また、和装用のバッグも、芯の素材に使われているのは国産の材木を原料に作られた紙。日本製の紙はしなやかなアーチを描くことができるのです。
そして、良質な紙の縦目と横目を職人の目で見抜き、最もバッグに適した状態で使用します。和装のバッグは持ち手以外の部分は縫い合わせず、「貼り合わせ」という伝統的な技法を用いて作られています。
もちろんバッグに使う接着剤も草履と同じく国産のものを使用。また、ひとつの型式(品番)の製品は、同じ職人が生涯にわたって担当するので、製品に対する思い入れや誇りがあり、ひとつひとつ愛情が込めて作られているのです。
草履もバッグもその美しさとともに、使用する人の立場に立ったものづくりがされていて、実用面でも使いやすさや耐久面で優れている岩佐の商品。
また、国産の高品質な素材は環境にも優しいものが使われているのも特徴です。
職人の高齢化による人材不足や高価な国産材料を使うことによるコスト増などの問題を解決するために生産拠点を海外に移す企業も少なくありません。
しかし、岩佐では良質なものづくりのため、職人ならではの伝統ある技術や国産材料、日本製という点にこだわった商品開発をしています。
あらゆるシーンに対応したデザイン
歴史と伝統を重んじ、職人の手で丁寧に作られる岩佐の草履や和装用バッグですが、現代のファッションシーンや顧客の要望にあった製品も次々に開発しています。
出典:株式会社岩佐
特に草履の場合、和装を引き立て、凛とした中にも華のある女性を演出するデザインにこだわりが。
10色展開している「くれよんシリーズ」では、履きやすさと長く履いていても疲れにくいといった実用面も重視。2枚芯のシンプルなデザインに灰桜グレージュやすみれパープル、抹茶グリーンなど和装に合う美しい色が施されています。
なかには目にも鮮やかな瑠璃色ブルーや茜レッドなど斬新なカラーの草履もあり、草履を吐く楽しさも味わえます。また、「デザイナーシリーズ」では、今をときめくデザイナー、ミナコヨコモリさんと岩佐がコラボ。
市松模様など日本の伝統的な柄や色合いの鼻緒と幅広草履を合わせて、洋装にも合うようなデザインの草履が揃っています。
さらに雨の日のおでかけにも困らない「雨草履」もあり、つま先にビニールがかかっているため足袋が汚れる心配がありません。他にも花柄草履やストライプ草履、男性用草履など多彩なラインナップが用意されていて選ぶのに迷うほど。
晴れの日や悲しみの日はもちろん、普段使いなど、あらゆるシーンに泡あせて草履を選ぶことができます。
歴史や伝統を重んじながらもその上にあぐらをかかず、時代にあったデザインやカラーで新しい装いを提案してくれる岩佐の和装小物。自由な発想でもっと和装を楽しみたいですね。