【桑の葉茶の効能と作り方】カフェインレスで体に良い!毎日飲みたいお茶

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桑の葉茶の原料や製法

桑は紙の原料やシルクの原料となる蚕の餌に使用され、実はそのまま食べることもジャム等に加工することもできる、非常に利用価値の高い樹として知られています。日本国内でも広範囲で栽培されている樹木の1つだと言えるでしょう。

かつてシルクの生産は日本の主要産業の1つとして盛んに行われていました。当然シルクの原料となる蚕の飼育も盛んに行われていたため、桑は換金率の高い農作物として国内各地で栽培されました。 桑の葉茶はその名の通り桑の葉を原料として作られたお茶です。

養蚕業に携わる人たちにとって非常に身近な存在である桑の葉を、お茶に加工して飲んだのが桑の葉茶の始まりではないかと推測されます。

桑の葉茶の製法は一般的な緑茶の製法と同じです。日本茶も各地で生産されているものですから、桑の葉と茶葉を栽培する農家が桑の葉を原料に、緑茶の製法を用いて作り始めたのではないかと言われています。

桑の葉茶の効能①

抗酸化作用(アントシアニン・サポニン)


出典:写真AC

桑の葉茶には人間が健康を維持するのに必要だと考えられている成分が、豊富に含まれています。抗酸化作用があると考えられているアントシアニンやサポニンも桑の葉茶には豊富に含まれています。人体の中で行われる細胞の活動で活性酸素は発生します。

代謝できる程度の活性酸素量であれば健康に問題はないと言われていますが、大量に活性酸素が発生すると細胞を破壊したり変質させるなどの悪影響が現れます。

皮膚の代謝を滞らせることで肌の老化を招くことや、ガン細胞発生の原因と成り得ることは知られていますが、アルツハイマーや多くの生活習慣病を引き起こす原因物質ではないかとも考えられています。

桑の葉茶に含まれるアントシアニンやサポニン活性酸素の働きを抑制する、抗酸化作用がある物質だと言われており、一般的に「人体を錆びつかせる」と表現される活性酸素の対処に有効な物質だと考えられています。

桑の葉茶の効能②

目の疲れに効果的(アントシアニン)


出典:写真AC

目の疲れに有効に働きかける成分としてアントシアニンは、非常に多くの栄養補助食品であるサプリメントの原材料として用いられている成分です。サプリメントに配合されるほど目の疲れに効果が期待できるアントシアニンを桑の葉茶は豊富に含んでいます。

植物は紫外線などの有害な光から身を守るためにアントシアニンを生成しています。アントシアニンには紫外線などの有害な光のダメージを受けやすい目を守る効果が期待できます。人体に摂取したアントシアニンは目の網膜に存在する紫色の色素、ロドプシンに働きかけます。

目の疲れ・かすみ・痛みは、ロドプシンの代謝が滞ることに起因します。桑の葉茶に含まれるアントシアニンには、ロドプシンの再合成を促し目の疲れや視力回復に高い効果があると言われています。

また、アントシアニンには毛細血管の保護や強化、血行促進作用もあり網膜に張り巡らされた毛細血管に有効に働きかけながら、血行促進で疲れた目に栄養を運ぶ効果が期待できます。アントシアニンは即効性が期待できるものの、体内に蓄積されにくいので、毎日桑の葉茶を飲むことで少しずつ摂取することが重要だと言われています。

桑の葉茶の効能③

貧血予防(鉄分)


出典:写真AC

血液中の赤血球数、ヘモグロビン濃度が正常値より少ない状態を貧血と呼びます。貧血を引き起こす原因としては骨髄の働きの低下や、ビタミンB12、葉酸の不足、赤血球の異常などが挙げられますが、一般的に知られているのが、鉄分の不足ではないでしょうか?

赤血球にあるヘモグロビンの主成分は鉄分です。鉄分が不足するとヘモグロビンの生成が行われなくなってしまい、貧血状態に陥ってしまうと考えられます。鉄分は食生活の中で鉄分を多く含む食べ物であるレバーなどから補えると言われていますが、実は桑の葉茶にも鉄分は豊富に含まれているのです。

食事中や食後に桑の葉茶を飲めば、食べ物から摂取する鉄分と共に桑の葉茶に含まれる鉄分を摂取することができると言えるでしょう。食事中は緑茶、食後にはコーヒーや紅茶を楽しみたいと思う方も少なくないと思いますが、緑茶やコーヒー、紅茶には鉄分の吸収を妨げるタンニンという成分が含まれています。

桑の葉茶にはタンニンが含まれませんので、貧血予防を行うためには食事の前後のお茶やコーヒーを控え桑の葉茶を選ぶべきでしょう。

桑の葉茶の効用④

肝機能補助(ビタミンB1)


出典:写真AC

人体にとって有害な物質であるアンモニア、アルコールなどを分解し解毒する働きをはじめ、脂肪の消化・吸収を助ける胆汁の分泌や、アミノ酸からたんぱく質を合成し、グリコーゲンやビタミンなどを蓄え血液中に放出する非常に重要な器官が肝臓です。

肝機能を補助する効果がある食べ物として、有効成分であるタウリンを含むシジミやアサリが知られていますが、肝機能補助にはタウリンだけではなくビタミン類の摂取も欠かせないと言われています。

数あるビタミンの中でも、特にビタミンA、C、E、B1、B12は肝機能を補助する効果が高いといわれているので、積極的に摂取したいものです。桑の葉茶には肝機能を補助するビタミンであるビタミンB1が豊富に含まれているので、肝臓に負担をかけるアルコールを摂取した後や翌朝には桑の葉茶を飲むことをおすすめします。

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