出典:写真AC それではここで日本舞踊で最も有名な演目のひとつ「京鹿子娘道成寺」をご紹介します。 これは、民間伝承の道成寺伝説を基とした演目です。道成寺伝説は一途な恋の叶わず、悲しみと怒りの余り大蛇に変怪し、男を焼殺するという内容です。 しかし、日本舞踊として洗練されたこの作品はその物語そのものを踊るのではなく、ひたすらに恋する女性の心を舞で表現し続けるという内容になっています。 殆どの部分を1人で舞い続けるため、高度な技術と品格を要求されます。 また、複雑な女心を舞踊で表現し切るという、日本舞踊の真髄をじっくり味わえる内容となっています。 日本舞踊の衣装や道具 出典:写真AC それでは日本舞踊においてはどのような衣装や道具が好まれるのでしょうか? ここでは概要として日本舞踊に使われる小道具と衣装について解説します。 ①主な小道具:扇子 扇子は、日本舞踊においては最早不可分な要素であり、舞踊の一部分といっても過言ではありません。 日本舞踊で使われる扇子を舞扇とよび、要返しといった裏返しを伴う動作をゆるやかに行う為に、中に重心となる鉛のおもりが入っているものがあるのが特徴的です。 手の動きを強調し、より品格のあるものに見せる為に多様されます。 ②衣装 日本舞踊で使われる衣装は、その流派等によって非常に多岐にわたります。 演目や舞台、季節等によって変化し、舞踊のきらびやかさを強調します。 ただその逆で、踊りそのものの美しさを見せる為に、「素踊り」といって衣装をつけずに紋服で踊るということも多々あります。 日本舞踊で奏でられる楽器 出典:写真AC 冒頭で日本舞踊は音楽と共に舞踊するものと定義しました。 それでは日本舞踊ではどのような楽器を用いるのでしょうか? ①楽器の主役三味線 弾いて演奏されるいわゆる撥弦楽器の一種です。 かつては犬や猫の皮で作られたこともありますが、今は代替の素材で作られています。 日本舞踊を始め様々な日本文化の表現で使用されています。 音が非常に繊細なので、細かな心理的動きをしなやかに表現する日本舞踊との相性がいいと考えられています。 ②その他の楽器 鼓、大鼓、太鼓、笛など 多彩な楽器が使われ、まるで和のオーケストレーションのようです。 …
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「本村ラウンジ&アーカイブ」は、香川・直島の主要観光エリアの一つ、「本村」地区でアートさんぽを楽しむ際に必ず立ち寄りたいスポットです。館内にはアートショップが併設されており、おしゃれなデザイン雑貨が充実しています。 作家のオリジナルグッズや直島らしいモチーフの限定商品など、おみやげに買って帰りたくなるものがきっと見つかるはず。今回は「本村ラウンジ&アーカイブ」で買えるアートなお土産について紹介していきます。 直島にあるアートな空間「本村ラウンジ&アーカイブ」とは? かつて農協のスーパーマーケットだった空間を、構造はそのままにアート拠点としてリノベーションしたのが「本村ラウンジ&アーカイブ」です。世界的に有名な建築家・西沢立衛が空間デザインを担当しています。 チケット購入が可能なインフォメーションセンターのほか、アート関連の雑貨を扱うショップや休憩スペースも併設。散策途中はもちろん、旅の最後のお土産探しにも気軽に利用できます。 家プロジェクト関連のアートグッズがそろう 「本村ラウンジ&アーカイブ」は、本村地区で展開されるアートプロジェクト「家プロジェクト」の鑑賞ルートからもほど近い場所にあります。アート作品を楽しめる7つの建物は、それぞれ国内外の有名なアーティストが手がけたもの。 ショップには、「イエ」のロゴが入ったTシャツやエコバッグ、ブロックメモなど当プロジェクトのオリジナルアイテムがずらりと並びます。 直島エリア限定のアートアイテムに注目 直島や瀬戸内をイメージしてつくられた、多彩なモチーフのグッズも充実しています。特に「直島限定」というタグがついた商品は要チェック! ここでしか買えないレアなアイテムにも出合えるかもしれません。 おすすめは、猫や船、タコなどのゆるいイラストが描かれた変形ポストカード。おみやげに購入するのはもちろん、家族や友人へのメッセージをしたためて、旅先から投函するのも素敵ですね。 思わず買って帰りたくなる直島アートの「カワイイ」がいっぱい ベネッセアートサイト直島に隣接する「ベネッセハウスショップ」オリジナルグッズもここで買うことができます。「直島風呂敷 ねこむすび」は、異なる表情を持つ4匹の猫がプリントされていて、とってもキュート! 包み方を工夫すると、いろいろな表情が楽しめそうです。 ほかに、船や家などのイラストが印象的な「島むすび」バージョンもあります。 直島のアートな空間で休憩タイムを 館内には、ソファやデザインチェアに座ってくつろげるフリースペースが用意されています。観光パンフレットやアート関連の書籍を眺めながら、旅の計画を立てるのにも最適です。館内には複数のアート作品も飾られているので、こちらも要チェックです。 直島散策の拠点として活用しよう 直島は、本村地区をまわるだけでも半日から1日がかりになるほど見どころの多い場所です。こうした休憩スポットも上手に利用しながら、かしこくアート鑑賞を楽しみましょう。ちなみに「家プロジェクト」の解説が聞ける鑑賞ツアーも、「本村ラウンジ&アーカイブ」で参加申し込みが可能です。気になる方は、ベネッセアートサイト直島の関連ページをチェックしてみてくださいね。 ベネッセアートサイト直島 家プロジェクトページ http://benesse-artsite.jp/art/arthouse.html いかがでしたか?「本村ラウンジ&アーカイブ」で買えるアートなお土産をご紹介しました。直島を観光する際にはぜひ立ち寄ってみてくださいね。 この記事が気に入ったら いいね!を押して最新情報を受け取ろう
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漁業を職業とし生活を立てている人のことを言うが、漁業といっても大きく分けて3種類のやり方が存在する。株式会社庄司政吉商店では沿岸漁業に従事していて、なかでも定置網漁を得意とし、”待ちの漁”と呼ばれている。 名前の通り網を設置し、魚を待つ為、マグロやイワシ、なかにはサメなど様々な種類の魚を獲れることが特徴で、海の恵みと集獲の喜びを強く体感できる漁である。 株式会社庄司政吉商店は千葉県南房総市に位置し、東京圏からはアクアライン開通から様々な道路が開通し、アクセスも良好。そして南房総市の一番の魅力は海と山に囲まれ、色とりどりの花畑が季節と共に景観を変えてくれる自然豊かな地というとこだろう。 事務所へ到着すると、そこには漁から戻ってきた和田さんが待っていた。和田さんは漁撈長(漁労長)船の最高責任者だ。どんな人生を歩んできたのか話を伺った。 きっかけは漁師体験 「地元が鴨川で、周りに海がある環境で育ったので、いつも漁師を見ていてかっこいいなと思ってた。それで高校三年生の時に一度、漁師体験させてもらって、入社を決めました」 「海に出て魚を獲ると網には何十トンと魚がいて、網を引き上げた時の感動は凄まじかったですよ。何て言うのかな、スカっとする気持ちになりましたね」 言葉では表せないほどの感動が漁師にはあるのだという。 一回の漁で獲れる魚は多いときで60トン、70トン程度。1匹をだいたい300グラムだとすると20万匹相当になるそうだ。 漁師の一日 漁師の一日は早い。話を聞くと漁をすることだけが仕事ではないという。漁師の仕事の流れを聞いた。 「夏だと朝の4時に集合して、獲った魚を氷締めする為に氷を船に積んでから海へ出港します。3km先に張ってある定置網が設置してあるところに行って、網を船に引き上げていきます。うちの場合は2ヵ所あるので、移動してもう一個の網も引き上げます。7時前には陸に戻り、そこから1時間半くらいかけて魚の選別。魚を種類別にわける作業ですね。それを市場に出した後は、網修理だったり、沖に行って網を交換したりとか、漁をするための整備をしていきます。それを11時までやって仕事は終わりですね」 漁師は網の修理など、技術者としての一面も持ち合わせていて、網の修理ができなければ一人前とは認められないんだという。 漁師の魅力とは 「やっぱり魚を引き上げた時ですね。興奮しますよ」 漁師体験の頃から漁師の醍醐味は変わっていないようだ。 漁で獲れた魚を料理長が刺身や煮つけにして調理し、みんなで朝ごはんを食べることができるところも魅力の一つだという。 魅力的な仕事だが、大変なことはあるのだろうか。 自然と共存する仕事 「魚がとれない時が一番大変ですね。網を修正したり、設置方法を変えたり、戦略を練ることはできるんですが、最終的に自然相手なので対策しようがないんですよね」 台風の影響で1,000万円の損失が出ることもあるとのこと。それでも漁師を続ける理由を聞くと、魚が取れた時のやりがいや、今日がダメでも明日があるという中毒性が漁師にはあるという。 最後に体験希望者へのメッセージを聞いた。 漁師には感動とロマンが詰まっている 「魚を引き上げた時の感覚は体験してみないと分からない。感動とロマンが詰まってますよ。漁師を目指している人はぜひうちで体験してみてほしい」 インタビュアー後記 和田さんは普通科の高校から何一つ知識もないまま漁師の世界に飛び込み、魚の名前も仕事を始めてから覚えたそうです。好きな魚はウルメイワシ。捕れたてじゃないと刺身では美味しくないそうです。これを食べられるのも漁師の特権であり、漁師の仕事は体験しないと魅力が伝わりきらない世界です。ぜひ一度体験してみてはいかがでしょうか。 この記事が気に入ったら いいね!を押して最新情報を受け取ろう
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ミンサー織りは国の伝統工芸品に指定された沖縄の伝統的な織物です。沖縄の人々の思いが込められたミンサー織りは、今やさまざまな商品の素材に起用されるほどの人気ぶりです。 そんなミンサー織りの体験ができるスポットを、ミンサー織りのルーツと共に紹介します。 ミンサー織りとは? 出典:写真AC ミンサー織りとは、沖縄県の八重山諸島で生産されている織物のことです。発祥は竹富島で、現在もメインで生産しているのは竹富島や石垣市周辺となっています。 平成四年には伝産法により、伝統的工芸品に指定されました。経済産業大臣から認められた、高品質の織物のひとつなのです。 正式名称は「八重山ミンサー」で、木綿を原材料としており、組織を平織して作られているのが特徴です。地の鮮やかな藍色が人気を呼んでおり、着物の帯として重宝されている織物でもあります。 琉球地方の言葉で、「ミン」とは綿のこと、「サー」とは狭いという意味です。綿で織られた、幅の狭い織物というのが語源です。 ミンサー織りの柄 出典:写真AC ミンサー織りの大きな特徴のひとつは、その部分的に染めた織り糸を用いて、かすったような模様を織り出す絣(かすり)という柄にあります。 ミンサーはそんな五つの絣と、四つの絣が交互に配されています。この柄は、「いつの世までも末永く」という想いを、五と四という数字に込めたことが起源となっています。 ミンサー織りは、古くは通い婚が成立していたころ、結婚を控えた女性が、相手の男性に対する気持ちを込めて織ったとされているものです ミンサー織りを用いた着物帯には、両脇にムカデ足のような模様もあります。これは通い婚の時代において、自分の元に「足繁く通ってほしい」という願いを込めたとされています。 ミンサー織りの用途 出典:写真AC ミンサー織りは、前述したように、主に着物の帯として使用されています。これは、ミンサー織りの発祥時から変わらない、伝統的な用途のひとつです。 「ミンサー帯」は沖縄県外や海外からも求める人がたくさんいます。 また、現代では財布やバッグ、ポーチをはじめとした小物類や、その他の衣類にも利用されています。ドレスからブラウスまで、幅広いファッション分野で活用されている織物だと言えるでしょう。 ミンサー織り体験ができる場所 実際に、ミンサー織りが体験できる施設を、いくつかピックアップして紹介します。 みんさー工芸館 石垣島にある、ミンサー織りの様々な魅力を伝える施設です。様々な種類のミンサー織りアイテムも取り扱っているため、人気の観光名所のひとつとしても知られています。 実際の機織り機を使って、自分の好きなアイテムを作れるよう、専門のスタッフが丁寧にアドバイスをしてくれます。コースター、テーブルセンター、タペストリーが体験できるようになっており、サイズや所要時間、料金も大きく異なるため、都合の良いものをチョイスしましょう。 みね屋工房 八重山の織物の伝統について、詳しく紹介している施設です。具体的な製造過程の見学も出来るため、プロの機織り風景を、間近で見てみたい人にも向いています。八重山上布や関連商品の販売も行っているため、お土産を求めて訪れる観光客もたくさんいます。 こちらで体験できるのは、コースター、しおり、花瓶敷の三種類です。体験のあとは、終了証を発行してもらえるのもポイントです。 ひめゆり会館 糸満市のひめゆりの塔からすぐにある、沖縄の文化を楽しめる複合施設です。ショッピングやレストランなど、豊富な設備があるため、観光客から人気の高いスポットのひとつです。 琉球の様々な織物の体験が出来ます。織物の種類によって、作れるアイテムが変わってくるのがポイントです。ミンサー織りでは、タペストリーやミニテーブルセンターを作ることが出来ます。 …
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https://pixabay.com/ イギリスで「うどん」というと暖かい汁物のうどんが有名です。焼うどんや冷うどんなど、うどんにも様々な種類があることも説明してあげると喜ばれるでしょう。 自分:Udon is served in many ways. The most common way is with Udon servedin a hot or a cold broth made of dashi, soy sauce and mirin. It …
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Photo by Tatsuo Yamashita 奈良県は、東北地方のように全国的に知られている日本酒の生産地ではありませんが、歴史は非常に古く、日本酒発祥の地といわれています。諸説ありますが、米を発酵させた日本酒ができたのは、奈良時代頃といわれています。 今回は、奈良の日本酒についてご紹介します。奈良のおすすめの日本酒も紹介しているので是非、こちらを参考にお気に入りの日本酒を見つけてみてください。 奈良の日本酒とは 奈良は高原の豊かな伏流水や、寒冷地ならではの酒造りに適した気候、澄み切った空気など、質の高い日本酒を作るのに向いている地域です。今でも、数多くの奈良の日本酒が多くのファンを魅了しています。 奈良の日本酒はなぜできたのか 出典:写真AC たまたま米が水に濡れたことにより糖化作用が発見され、これを利用して米を発酵させて日本酒が醸造されるようになりました。中世になると、寺院で酒造りが行われるようになり、僧房酒と呼ばれる奈良の地酒が多く作られるようになったのです。 中でも、奈良の正暦寺の「菩提もと仕込み」による酒は非常に上質であるばかりか、現代でも酒造りの基本となっている諸白作りや火入れ殺菌法まで開発されていました。当時は奈良酒は高級酒の代名詞でもあったのです。 奈良の日本酒おすすめ8選 では、早速、日本酒発祥の地である奈良の日本酒がどのようなものがあるのか見ていきましょう。定番の銘柄からこだわりの地酒までおすすめの奈良の日本酒を8選にしてご紹介します。 自分用にはもちろん、お土産や贈り物にもぴったりな日本酒が多くあるので、是非、こちらを参考にお気に入りの一本を見つけてみてください。 奈良県のおすすめ日本酒その1【春鹿】 超辛口の味わいが人気の一本 出典:写真AC 奈良県でおすすめ日本酒はいくつかありますが、今西清兵衛商店の「春鹿」は、シャープな味わいの超辛口が人気の日本酒です。 奈良には様々な甘口、辛口のお酒がありますが、春鹿は辛口を中心としており、雑味がなく、すっきりとした味わいながら、うまみやまろやかさで辛さを和らげています。 銘柄名は春日の大社と神の使いである鹿からつけられており、その名にふさわしく、凛とした切れ味が淡白な魚介類にもぴったりです。原料の米をしっかり磨き、菩提もと仕込みで丁寧に作り出した繊細な味わいは、海外でも高く評価されています。 種類 純米 アルコール分 15% 原料米 五百万石 精米歩合 60% 日本酒度 +12 …
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「五臓六腑に染み渡る味のお酒」や「五臓六腑の奥底までに響き渡る痛み」といったような文章に使われる五臓六腑。この五臓六腑という四字熟語を聞いたことがある人は少ないくないはずです。 しかし、そもそも五臓六腑とはなんなのかとなると、そんなに知られていないかも知れません。 なんとなく内臓のことは知っている人が多いですが、具体的にどんな内臓であるのか、どこの部分になるのか、ということも知っておくとちょっとした雑学として役に立つかも知れません。 五臓六腑の意味 出典:ぱくたそ 五臓六腑とは、中国医学における妊権の内臓全体のことであり、五臓六腑という名前の通り、5つの臓と6つの腑のことになります。 五臓は肝、心、脾、肺、腎のことです。六腑は、胆、小腸、胃、大腸、膀胱、三焦となります。 しかし必ずしも実際の臓器に対応しているわけではなく、臓とは精、気、血を備蓄する蔵の役割をしている機能があるもの、となっています。腑とは空間のある構成によって、精、気、血を動かす機能の臓器となっています。 五臓六腑の由来 五臓六腑は古代の中国医学に由来がある、陰と陽によって成り立つという中国医学の思想によって設定された臓器などの総称です。 特定の臓器を言うのではなく、身体の中で、という意味合いにおいて、五臓六腑に、と使うこともあります。身体の中のすべて、と言う意味で使われることもあるのです。 五臓六腑の例文 出典:ぱくたそ 五臓六腑という言葉ですが、どんな場面で使うことができるのかといえば食事の場面です。 「この美酒はまさに五臓六腑に染み渡るような味である」「えも言われぬ甘味に五臓六腑が目覚めるようであった」 このような使い方ができるようになっています。食事限定ではないのですが、身体の中のことである事象に使われることもあります。 五臓六腑云々という言葉はなかなか日常的に使えるようなものではないですが、こうした表現があるということを知っておいて文章で使ってもいいですし、ちょっと気取った言い回しをしたいときに使うと言葉が引き締まりますので、実際に使ってみることをおすすめします。 五臓六腑の類義語・対義語 類語としてはまずは、臓腑という言葉があります。名前の通り、まさに五臓六腑の臓と腑とあわせた言葉であり、臓腑というのは内臓の総称となっています。 あるいは単純に臓器と言うのも類語でしょうし、器官なども類語の一つであるといえるでしょう。 対義語ですが、四肢五体という言葉があります。これは類義として使われることもあるのですが、五臓六腑があくまで内臓の話しであるのに対して四肢五体は身体全体、それも外の部分、という意味がありますから、まさに対義語であるといえるでしょう。 実際の内臓というわけではないので使い方としてすでに医学的ではないのですが、昔はそのような身体の構造であったと信じられていたことから、五臓六腑とは身体そのもの、という意味でも使われることがあったわけです。 どの四字熟語にも、由来があります。 この記事が気に入ったら いいね!を押して最新情報を受け取ろう
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「先日、嫌だと言ったのに野球に駆り出されて、車はパンクするし着ていた服は破れるし試合には負けるしでまいったよ」 「まさに満身創痍といえるね」 「満身創痍」という4字熟語、テレビなどのスポーツ中継などでは聞くことはあっても、なかなか日常生活では使うこともない言葉ですよね。 上記の例文で「満身創痍」と言われた人はまさに踏んだり蹴ったりの状態ですが、果たしてこの場合に「満身創痍」という表現は正しい使い方なのでしょうか。そういった部分も含めて「満身創痍」について解説していきます。 満身創痍の意味 「満身創痍」は「まんしんそうい」と読み、「満身創痍」という言葉は、「ひどく痛めつけられて非難をされること」、「手ひどく痛めつけられること」などの意味を表しています。 なので、「満身創痍」は「身も体も痛めつけられて踏んだり蹴ったりの状態」などという意味合いとして捉えれば間違いないでしょう。 満身創痍の由来 ・言葉の背景 出典:写真AC 「満身創痍」という言葉の背景にはどういったものがあるのでしょうか。まず、体や全身の意味を表している「満身」に、どちらも傷という意味合いを備えている「創」「痍」が重ねて付け加えられています。 同じ意味の言葉を重ねて表現していることにより、全身に傷という傷を負っているという意味合いになり、「全身にこれでもかという傷を負った」ということになるわけです。 さらに、「満身創痍」には身体だけでの傷ではなく、内面的な傷を負ったという意味の表現も含まれておりますので、まさに体から心までボロボロという状態を表していることとなります。 また、「満身創痍」という言葉を使用する場合には、「自分で自分に対して行った行為でボロボロになった」場合ではなく、「誰かに傷つけられてボロボロになった」ということを表していることに気を付けましょう。 そのため、自分からの要望や要求で傷を負ったり精神的苦痛を味わったとしても「満身創痍」とは言わないでの注意が必要です。 満身創痍の例文を紹介 出典:写真AC では実際に「満身創痍」とはどういった場面で使うのが正しい使い方なのでしょうか。いくつか例文を上げていきます。 ・「ピッチャーの彼は大きな得点差をつけられ満身創痍で投げぬいた」 ・「思わぬ事故にあい、満身創痍な姿になってしまった」 ・「たとえ満身創痍になっても、この状況を抜け出したい」 ・「彼女の競技人生はまさに満身創痍だったといえる」 いずれの場合においても、自ら望んで苦境に立ち傷ついた場合は満身創痍になりませんので、そういった状況的背景も考慮しながら「満身創痍」という言葉を使用するように心がけましょう。 日本人なら知っておきたい国語の知識「国語」の記事一覧 この記事が気に入ったら いいね!を押して最新情報を受け取ろう
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関西には家族連れや子供が楽しめるスポットが数多くありますが、実は大人の遊びにぴったりなスポットも沢山あるんです。 1000万ドルの夜景や古都の花街、ノスタルジックな純喫茶など、関西を粋に楽しむことができるのは大人の特権。お金も時間もある大人なのですから、子供のころとはまた違った楽しみ方をしてみたいですよね。 今回の記事では、そんな大人の皆さんのために、関西でおすすめの大人の遊び場を10個厳選してご紹介します。 関西にある大人の遊び場① 【京都】先斗町鴨川エリアで夜遊び 出典:写真AC 日本を代表する「古都・京都」は、日本の伝統文化が色濃く残った文化都市です。その京都の街を流れる鴨川に沿うようにして、関西を代表する「夜の街」の1つ、大人の遊び場「先斗町」は存在します。 鴨川と木屋町通に挟まれながら、三条通一筋下から四条通までを南北に結ぶ、石畳の先斗町はもともとは鴨川の中洲でした。 江戸時代初期に行われた護岸工事で埋め立てられて現在の形が造られ、茶屋や旅籠などが集まり繁華街として栄えたことから、芸妓、娼妓が居住するようになり、花街として大人の遊び場の色合いが濃くなっていきました。 毎年5月に上演され京都の花街で上演される舞踊公演の中で、最も上演回数の多いことで知られる「鴨川をどり」や、京都の夏の風物詩として5~9月にかけて設置される「納涼床」など風流な日本文化を経験することができる街としても知られています。 古都の風情を感じさせる雰囲気の良い街並みは非常に魅力的ですが、京料理の料亭をはじめとする飲食店やバーなど「大人の隠れ家」的なお店が集まっていることから、人気の高いエリアだと言えます。 古くから関西を代表する大人の遊び場としての歴史を刻んできた先斗町は、京都を訪れた際には是非とも足を運びたい場所の1つです。 関西にある大人の遊び場② 【京都】 嵐山エリアは桜も紅葉も楽しめる 出典:写真AC 京都を代表する遊び場である嵐山。春にはサクラが咲き乱れ、秋には燃え上がるような紅葉で山が埋め尽くされることから、古くは平安時代に貴族の別荘地として栄えた歴史を持ちます。現在は「日本さくら名所100選」、「日本紅葉の名所100選」に選定されています。 中心部を流れる大堰(おおい)川、桂川や山並みが美しいことで古くから多くの人々に愛され、歴史的価値の高い寺社も多く存在します。 嵐山の象徴的建造物として、桂川にかかる「渡月橋」が挙げられますが、この渡月橋を挟んで上流が大堰(おおい)川、下流が桂川と一本の川が名前を変える日本でも珍しいポイントとなっています。 大堰川上流の保津川域では古くから林業が盛んで、かつては伐採した木材の運搬に嵐山まで川が利用されていました。現在、材木の運搬に利用されたコースを遊覧船で下る「保津川下り」が亀岡市から体験することができます。 バブルの時期には大ブームとなった「タレントショップ」が軒を連ね、嵐山が「関西のタレントショップのメッカ」のようなポジションとなり若い観光客が押し寄せました。しかしその後は、本来の大人の遊ぶ場としての落ち着きを取り戻し、2004年には「嵐山温泉」がオープンしたことで、ますます大人の遊び場に相応しい設備が充実したと言えるでしょう。 この記事が気に入ったら いいね!を押して最新情報を受け取ろう
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出典:写真AC 関東の有名な郷土料理には「どぜう鍋」「なめろう」「ほうとう」などがあります。 どぜう鍋の「どぜう」とは「どじょう」のことで、どじょうとゴボウを一緒に入れた鍋のことです。醤油や砂糖、酒などで煮込み、下処理してぬめりを取ったどじょうを入れてネギをかけていただきます。 「なめろう」は魚のたたきで、アジが多く使われますが、タラやイワシなども用いられます。味噌やショウガ、ネギなどを混ぜてご飯の上に乗せて食べます。 そして「ほうとう」は、小麦粉を練って作った麺です。うどんは作る工程で寝かせますが、ほうとうは寝かさないため、とろみがあるのが特徴です。麺が太いので食べ応えがあり、うどんと同じ容量で野菜と一緒に食べたり麺つゆに浸けたりして食べます。 <中部地方の郷土料理> 素朴で美味しい料理の数々 出典:写真AC 中部地方の郷土料理には「味噌煮込みうどん」「ブリ大根」「ひんのべ汁」などがあります。 「味噌煮込みうどん」は味噌ベースのスープにうどんを入れて煮込んだものです。特に具材は決まっていませんが、ネギや鶏肉、卵などを一緒に入れることが多いです。 「ブリ大根」は全国的にも有名ですが、もとは中部地方の郷土料理です。ブリと大根を醤油や砂糖などで煮込んだ煮物で、ほろほろと溶けるような食感と、しっかり味のしみ込んだ大根がクセになる料理です。 「ひんのべ汁」は小麦粉からつくった「すいとん」が入っている汁物で、めんつゆベースのものや味噌ベースのものがあります。他の地方でも「すいとん」を使った汁物があり、地域によっても呼び方が変わるという特徴があります。 ツルツルとした喉越しを楽しみながらいただきます。 この記事が気に入ったら いいね!を押して最新情報を受け取ろう