供花(きょうか)のマナー│費用の相場・贈り方・宗教別の選び方

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供花にかける費用はいくら?


出典:ウィキメディアコモンズ

供花にかける費用相場は、どれぐらいが一般的なのでしょうか。

地域によって多少の違いはありますが、だいたい1万円〜1万5,000円程度が平均額といわれています。 種類別で見ると、葬儀場に飾られ大きなものや花輪などは、2万円前後まで。

一方、祭壇の周りに飾る籠花などは7,000円ぐらいからの価格となります。

葬儀社に注文する場合は、誰が贈ったのか、価格がいくらなのかという記録がすべて遺族にも伝わります。弔意をあらわす目安にもなるので、故人に対する想いが強いのであれば、少なくとも相場程度の予算は用意しておきましょう。

また、四十九日や一周忌などの法事にも供花を贈ることがあります。こちらは遺族が花を用意することも多いので、それより目立つ高額なものは好ましくありません。だいたい、1万円程度を目安に考えるとよいでしょう。

ただし、生花は季節によって種類が異なり、相場が変動したり、取りあつかい自体がなくなることもあります。その点は注意してください。 以前は、供花を贈った人が香典を贈ることはあまりありませんでしたが、近年では別々に贈るのが一般的となっているので、しっかり香典も用意しておきましょう。

供花の種類【仏教編】


出典:ウィキメディアコモンズ

仏教では、供花の読み方が「くげ」となります。日本人のほとんどは仏式で葬儀をとり行うので、こちらの読み方もおぼえておきましょう。

花の種類は、菊や百合が多く、高級感を出すために胡蝶蘭(こちょうらん)が贈られることもあり、最近では、カーネーションやデンファレといった洋花も増えてきました。 色はおもにで、薄いピンクなども用いられます。

また、宗派や地方によっては、供花に樒の花を用いる習慣があります。樒は花ではなく、葉のついた枝を仏前に供えることでよく知られています。一説には、樒の毒が遺体を動物から守る効果があったことから用いられるようになったといいます。読み方は、「しきみ」といいます。

枕花には、白や青などの落ち着いた色合いの花を贈るとよいでしょう。最近では、保存性の高いプリザーブドフラワーなども用いられるようになっています。

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