祝日はどうやって制定するの?
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では祝日はいったいどのようにして定められるのでしょうか。 記憶に新しいのは、2016年から祝日となった、8月11日の「山の日」です。
「山の日」は、日本山岳会をはじめとした様々な団体などから、「海の日」に対して一部自治体などで独自に定めていた「山の日」を祝日に制定する機運が高まりました。
そして「山の日制定議員連盟」という議員連盟が結成され、2014年、8月11日を新たに祝日とする「国民の祝日関する法律」の改正案が衆議院本会議で可決され、2016年に導入されました。
当初は祝日のない6月や8月12日を「山の日」に制定する案がありましたが、6月は業務に支障が出るという懸念から各企業などが難色を示し、8月12日は日航機墜落事故が起きた日だったため、8月11日が山の日とされました。
祝祭日とは
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冒頭で触れたように、「国民の祝日に関する法律」の制定によって、「祭日」は無くなりました。
しかしながら、現在でも「祝日」と「祭日」の総称として「祝祭日」といわれることがあります。 これは、「祭日」が「祭祀が行われる日」という意味合い以外にも、皇室の儀式や祭典が行われる日を「祭日」と呼んだ名残といっていいでしょう。
明確な違いを持つ「祝日」「祭日」「祝祭日」
このように、一見同義語として区別せずに使ってしまいがちな「祝日」、「祭日」、「祝祭日」ですが、明確に違いがあります。
また、日本は祝日が多いといわれていますが、その反面、有給休暇が取りにくい風潮が残るため、祝日は貴重な休日といえるかもしれません。 いずれにしても、時にはこうした祝日の本当の意味を考えながら貴重な休日を過ごしてみてもいいかもしれません。