国家資格の取得が必要。というのもひよこの性別を鑑定するうえで、間違いは絶対に許されない仕事だからです。

そもそも、なぜひよこの性別を判定する必要性がるのかと言うと、「オスは鶏肉」「メスは鶏卵を孵化」といったようにオスとメスで役割が違ってくるためです。身が詰まった食用に育てる方法と、卵を孵化させるために必要な母体を育てる方法が異なるため、ひよこ鑑定士が1羽1羽丁寧にオスかメスを鑑定し仕分けます。

素人には分からないオスメスの微妙な違いを、99%の確率で仕分けなければいけないのでとても難しく、神経を使う特殊な仕事です。スピードと正確性のどちらも求められる仕事なので年収は500万円から600万円と高額になります。

「ひよこ鑑定士」になるためには?仕事内容・年収・必要な資格を紹介!

特殊な仕事②

製本職人

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製本職人はお客さんの希望に応じて、特別な本やノートを作る特殊な仕事です。 仕事の内容は、希望の材質の紙を、枚数分成型し表紙を取り付けます。

色々な綴じ方があり、和装の綴じ方は華やかな綴じが施されていてとても美しいものになります。

今では裁断などは機械でするようになっていますが、表紙を縫い合わせる作業や、色付けなどは職人さんが1つ1つ作り上げます。

表紙を縫い合わせる際の裁縫技術はとても芸術的で、色付けなどもただ色を塗るだけではなく、撥水効果や型崩れしにくい塗料などを使い分け、利便性も考えつくられています。

また、フランスでは製本の国家資格まであります。日本でも製本技能士という資格があり、製本職人は「世界に一つだけの本」を作る特殊な仕事です。

特殊な仕事③

彩色復元師

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彩色復元師と言う仕事は、時間の経過で色褪せた国宝や文化的財産を、造られた当時の色に復元させる特殊な仕事です。資格や試験などはなく、「経験」が資格の代わりになる特殊な仕事です。

金属の欠けた場所や剥げた部分を修復する小さな仕事から、ほぼ色褪せてしまい下地しか見えないような国宝を修復するような大きな仕事まで、多種多様なものに対処しなければいけません。

修復する作品の中には、作者不明、参考文献などもない状態の場合も多くあります。作られた当時よく使用された塗料や、時代の背景を考えながら数ミリ単位で色を塗り修復をします。

綺麗に絵を描ける腕だけでなく、昔の塗料の色彩感覚や、歴史の知識もなければ成り立たない特殊な仕事です。「綺麗に仕上げる」という概念よりも「作られた当時の出来を再現する」という概念の方が大切な仕事になります。

特殊な仕事④

刺繍職人

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刺繍職人とはその名の通り「刺繍」をする職人さんです。絨毯やクロスなどに施す様々な模様を描き出す刺繍には、数えきれないほどの方法があります。

機械化が進んだ今でも、職人による作業でしか編み出せない模様や温かさがあり、一人前になるには10年以上もの修業が必要な特殊な仕事です。

特に必要な資格はありませんが、「○○流派」などといった様々な流派の刺繍が出来る人ほど年収は高くなります。趣味程度の素人から自然と職人になっていく人も多い特殊な仕事です。

特殊な仕事⑤

猟師

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猟師は山にいるイノシシなどの動物を仕留める特殊な仕事です。

昔は狩人とも呼ばれ、森の動物を仕留め、その肉を売ることで生計を立てていた人の事をいいました。しかし、現在の猟師の仕事は「増えすぎた動物を減らす」「人間に害を及ぼす動物を減らす」などが主になります。

例えば、シカがエサを求めて山から下りてきて田畑を荒らすという被害をなくしたり、山から町に迷い込んでしまった熊やイノシシなどの猛獣を町から追い返したり、必要な場合は仕留めることが主な仕事です。

動物を仕留める場合には「猟銃」が必要です。

猟銃を使用するには資格が必要で、「罠猟免許」「網猟免許」「第1種銃猟免許」「第2種銃猟免許」の4種類があります。資格習得には「うつ病ではない」ということなどを証明する医師の診断書が必要になる特殊な仕事になります。

猟師の仕事を紹介|気になる年収、なり方、必要な資格、仕事内容

特殊な仕事⑥

舞子・舞妓さん

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京都で有名な舞子(舞妓)さんですが、その全容は特殊であまり知られていません。実は、舞子さんになるためには様々な規定があり、誰でもできる仕事ではありません。容姿、年齢、身長など細かな規定があり、その規定をクリアしても舞子特有のしきたりもあり、舞子として働き続けるには根性が必要となる特殊な仕事です。

舞子さんとなるのは、中学卒業前後の15歳前後の女の子が望ましく、舞子を初めた頃は給料がありません。しかし、親代わりの置屋さんが衣食住の面倒を見てくれます。

舞子の主な仕事は宴の席で舞を踊ったり、お客さんと話をしたりしてお客さんを「おもてなし」することです。

現在京都では70人から80人程度の舞子さんがいます。関東では「舞子」ではなく「半玉」や「雛妓」と呼ばれています。

舞子から芸子、お茶屋と昇格していく事も可能で、とても格式の高い特殊な仕事となっています。

舞妓の仕事を紹介|気になる年収や舞妓になるための適年齢は?

特殊な仕事⑦

速記者

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速記者は、「速記文字」や「速記符号」と呼ばれる特殊な記号を用いて、人が発する言葉を書き記していく特殊な仕事です。

主にレコーダーでの録音ができない議会や法廷での発言を記録し、文献の編集や出版などに利用されます。

また、テープ起こしの作業でも使われることが多く、日常的に見ているただの文章にも「速記」の技術は使われています。文科省が認定している速記技能検定試験などもあります。

速記は紀元前400年頃の古代ギリシアの時代にすでに行われていた事が発掘された碑文で発見されており、大昔からある技術になります。速記文字には様々な種類があり、一人前になるには何年もかかります。

1時間のテープ起こしで5000円から3万円程度得ている速記者も多く、年収500万円程度の人もいる特殊な仕事です。

特殊な仕事⑧

写譜屋

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写譜屋と呼ばれる特殊な仕事の内容は、音楽を演奏する際に見る楽譜を書き写す仕事です。 現在では楽譜制作ソフトウェアで清書をする職業も写譜屋にあたります。

作曲家が書き下ろした楽譜を清書し、パートごとにパート譜を書き起こします。紙に清書する場合と楽譜作成ソフトを使用する場合がありますが、現在では楽譜作成ソフトの使用が大半を占めています。

また、初演作品などの場合は練習や講演に立ち会い、仕上げた楽譜のチェックまでも行います。給料としては1ページ8小節を5ページ程度で5000円からになります。プロの方になってくると年収500万円以上の方も存在します。

ただ清書するだけでなく、奏者が一目で分かる楽譜を作ることがとても重要な特殊な仕事になります。

広い世界には特殊な仕事がたくさん

この広い世界には、一般的に知られていない特殊な仕事があります。

例えば「ペン」と一口に言っても様々なペンがあり、それを一つ一つ手作りしている職人さんも存在します。機械化が進んだ現代ですが、職人の技術が詰まった商品もたくさんあります。

「腕を磨く職人」という職業は、特殊な仕事と思われる分、とても面白味があり意外と多い年収も魅力的なところです。

日本だけを見ても特殊な仕事は数えきれないほどあります。

就職活動を始めようとしている人や、将来やりたい職業を見つけられていないと感じている人、一度、以外と知らない特殊な仕事を調べてみてください。

「面白そう」「やってみたい」「こんな人になってみたい」と思えるような仕事が見つかるかもしれません。

 

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