公開講座とは、大学や短期大学などが、大学生として在籍していない一般の人を対象に開設している講義のことです。1980年代以降に大学開放の一環として進められていたものが、現在の公開講座になっており、年に数回の公開講座を実施する形式と、年間を通して数多くの講座を開催する形式があります。
美術大学は専門性が高いこともあり、入学できなかったものの、きちんと学校で学んでみたいという社会人も多く、競争率が高い公開講座がたくさんあります。基本的には学歴や性別などは問われませんが、申し込み多数の場合には、抽選などで一部の生徒を受け入れることがあります。
公開講座が受けられる美大①
東京藝術大学
photo by Rubber Soul
東京藝術大学の公開講座は、教育や研究内容を広く社会に開放することで、学生ではない社会人の芸術に関する教養を高めたり、芸術文化を向上したりすることを目的としています。
基本的には学歴や性別などは問われませんが、複数用意されている公開講座の一部は年齢などの条件が設けられています。
また、すべての公開講座について、あらかじめ設定されている期間のすべてを通して受講できる人に限られています。陶芸や油絵、水墨画、彫刻などの芸術関係の講座の他、体育の講座も開講されています。
東京芸術大学 公開講座
https://www.geidai.ac.jp/general/extension_lecture/h30
公開講座が受けられる美大②
多摩美術大学
photo by Masashige MOTOE
多摩美術大学には、公開講座向けに生涯学習センターが用意されており、一般人に向けた公開講座を開講しています。社会人だけでなく、子供から大人まで芸術や美術を楽しみながら学べるようになっており、口座の種類も多岐にわたっています。
1日だけの公開講座もあれば、1年間じっくり時間をかけて学べる公開講座もありますので、興味のあるものを選びましょう。会場は上野毛・八王子の両キャンパスで、講師は同大学の教員を中心に、各分野で活躍中のアーティストや研究者など、幅広く参加しています。
版画やレリーフ、日本画といった本格的なものもあれば、工作を楽しみながら美術を学んでいく子供向けの講座もあります。
多摩美術大学 生涯学習センター