【老若男女が取り組める】自身が成長できる少林寺拳法の考え方と発祥

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少林寺拳法とは

「少林寺拳法」とは、日本発祥の武道の1つです。「少林拳」という中国の武術がありますが、少林寺拳法と少林拳は全く異なる別物です。少林寺拳法は、肉体と精神をバランスよく鍛えることを目的としていて、拳法という名でありながらその教育システムも少林寺拳法の一部に含まれています。

少林寺拳法の技法体系は護身術を基本としています。傷付けることよりもまず護ることに重きを置いているのが特徴です。精神面では、金剛禅という少林寺拳法独自の教えに基づいた修行方法を取っています。

金剛禅では、「自己確立」「自他共楽」「理想郷建設」を目的にしています。

しっかりした自分になること、そして他人との関わり合いを大切にしています。そのため武術の修行においても、組になっての修業が主となっています。

少林寺拳法の歴史


出典:写真AC

少林寺拳法の開祖は宗道臣という日本人です。 宗道臣は中国に渡った際に中国拳法の達人の元で弟子なりました。任務で長期的に満州を渡る最中に拳法の全ての技を習得します。その後、ソ連軍の攻撃に巻き込まれ、ソ連の支配下の満州で一年もの月日を過ごしました。

その生活の中で、法律や政の要は人の質であるということを悟ります。そして、無事に日本に帰還することができたなら、この教えを説き、日本民族の発展に繋げようと思い立つのです。

やがて、宗道臣は無事に帰国を果たしますが、当時の戦後の日本は宗道臣の思っていた状況とは違いました。若者たちは荒廃しきっていて、とても明るい未来を創造できるものではありませんでした。満州で得た気づきを広めようとするも全く浸透しませんでした。

そんな中で、宗道臣は菩薩達磨の夢を見ます。菩薩達磨はインドから中国に渡り、禅宗を広めたと言われています。宗道臣は達磨と同じようにして教えを説こうと思い立ち、少林寺拳法を開創しました。

少林寺拳法は、釈尊の自己確立・自他共楽の教えに、中国で学んだ拳法を再編成したもの、宗道臣が戦時下に体験したこと等が組み合されて行として体系づけられました。こうして出来た少林寺拳法の教えが「金剛禅」として現在でも説き続けられているのです。

少林寺拳法の考え方


出典:写真AC

前述のように少林寺拳法の教えは釈尊の教えが元になっています。釈尊の説いた原始仏教では、肉体と精神は分けて考えることができないとされています。つまり、肉体が整っていなければ精神的にも良い状態を導けず、精神が疲弊していれば肉体を思い通りに動かすことができないというわけです。

釈尊の教えを受け継ぐ少林寺拳法では、「霊」(脳の働きを指す)と「肉体」をバランスよく鍛える必要があると説いています。この教えは「挙禅一如」という語で教えられています。

他にも、「守主攻従」、「剛柔一体」、「力愛不二」、「不殺活人」という教えもあります。これらは「挙禅一如」と同じように「調和」を軸に考えられた教えです。 精神面の教えでは、「脚下照顧」、「合掌礼」というような普段の行いに関する教えがあります。

それぞれ、履物を脱いだら揃えること、礼儀を正して心を正すことなどが説かれています。これらの教えの背景には、やはり宗道臣がソ連の支配下にあって気付いた「人の質」の向上が背景にあるようです。

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