サトウキビから作られるお酒「黒糖焼酎」
出典:写真AC
泡盛は米が主原料であり、甘みが強くてもサトウキビは使われていません。沖縄でサトウキビから作られるお酒というと、奄美群島で作られている黒糖焼酎が良く知られています。
400年も前からサトウキビを栽培してきた奄美大島では、一時仕込みに米麹、二次仕込みにサトウキビから作られた黒糖を使って、甘みの強い黒糖焼酎を生み出してきました。
サトウキビを使ったお酒というと、ラム酒も有名ですが、こちらは黒糖を使うのではなく、サトウキビの絞り汁などを原料としているため、味わいは全く異なります。分類としても、黒糖焼酎は焼酎の扱いになりますが、ラム酒は洋酒のスピリットの扱いになっています。
沖縄の気候に合わせて作られた酒「泡盛」
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泡盛というお酒は、アルコール度数が強く、甘みを感じやすいという特徴があります。これは、気温の高い沖縄でもおいしく飲むことができるように調整されているためですが、暑い時期でなくても独特の甘さや強い香りは、一度飲んだら忘れられないインパクトを与えるでしょう。
また、古酒として成長していく点も泡盛の大きな魅力となっています。自宅で大切に管理することで、購入した時よりもさらに価値のある、濃厚な古酒に変身していきますので、お酒を育てる楽しさを味わいたいという人にもおすすめです。
泡盛は30年を超えると古酒の扱いになりますが、すでに年数が経過している状態のものも市場に出回っています。できたばかりのお酒では味わえない深みのある香りは、一度試す価値があるといえます。是非一度、泡盛の独特なうまみを味わってみてはいかがでしょうか。