荒唐無稽の類語や対義語は?
荒唐無稽の類語と対義語をご紹介します。 筋の通らない不条理なことを表す言葉として、「馬鹿馬鹿しい」「頓珍漢(とんちんかん)」「非常識」「出鱈目(でたらめ)」「理不尽(りふじん)」「箆棒(べらぼう)」といった言葉がありますが、これらは荒唐無稽に似た使い方をすることがあります。
日常会話の中だと、荒唐無稽よりも使いやすい場合もあるので、うまく利用しましょう。
「馬鹿馬鹿しい」
無意味でくだらないさま。事物の状態が度を越えて甚だしいさま。
【頓珍漢(とんちんかん)】
物事の辻褄(つじつま)が合わないこと。見当違いであるさま、人。
【非常識】
常識がないこと。常識を欠いていること。
【出鱈目(でたらめ)】
根拠のないこと。いい加減なさま。
【理不尽(りふじん)】
道理に尽くさないこと。道理に合わないこと。
【箆棒(べらぼう)】
筋の通らないこと。馬鹿げているさま。
一方で、荒唐無稽の対義語は根拠や理由が明確なさまや筋道が通った様子を表す「筋が通った」「根拠のある」「合理的」などの言葉があたります。また、荒唐無稽の対義語は類義語に比べて多くはありません。
【筋が通った】
道理にかなっていること。
【根拠のある】
物事が存在する理由がはっきりしていること。
【合理的】
道理や論理になかっていること。無駄がなく効率的であること。
荒唐無稽は必ずしも悪い言葉ではない?
出典:写真AC
いかがでしたでしょうか?荒唐無稽という言葉は「言動が計画などに根拠や理由がなく現実的でないことや滅茶苦茶なこと」を指します。また、荒唐無稽の類語である「出鱈目(でたらめ)」や「頓珍漢(とんちんかん)」という言葉も言動などが矛盾して筋が通らないことを言う場合に使います。
荒唐無稽という言葉は、その意味からマイナスなイメージを持つ方が多いと思いますが、その真偽を疑いたくなるような非現実的なことや突拍子な行動、思いもよらない方向へ物事が進む場合に使われ、それぞれニュアンスが違うので時と場合に使い分けることが必要です。
一見すると突飛なアイディアでも、煮詰まった状況を打破するための突破口になったりします。 正攻法で問題を解決できないなら、ときには型破りな考え方に頼ることも必要なのです。