茶室でのマナーや造りを紹介|茶室はいつから使われている?

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茶室においてのマナー

茶室に入ると床の間があり、四季に合わせた掛け軸が飾られています。通常は床前が上座になります。 床の間の前の席が貴人畳となり、その隣が客畳となり通常、客はここに座ります。 亭主が出入りする茶道口の前の畳は踏込畳といい、客畳の正面が亭主の座る点前畳となります。

4畳半の中央部には、夏には風炉が置かれ、冬には炉が切られます。 服装は、絶対に和服でなければならないというわけではなく、洋服でも構いませんが、あまりにカジュアルな服装や露出の高い服装は避けましょう。靴下は足袋か白い靴下を履く必要があります。

何故かと言うと、茶道の精神として「日常の雑念を消して、清浄と緊張感を得る」というものがあるからです。 持ち物は最低限でも「扇子」、「懐紙」、「楊枝」の3つが必要です。

本来はこれに加え、「帛紗(ふくさ)」、「古帛紗(こぶくさ)」、「楊枝入れ」、「帛紗ばさみ」の4つが必要となりますが、急遽ということであれば前述の3つだけが揃っていれば大丈夫です。 また、道具を傷つける危険があるため、腕時計やアクセサリーも控えたほうが無難です。

女性は口紅がお茶碗にべっとりつかないようにメイクはナチュラルにすることを心がけてください。また、香水はお茶会での香に影響を与えるため控えたほうが良いでしょう。

茶室以外でも、東京で茶会を楽しめる場所がある!


出典:写真AC

気軽に茶会の魅力を楽しめるイベントとしては「東京大茶会」があります。 若い世代や外国の方にも、日本の魅力を伝えようということで、毎年秋に「江戸東京たてもの園(東京都小金井市)」と、「浜離宮恩賜庭園(東京都中央区)」の2カ所で開催されています。

本格的な「茶会」から屋外で気軽に体験できる「野点」、「子ども茶道教室」、「英語で楽しむ茶席」など、初心者や親子でも気軽に体験できるようなイベントです。伝統芸能などのパフォーマンスや、外国人向けの「華道体験」や「着物着付け体験」も楽しめるようになっています。

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