秋田県は全国有数の米どころであり、良質な水源や酒造りに適した気候風土など、条件が整っていたため、昔から日本酒の生産が盛んです。
100年を超える酒蔵も秋田県内で3分の2以上ありますが、秋田県が現在のように全国的に日本酒の名産地として知られるようになったのは、大正時代あたりからです。今回は秋田の日本酒をランキング形式でご紹介します。ぜひ、参考にしてみてください。
秋田の日本酒とは
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明治時代に酒造講習会で日本酒造りの新技術を受けた後、これを寒冷地である秋田向けに改良した結果、日本酒の品質が格段に向上しました。
そして、日本醸造協会が主催する第1回全国清酒品評会において一等賞となった後、大正時代には多くの品評会で秋田の日本酒が受賞しました。
秋田の日本酒おすすめ8選
出典:写真AC
秋田は県内が海岸部と内陸盆地に分かれており、冬に吹く北西季節風により、例年寒冷積雪になる地域です。
この時期は大気中の汚れが雪に付着して空気が澄み、雪で一定に保たれた室温が日本酒造りに最適な環境を生み出します。低温の時期が長期間続くため、麹の仕込みから発酵までじっくり時間をかける秋田流低温長期醗酵が可能です。
今回は秋田県ならではの製法で作られた秋田のおすすめの日本酒を価格や飲みやすさなどからランキング形式でご紹介します。ぜひ、こちらを参考にお好みの一本を見つけてみてください。
【1位】ゆきの美人 貴醸酒(720ml)
上品な香りとフレッシュな風味が特徴の一本
Photo by Tatsuo Yamashita
評価項目 | 評価 |
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飲みやすさ | ★★★★★ |
レア度 | ★★★★★ |
価格 | ★★★☆☆ |
「ゆきの美人」は小規模ながらも最新の設備で仕込み蔵の環境管理を行い、年間を通しての醸造を可能にしています。仕込み水にもこだわっており、太平山の湧水を2時間かけて汲み出し、後味の良さを実現しています。
ゆきの美人には複数の種類がありますが、大吟醸は上品な香りとフレッシュな風味が両立しており、米の旨みがしっかり感じられる仕上がりです。口に含むとしっかり広がるうまみや香りがありながら、爽やかで軽い喉越しとなっており、女性でも飲みやすいです。
種類 | 貴醸酒 |
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アルコール分 | 16% |
原料米 | 吟の精 |
精米歩合 | 55% |
日本酒度 | -5 |
価格 | 1998円(税込) |
【2位】山本 純米吟醸 美郷錦(1800ml)
リピーター続出するほどの美味しさ
評価項目 | 評価 |
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飲みやすさ | ★★★☆☆ |
レア度 | ★★★★☆ |
価格 | ★★★★☆ |
出典:写真AC
「山本」はシンプルなデザインだけでなく、見たら思わず微笑んでしまうような独創性豊かなラベルも存在する、見た目にもインパクトのある日本酒です。
秋田は上質な日本酒の製造に欠かせない高品質な水がありますが、こちらの酒蔵では白神山地の天然湧水を使用しており、軽い口当たりながらしっかりしたキレのある味わいです。
甘口、辛口共にありますが、喉をすっと流れていく爽やかさやフルーティーな香りは、どの銘柄にも共通しています。飲みやすい日本酒のため、リピーターも多いです。
種類 | 純米大吟醸 |
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アルコール分 | 16% |
原料米 | 美郷錦 |
精米歩合 | 55% |
日本酒度 | +4 |
価格 | 3292円(税込) |
【3位】雪の茅舎 山廃純米酒(720ml)
全国新酒鑑評会「金賞」受賞歴多数
評価項目 | 評価 |
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飲みやすさ | ★★★★☆ |
レア度 | ★★★☆☆ |
価格 | ★★★★★ |
photo by Jun K
斎彌酒造の「雪の茅舎」は全国新酒鑑評会において、平成に入ってから何度も金賞受賞歴を持つ銘柄です。こちらは酒米から自ら栽培しており、秋田酒こまちを用いて仕込んだ日本酒は、雑味がなく、飲みやすい仕上がりです。
酵母の働きに任せて発酵させ、ろ過せずに蔵出しし、加水もなしという独特の製造法を実践していますが、このようなこだわりが多くの日本酒ファンを引き付けており、秋田のみならず全国的にファンが多い銘柄となっています。
種類 | 純米酒 |
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アルコール分 | 16% |
原料米 | 山田錦 |
精米歩合 | 65% |
日本酒度 | +1 |
価格 | 1296円(税込) |
【4位】新政(あらまさ)No.6 X-TYPE(740ml)
伝統×新しさを両立している一本
評価項目 | 評価 |
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飲みやすさ | ★★★★★ |
レア度 | ★★★★☆ |
価格 | ★★☆☆☆ |
出典:写真AC
秋田県にはおすすめ日本酒がたくさんありますが、新政酒造で生産されている「新政」は全国でも人気が高いお酒の1つです。
新政酒造は日本最古の酵母である「協会6号」が生まれた蔵元としても有名ですが、新政はこの酵母を使用して、さらに多くの酒蔵が使う山田錦ではなく、秋田県産の酒米を使い、時間がかかって伝統的な生酛造りという醸し方を採用するなど、昔ながらの方法と新しい挑戦を両立させています。
全銘柄を純米酒にしており、鮮度を大切にするために四合瓶のみにするなど、他の酒蔵とは異なる点も多々ありますが、それらも含めて多くのファンが支持しています。上品な酸味や薄口でお米の風合いが感じられる味わいは、日本酒が苦手な人にも飲みやすいです。
種類 | 純米大吟醸 |
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アルコール分 | 15% |
原料米 | 酒こまち |
精米歩合 | 40% |
日本酒度 | ±0 |
価格 | 3000円(税込) |