万年筆のお手入れ方法
出典:写真AC
以上のように、使用には少し手間がかかる万年筆ですが、手入れをするための一番の方法は毎日使用することです。それにより、インクの劣化や詰まりを防ぐことができます。
長期間使用しない場合や、インクが詰まった場合は、水洗いをします(※メーカーによっては水洗いの方法が異なる場合があります。必ず説明書をチェックしてください)。
カートリッジ
カートリッジ式の場合、カートリッジを外し、ペン先を水の入ったコップに一晩入れておきます。インキが濃い色に染まったら水を入れ替えます。これを何度か繰り返したあと、一晩水の中に入れたままにします。一晩たったら、軸からペン先に向かって流水で流します。流水が透明になったら、柔らかい布で拭き取り完了です。
吸入式
吸入式の場合、軸とペン先を外さないまま、ペン先をコップの水に浸します。吸入ノブを回転させ、吸入と排出を繰り返します。カートリッジ式と同様に、水を入れ替えながら、水が綺麗になるまで繰り返します。最後に水で軽くすすぎ、柔らかい布で拭き取り、乾燥させます。約1日ほど乾かせば完了です。
粋では、90年の歴史がある万年筆店「川窪万年筆」と連携して、万年筆のメンテナンスや
調整方法を学ぶことができる体験を掲載しています。
川窪万年筆店の川窪さんによると、インターネットで得られる情報には、有益な手法だけでなく、万年筆を壊してしまいかねないような調整方法もあるそうです。
この体験を通じて、正しい調整方法を学んでみませんか?
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おすすめの高級万年筆3選
万年筆の書き方のコツやお手入れ方法など万年筆について知れたところで、初心者から愛用者まで万年筆を使うすべての方におすすめしたい万年筆をご紹介します。ご自身で使うだけでなくプレゼントや贈り物としても喜ばれる一本となっています。
是非、これを参考にお好きな一本を見つけてみてください。
【Namiki】蒔絵万年筆
高級万年筆ブランド、Namikiによる珠玉の一品です。 蒔絵とは、漆を使った伝統技法で、金粉や銀粉で漆器表面に様々な模様を付ける技術です。
軸部とキャップに描かれた日本植物や風景は、息を飲むような美しさです。和装にもぴたりと合う品の良さ、そして情緒あふれる繊細さは、海外でも高く評価されています。
Namikiサイト:http://www.pilot-namiki.com/jp/
【プラチナ万年筆】肥後象嵌万年筆
プラチナ万年筆による高級筆記具シリーズ、その万年筆タイプとして開発されたのが「プラチナ#3776純金『肥後象嵌』万年筆」です。
肥後象嵌(ひごぞうがん)とは、武家文化の精神を色濃く残した伝統工芸で、派手な装飾を控え、地鉄本来の美しさと重厚感に特徴があります。その名の通り、質実剛健な作りである本作は、まるで刀を思わせる力強さです。
プラチナ万年筆サイト:http://www.sumi-ri.com/platinum-higo-zo-gan-3776.html
【セーラー万年筆】すす竹長刀研ぎ万年筆
老舗メーカーセーラー万年筆の、技術と遊び心が遺憾なく発揮された万年筆、それが「すす竹長刀研ぎ万年筆」です。
キャップと本体には煤竹と呼ばれる竹材を使用され、一本一本全てに違った味わいがあります。ペン先には職人による長刀研ぎが施され、角度により線の太さが変わるという逸品です。
セーラー万年筆サイト:http://www.sailor.co.jp/lineup/fountainpen/10-7131