なぜ尺取虫と呼ぶのか?
出典:写真AC
尺取り虫は、ガの幼虫の総称をさす言葉です。体長が7センチメートル程の場合が多い虫が多く、頭と足を付けては離す、といった這う動作をして進みます。この動作が人差し指と親指でものの長さ、つまり尺を測る動作と似ていることからこの名前になりました。
昔の人は計量器具が発達していないときに、親指と人差指で長さを測る動作をする、という計測方法が身近だったのです。他にも過去に使われる物差しの一つとして挙げた鯨尺は反物を測るときに使われたもので、鯨の髭や竹から作り出された道具です。
このことから、長年の経験から人間の体の基準に一尺である部分を定めて測る場合と、道具で長さがずれないように調整された物差しを使って測る場合の二通りによって尺の長さを測ってきました。
一尺の長さはコミュニティによって違う?
出典:写真AC
一尺の長さはおよそ30センチであり、これはメートル法として定義されるまでは、関わってきた人間や職人たちによって定められた一尺という単位を用いてきました。
そのため一部では多少のズレが発生してしまうため、ある程度の村や職人たちの間では、決まりとして大体の計測方法が成立していました。現在は換算されることで全ての人間や職が同様の長さを用いることが出来るようになりましたが、統一されていない時代の頃の一尺を現在の物差しで計測すると、少なからずズレが出てくるのです。
このことから一尺という単位は一定の団体ごとに異なっている、いわば、同じ言葉でも差異があるような、方言のような部分も抱えていた単位だと言えます。
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今回、一尺という単位の中で鯨尺と呼ばれる着物の長さを測る際に用いる単位をご紹介しました。そこで、大人の職場体験予約サイト「ココロミル」では着物を着つける職人「着付け師」の体験を行っています。
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