指宿温泉【鹿児島指宿市】
磯の香りを楽しむ砂むし温泉が名物
与謝野晶子も詩に詠んだことで知られるのが鹿児島指宿市の薩摩半島南端に広がる指宿温泉です。 特に有名なのは天然砂むし温泉で、これは湯温が 約80℃と高温のため、海岸に向かって地下を流れる温泉で温められた砂に浴衣1枚羽織って体を埋め、波打ち際で潮の香りとともに楽しむものです。
古くは「湯豊宿(ゆぶじゅく)」と呼ばれ、約150年前に編纂された「三国名勝図会」にも登場します。 砂むし温泉がずらりと並んでいるのは摺ケ浜で、引き潮の時に立ち上る湯煙は大変幻想的です。
また、錦江湾沿いに建ち並ぶホテルでは、温泉で洗った砂を使った砂むし温泉を楽しむこともできます。 市内のいたるところに、およそ800本もの源泉があり、1日約12万tの豊富な湯量を誇ります。
住所 | 〒891-0405 鹿児島県指宿市湊2丁目5番33号 |
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アクセス | 鹿児島空港よりバスで1時間40分 |
電話番号 | 0993-22-3252 |
日本の温泉街を巡ろう
このように、日本には魅力的な温泉が数多く存在します。その数は源泉数が2万7000本以上、宿泊施設が3000か所以上と、まさに世界屈指の温泉大国といえるでしょう。
温泉地は火山帯に沿うように分布しているので、熱源が豊富で、温泉水の元となる水資源もふんだんです。このため、日本では古くから独自の湯治文化や入浴文化、そして温泉文化が育まれてきたのです。