日本酒つまみにもぴったり! 新潟の郷土料理「のっぺ」のレシピ

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国内有数の米どころでもあり、たくさんの酒蔵で日本酒が作られている新潟。お米だけでなく、豊かな食文化を生かした郷土料理も、バラエティ豊かにそろいます。そのなかでも有名なのが、お正月などのハレの日にもいただく具だくさん料理「のっぺ」。日本酒のおつまみとしてもぴったりな名物グルメのレシピを、新潟出身の筆者がご紹介します。

新潟の郷土料理「のっぺ」ってどんなもの?

新潟を代表する郷土料理「のっぺ」は、細かく切ったたくさんの材料を煮込み、お醤油やお酒などで味つけした汁物。海と山の幸をぎゅっと詰め込んだ、イベントやおもてなしには欠かせない一品です。ごぼうやにんじんなどの根菜類、こんにゃく、ちくわやかまぼこ、しいたけ、たけのこ…。それらに里芋をたっぷりと加えて、自然なとろみをつけます。

「のっぺ」の特徴

「のっぺ」は、実は新潟以外に、東北や北陸、奈良などさまざまな地域に伝わる郷土料理なのだとか。地域によっては「のっぺい汁」といわれることもあります。新潟では、特産品の鮭やイクラを入れたり、ぎんなんや鶏肉を加えた豪華バージョンがあったりするのが特色でしょうか。また、汁物にはめずらしく、冷やして食べるのがスタンダードです。

「のっぺ」のかんたんレシピを大公開!

  • 〔材料(6〜8人分)〕
  • 里芋: 6〜8個
  • にんじん:1/2本
  • ごぼう:1/2本
  • れんこん:50g
  • かまぼこ:50g
  • こんにゃく:1/2枚
  • たけのこ:80g
  • 干ししいたけ:4枚
  • 干し貝柱:3〜4個
  • 塩鮭:1切れ
  • 鶏もも肉:150g
  • うすくち醤油:大さじ2
  • 酒:大さじ2
  • 塩:少々
  • きび砂糖(普通の砂糖でもOK):小さじ1〜2

のっぺの下ごしらえのポイント

干ししいたけと干し貝柱のだしをダブル使いして、味に深みを持たせるのがポイント。前日のうちに、それぞれを水に浸して戻しておく。里芋は下ゆでして皮をむき、ごぼうはささがきにして水につけておきましょう。こんにゃくは下ゆでして臭みをとります。

〔作り方〕
1.里芋、にんじん、ごぼう、れんこん、かまぼこ、こんにゃく、たけのこを細かく切る。
2.塩鮭と鶏もも肉を細かく切る。
3.鍋に1の具材すべてと、干し椎茸、干し貝柱を戻し汁ごと入れる。具材がひたひたになるくらい水を加えて、火にかける。
4.煮立ったら火を弱めて、アクをとり、ふたをして15分くらい煮込む。
5.塩鮭、鶏もも肉、すべての調味料を加えて、10分くらい煮込む。
6.冷ましてから器に盛りつけて、好みで彩りを添える。

のっぺの盛りつけのポイント

見た目が地味になりがちな煮物系のメニューには、さっと茹でた絹さやを添えると彩りがよくなります。また、イクラをトッピングすればさらに華やかに。イクラは、煮込むときに一緒に入れて、火が通った後のプチプチ感を楽しむのもオススメです。ひとり分ずつおしゃれな器に取り分けたり、大皿で出して食卓の主役にしてみたり、シーンによって盛りつけ方を変えてみて。

手軽に粋な食卓を演出

「のっぺ」は保存がきく料理なので、大鍋にたっぷりと作って少しずついただくのが我が家流。冷やしたものはキリッとした辛口の日本酒によく合いますが、晩酌のシメにいただくならアツアツに温めたものもおいしいです。材料の下ごしらえがちょっぴり大変ですが、調理自体は煮込むだけでとってもカンタン! お好みの具材を入れて、オリジナルの「のっぺ」を作ってみるのも良いと思います。ぜひ一度、チャレンジしてみてくださいね。

文・写真/ゆさ みずあ

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