【「粋」編集部厳選の温泉街!】名湯から知る人ぞ知る秘湯まで、国内の温泉街10選

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温泉というと日本では箱根や熱海が有名ですが、温泉の歴史は人類の歴史よりも古く、数万年前から火山の多い場所で自然に湧き出していたとされています。 このため、最も古いとされる「古事記」や「日本書紀」、各地で編纂された「風土記」などの文献にも、温泉の記述が散見されます。

古代において大量のお湯を沸かすことは困難な作業で、自然に湧き出ている温泉は貴重な上に、さまざまな効能があることから神聖なものとされてきました。 平安時代の「万葉集」にも温泉は登場し、広く東国でも温泉が利用されていたことがわかります。

また、鎌倉時代になると温泉は湯治場としての機能を持つようになり、戦国時代には多くの負傷兵が治療に温泉を利用した記録が残っています。 江戸時代になると、各地の大名が湯治に利用した一方、多くの庶民も温泉を利用するようになります。

明治時代になり、日本においても資本主義経済が急速に発展すると、温泉地は湯治場から保養や慰安の場となり、新規掘削などの温泉開発も行われたことにより、大正時代には保養地としての性格も持ち始めます。 そして、昭和に至ると鉄道網が整備されたことから、交通の利便性が高まり、日本全国に温泉街が形成されました。

高度成長期を迎え、多くの団体客が温泉に訪れるようになると、温泉街は宿泊施設の大型化が進み、歓楽街としても賑わい、観光温泉街へと変貌を遂げます。

そしてバブル期の「温泉ブーム」を経て、現在は旅行客も団体から少人数のグループが中心となり、温泉街は質の高い施設やサービスが求められる高級志向に移りつつあります。

全国には、どのような温泉街があるのでしょうか。高い知名度を誇る温泉街から、知る人ぞ知る温泉街まで、一度は行ってみたいおすすめの温泉街をみていきましょう。

おすすめの温泉街①

登別温泉


出典:登別国際観光コンペンション協会

北海道南部に位置する登別温泉は、全国でも有数の温泉街です。 北海道の大自然の中、特に雪が深々と降り積もる中で浸かる露天風呂は格別なものがあります。火山が多く、温泉が多い北海道にあっても、最大級の温泉街です。

西は洞爺湖、南に倶多楽湖、北東に支笏湖を臨むことができ、これらを取り囲むように活火山が点在し、これによって形成された巨大カルデラ地帯の温泉街のため、湯量は1日1万トンを誇ります。

その湧出量の多さと、種類の豊富さから「温泉のデパート」とも称されます。 新千歳空港から1時間弱・札幌からも1時間程度とアクセスも抜群で、周辺にはさまざまな施設も豊富なことから、年間300万人以上の観光客が訪れる北海道屈指の温泉街です。

おすすめの温泉街②

乳頭温泉郷


出典:乳頭温泉組合

秋田県の乳頭温泉郷は日本を代表する秘湯の宝庫として知られる温泉です。秋田県の田沢湖の東側と、秋田駒ヶ岳の西側には多数の温泉地が点在していますが、その最も北側の最奥の7つの温泉を総称して乳頭温泉郷と呼びます。

鶴の湯や黒湯などが有名で、昔ながらの風情を残している宿が多く点在し、まるでタイムスリップしたかのような錯覚にとらわれます。 宿によって泉質は異なるものの、おおむね重曹がベースの硫黄泉が主流で、お湯は滑らかでミルキーです。 山深い場所に位置していますが、黒湯以外が冬でも営業を続けていて、特に秋の紅葉シーズンの景色は絶景です。

おすすめの温泉街③

銀山温泉


出典:銀山温泉

山形県尾花沢市にある銀山温泉は山間にたたずみ、大正時代の面影を残すノスタルジックな温泉街です。

入り口から緩やかな坂を下って温泉街に入ると銀山川の両岸に大正末期から昭和初期に建設された洋風木造多層の旅館が軒を並べています。ガス灯や朱塗りの橋もあいまって、大正ロマンを感じられる街並みが印象的です。

古くは「延沢銀山」として繁栄していましたが、全山廃山となったのち温泉地が形成されます。その後、高温多量の温泉が湧きだしたことや、道路の整備などが進み、現在では人気の温泉街となっています。 温泉は源泉かけ流しの宿が多く、慢性消化器疾患や各種切り傷などさまざまな効能があります。

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