【三々五々】知っておきたい四字熟語の意味や由来|「三々五々」編

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

「三々五々」という四字熟語をご存知でしょうか?  

例えば、「三々五々集まる」「三々五々帰っていく」など 漢数字を二種類、漢字を四つつなげただけの非常にシンプルな四字熟語ですが、どのような意味が込められているのでしょうか?

ちなみに「々」という字は正確には漢字ではなく、「繰り返し」を表わす記号です。その形から「ノマ文字」とか、前に同じという意味で「どう」とも呼ばれます。

なのでパソコンで打ち込む際には「のま」と打っても「どう」と打っても「繰り返し」と打っても、変換候補に「々」が出てきます。  

ですから記号で省略せずに「三々五々」を「三三五五」と書いても、誤りではありません。 むしろ「三々五々」は「三三五五」と書くほうが省略していない正確な書き方で、実際に『大辞林 第三版』で引いてみると、見出し語は「三三五五」となっています。

三々五々の意味


出典:写真AC

「三々五々(三三五五)」の意味は「あっちに三人こっちに五人というように、人が行く、居るさま。または物が散在するさま」です。

あちらこちらと二、まばらに人が散在することを表した四字熟語が「三々五々(三三五五)」なのですね。本当に日本語とは奥深く、興味深いものです。

三々五々の由来


出典:写真AC

「三々五々」がなぜ「二々四々」や「四々六々」でなく、「三々五々」なのかは定かではありませんが、出典は、中国・盛唐期の詩人李白(りはく/701~762)の漢詩「採蓮曲(さいれんきょく)」に求めることができるようです。

その一部に「三三五五垂楊(すいよう)に映ず」というフレーズがあります。現在、列記とした日本語として成り立っている熟語ですが、元は漢詩なのですね。

とはいえ、中国から入ってきた語に日本人が深い意味を見出し、こなれた形に洗練していったことは事実です。

ちなみに「三」という数字は、古くから日本が神聖視してきた数字でもあります。歴代の天皇が皇位のしるしとして受け継ぐという神器は、八咫鏡(やたのかがみ)、草薙剣(くさなぎのつるぎ)、八尺瓊勾玉(やさかにのまがたま)の「三種の神器」となっています。

徳川家康が、自分の子を祖として立てた尾張家、紀伊家、水戸家の総称が「御三家」。三組の杯を使って、一つの杯で三度ずつ酒をすすめる神事の儀式を「三三九度」。これは現在、神前式の結婚式で行なわれていますよね。  

ことわざも沢山あって、「三度目の正直」「仏の顔も三度まで」「石の上にも三年」「三つ子の魂百まで」などなど。挙げればキリがありません。  

ほかにも、日本人は「日本三大○○」という形で名所や名物をまとめることを好んでいます。 「三」は奇数であり、平安時代から続く陰陽思想においても区切りがよく、縁起がよいとされてきました。

「三々五々」にも、そういった日本人の心性が表われているのかもしれませんね。二でも四でもなく「三」は、多すぎず少なすぎず、ちょうどいい数字なのです。

どの四字熟語にも、由来があります。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

関連するキーワードから探す