護身術とは、自分の身を守るための体術です。相手を傷つけたり、負かすことを目的としたものではなく、人から襲われたときや危険な目に遭遇してしまった場合などに使うことが多く、相手からの攻撃をかわして逃げるための護身方法として有効です。
そのため、格闘技とは違い相手にダメージを与えるのではなく自分にダメージがないよう守るための術なので常に「逃げる」ことを念頭において護身術を使います。
力を使って相手を避けるわけではなく、関節や急所を狙うので、力のない人や女性でも使うことができます。
相手がひるんだ隙に逃げることを目的としているので、相手を「倒す」というよりも「隙をつくって逃げる」ために行います。
護身術の第一は「危険な状況に身をおかないこと」ですが、危険な状況になってしまった場合には「回避する」ということを第一に考える術です。
一般的な格闘技と護身術の違いとは?
出典:写真AC
護身術は一般的な格闘技とは違い、攻撃を自分から仕掛けるのではなく「身を守るために」相手を避ける方法です。格闘技は積極的に自分から攻撃を仕掛けますが、護身術は攻撃を受け流したり、攻撃をされたりしたときに対処する方法なので、あくまで防御の姿勢です。
人から襲われたときや、危険な目にあったときなどに使うことが多く、腕力で挑むのではなく急所や関節を狙うことがほとんどです。
一般的に格闘技は相手を倒す攻撃主体ですが、護身術は自分を守る防御主体という大きな違いがあります。そのため格闘技のようにしっかり練習して覚える必要もなく、コツさえ覚えれば誰にでも使えるような内容ばかりになっています。
万が一のために!身の危険を感じた場合の護身術
誰でも、危ない目には遭いたくないものですが、万が一危険な状況に遭遇してしまった場合の対処法をご紹介します。こちらを参考にしていつ何があっても対応できるようにしてみてください。
まず、危ない目にあったら自分を落ち着けるために深呼吸をして呼吸を整えましょう。パニックに陥れば陥るほど危険度が高くなります。ですので、まずは落ち着いてこの危険な状況をどう打破できるか考えて行動できるようにしましょう。
次に大声を出して助けを求めましょう。大きな声を出すことで相手側をひるませることもできます。また、周囲が気づいてくれる可能性も高くなるので、大声を出して助けを求めましょう。大声を出すことで自分の恐怖心を和らげる効果もあります。
そして、どうにか相手の隙をつけるようにし逃げるタイミングを作りましょう。後ろから羽交い絞めされている場合は肘鉄や足を踏んだり腕を噛んだりして相手の隙を作り、一目散に逃げましょう。
相手が刃物などの凶器をもっている場合は凶器を持っている手の甲の小指側を狙い自分の左手の掌の底ではたき思い切り振りきって相手がひるんだ隙に相手の股間を蹴り上げ逃げましょう。
しかし、実際に凶器を持った相手に護身術とはいえど立ち向かうのは非常に危険ですので、なるべく助けを呼ぶか逃げて通報するようにしましょう。
あくまでも、自分の命や安全を第一に考えることが護身術です。