【政治の場でよく使う】知っておきたい四字熟語の意味と由来|「大義名分」編

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皆さんは「大義名分」という言葉をよく耳にされたことがあると思います。次のようなフレーズで使われるのを聞いたことがないでしょうか?

「今度の選挙は首相にとって大義名分がない選挙になっていますね。」テレビの番組でコメンテーターの方や解説者の方が、政治の話になるとよく使うあの言葉です。

コメンテーターやニュースの解説者だけではなく、政治家もよく使っているのを耳にしたりしますよね。

ではこの大義名分という言葉は本来どのような意味をもっているのでしょうか?

大義名分の意味


出典:ぱくたそ

大義名分という言葉は、「その行動を起こすために正当な根拠や理由」を指します。

大義名分の由来

さてこの大義名分という言葉が一体どこから生まれた言葉なのでしょうか、紹介していきます。

古代中国に春秋という年代記があり、五経の一つとされている史書があります。

この春秋という歴史書はその時代に起こった事象や政治などの記載がされていました。

その春秋に儒教思想家であった孔子が、解説や批判などを書き加えて完成したのが「春秋の筆法」と言われています。

この春秋の筆法は歴史の厳しい批判書ともされており、その中でも「大義名分の書」というものが書かれています。大義名分という言葉は、その書から由来をしているのですが、その書の中でこんな言葉が書かれています。


出典:ぱくたそ

「非理法権天」という言葉です。この言葉は次の様な内容を指しているとされています。「非は理に勝たず、理は法に勝たず、法は時の権力に勝たず、時の権力も天には勝てない」。この一文の中の「天」という文字が「大義名分」を指します。

孔子による厳しい歴史批判にも耐える「道理」という意味で、大義名分という言葉は生まれました。

時代が遡り、その後日本にも儒教思想が入ってきます。戦国の反乱の世から安定した江戸幕府による統治がなされた江戸時代では、戦が必要ではなくなったことから統治機構を文治政治へと切り替えていきます。

その文治政治の中では、儒教をベースにし、統制を取るために上下の秩序などを謳った思想が大義名分論と使われています。

その後時代を経て、江戸末期になり大義名分論は尊王論へと変化をしていきます。この思想が明治維新の起爆剤となり「江戸幕府を倒す為の大義名分」と変化し、この言葉は後世に残っていくことになります。

政治家がよくこの言葉を好んで使うのは、こんな歴史的背景もあるのでしょうね。

大義名分の例文

さてこの大義名分はどのようなシチュエーションで使われるのでしょうか。よく耳にするフレーズなので知っている方も多いかもしれません。

今や政治の世界だけでなく、サラリーマンの間でも普通に使われていますね。

例えば、「今回の法案を何としても通すためには、それなりの大義名分が必要だ」と言ったフレーズや、「会社の大胆な経営改革を推進していくには、肝心な大義名分がいる」と言ったように、とても重要な場面で使われているのが一般的です。

大義名分の類義語・対義語

では大義名分という言葉と同じような意味を持つ言葉はどんな言葉なのでしょうか。

「大義滅親」という言葉は「大義名分」と似たような意味合いで時々使われます。また反対を意味する言葉としては「大義名分がない」や、「正当性がない」と言った表現が一般的にはよく使われます。

どの四字熟語にも、由来があります。

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