「荒唐無稽(こうとうむけい)」の意味や由来|類語・対義語、例文

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文章の中に、「なんとも荒唐無稽な話だ」「あの人の言うことは荒唐無稽だ」といった言い回しが出てきて、戸惑ってしまった経験はないでしょうか。 荒唐無稽という四字熟語は、日常会話の中で頻繁に出てくるわけではありませんが、小説などでは、割とよく見かけるものです。

漠然としたイメージはあっても、「正確な意味までは自信がない」という人は、ここで説明する正しい意味や例文などを、ぜひ参考にしてみてください。 文章を読むときはもちろん、自分で文章を考えるときも、意味や使い方を把握していれば、困ることはありません。

【意味】 現実的でなく、中身も根拠もない、めちゃくちゃで訳がわからないこと。
【由来】 荒唐の「でたらめ」という意味と無稽の「根拠がない」という意味から。
【類語】 「馬鹿馬鹿しい」「頓珍漢(とんちんかん)」「非常識」「出鱈目(でたらめ)」「理不尽(りふじん)」「箆棒(べらぼう)」
【対義語】 「筋が通った」「根拠のある」「合理的」
【英訳】 illusion promoting(nonsensical/absurd/preposterous)

 

では、荒唐無稽の意味や由来、使い方についてより詳しく見ていきましょう。

荒唐無稽の意味って?


出典:写真AC

荒唐無稽は「こうとうむけい」と読み、その意味は簡潔にいうと、「でたらめ」ということです。 現実的ではなく、中身も根拠もない、めちゃくちゃで訳がわからないことを指す言葉です。

この意味を、冒頭の例に当てはめて考えてみましょう。 「なんとも荒唐無稽な話だ」という文章は、「現実味がなく、俄か(にわか)には信じ難い馬鹿げた話だ」と言い換えることができます。

例えば、「空から女の子が降って来た」「ビルよりも大きい巨人を見た」といった、まるで現実味のない空想めいた話を聞いたときは、このような言い方ができます。 もうひとつの例は、「あの人の言うことはめちゃくちゃで、さっぱり意味がわからない」ということになります。

何の根拠もない絵空事が大袈裟に、語られているような場合には、ぴったりな言葉です。 ちなみに、荒唐無稽という四字熟語は、ふたつに分けて考えることができます。 前半の「荒唐」という部分が、でたらめでめちゃくちゃなことを表しており、後半の「無稽」という部分が、根拠がないことを表しています。

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