両国に位置する、日本の国技・大相撲の殿堂は、「両国国技館」の呼び名で親しまれていますが、正式名称は「国技館」です。国技館の位置する両国は、元力士が経営するちゃんこ屋さんなどもたくさんあり、町全体が相撲の雰囲気に満ちています。
JR両国駅に降り立ち、広い国技館通りへ出るとすぐ、国技館の風格ある緑の屋根が目に飛び込んできますが、この国技館は、実は二代目。初代の国技館は、本所にある寺院「回向院」の境内に建てられていたものの、火災や戦災を経て何度か建て直し、1985年、10,000人を収容できる二代目国技館として、この場所に誕生しました。
両国国技館の基本情報
名称 | 国技館 |
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住所 | 東京都墨田区横網1丁目3番28号 |
電話番号 | 03-3623-5111 |
アクセス
・JR総武線「両国」駅より徒歩1分
・都営地下鉄大江戸線「両国」駅より徒歩5分
年に三度の大相撲 東京場所を訪れよう
出展:ウィキメディアコモンズ
月によって開催地を変え、日本全国を巡業する大相撲は、一月の初場所、五月の夏場所、九月の秋場所では、国技館が舞台になり「東京場所」と呼ばれます。
真ん中に土俵、その上に吊り屋根、その四方を囲む、すり鉢状の座席には満員御礼のお客様…ひと場所はそれぞれ15日間、朝8時から登場する若い幕下力士たちの戦いから、横綱の登場する夕方の大取り組みまで、国技館と両国の街は連日、相撲ファンの熱気で沸きかえります。
相撲観覧は、入り口をくぐった瞬間から始まる!
出典:Flickr
国技館を訪れると、正面入り口でチケットをもぎってくれるのは、今は親方となった往年の名力士。気分を盛り上げてエントランスをくぐると、ロビーのウインドウに展示された、優勝力士に贈られる大きなトロフィーや賞品などの数々が出迎えてくれます。
国技館の前には、色鮮やかな幟、正面の外壁前には横綱等身大パネル、錦絵の横には、遠藤関に「お姫様抱っこ」してもらった気分を味わうことにできる「遠藤パネル」など、記念写真を撮ることもできるような仕掛けが盛りだくさん。
場所ごとに、手作業で作り上げる土俵
出典:ウィキメディアコモンズ
この土俵、場所前に「土俵築(どひょうつき)」と呼ばれる手作業で作られていることをご存知でしたか?
土を盛り、ならし、円く囲む俵に砂や玉砂利を詰めるなど、3日間にもわたる作業を行なっているのは、取り組みのときに力士の名前を呼び上げたり、太鼓叩きを務めている「呼出(よびだし)」と呼ばれる人たちです。
くわやつき棒、スコップなどの小道具だけで、機械はいっさい使わずに丁寧に作り上げた土俵が、力士たちの迫力あふれる取り組みの数々を支えています。
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