「雲外蒼天(うんがいそうてん)」の意味と由来|類語・対義語も紹介

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雲外蒼天の使い方


出典:写真AC

では、雲外蒼天という言葉は日常会話でどのように用いればよいのでしょうか。 基本的には、何かにつまずいたり、くじけそうになったときに用いる四字熟語です。

「今回の司法試験も、まったく合格点に及ばなかった。それでも、雲外蒼天の気持ちで勉強を続けていきたい」 このように、自分を奮い立たせたいときにはぴったりの言葉です。

また、自分以外の誰かをはげますときにも雲外蒼天という言葉は使えます。 「今は事業が軌道に乗らず大変ですが、雲外蒼天と信じてがんばってください」 とても前向きな言葉なので、使い方次第では自分や周囲の人間をとても元気づけることができるでしょう。 

雲外蒼天の類語・対義語


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雲外蒼天の類義語には、「開雲見日」という言葉があります。 こちらも雲外蒼天と同じく、雲を見通しの悪い状況にたとえ、それが開けたときに日が差し込むという意味の四字熟語です。 それによって、心から悩みや迷いがなくなった状態を表しています。

ただし、こちらは雲外蒼天のように困難や障害を脱したときではなく、疑いやわだかまりが晴れたときに用いる言葉です。

一方で、雲外蒼天の対義語には「暗雲低迷」という言葉があります。 こちらは、暗い雲が低く垂れ込めて、まるで晴れる様子さえおぼつかない。

つまり、この先の展望がまったく開けない状態を指す四字熟語です。 雲外蒼天がはげましの意図を持つ言葉であるのに対し、こちらはただただ暗い状況を指し示す言葉として用いられます。

雲外蒼天を英語で言うと


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雲外蒼天は、既述の通り、今困難な状況であっても必ず良い方向に転じるという意味を持っている四字熟語です。

ここから、雲外蒼天を英語で表現または説明したい場合は、「There is always light behind the clouds.」を用いると良いでしょう。直訳すると雲の後ろにはいつも光がある。つまり、どんなに辛くても必ず光が差すという雲外蒼天を意味する言葉です。

雲外蒼天から学べること


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雲外蒼天という四字熟語には、たとえどんなに今の状況が辛くても、かならずいつかは事態が好転するはずだというメッセージがあります。

もちろん、努力をしたからといって必ず報われるわけではありません。

それでも、雨雲の上に青い空が広がっていることを知っていれば、それだけでも努力を続けるための支えとなるのではないでしょうか。 雲外蒼天という言葉は、そのように心に希望を抱く大切さを私たちに教えてくれているのです。

こちらの本では漫画やドリル形式で四字熟語がわかるのでおすすめです。

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