「耽美(たんび)」の意味や由来|使い方や類語・対義語・作品も紹介

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耽美の類義語


出典:写真AC

耽美という言葉のほかにも、同じような意味合いを含む言葉があります。なじみのあるものから聞きなれないものもありますが、耽美と同じような情景を思わせることのできる言葉として覚えておきましょう。

・エモーショナル
感情を揺さぶられるさま。感情をむきだしにしている様子
・ロマンティック
現実を離れているさま。空想的。現実離れした愛ある行動やセリフ
・センチメンタル
感傷的。涙もろいさま。多感。情にもろい。悲しい想い出の回想
・幻想的
まぼろしを見たようなさま。夢心地。現実離れ。空想にあるようなもの
・審美(しんび)
美しさを見極める力。自然や美術のあるがままの形
・唯美(ゆいび)
美しさに最高の価値を求めること
・甘美
美しく心地いいさま。うっとりした気持ちになること

耽美の対義語

さまざまなものや事象に使われる耽美という言葉。対義語には、どのような言葉があるのでしょうか。

・自然&ナチュラル
あるべき姿。手を加えないさま。ありのまま。天然であること
・現実的
実際に起きていること。叶えられること。体験できること
・リアリティ
事実、本質、現実、迫真、納得。そのまま
・実用的
道徳や社会規範の上で役立つこと。用いること

日本の耽美小説


出典:写真AC

日本の耽美小説は、19世紀末のイギリスやフランスの反社会的思想の影響を大きく受けている文学作品です。日本では明治末期~大正初期にかけて、反社会的・非道徳的な内容が日本でも批判されることが多くありました。耽美派とされる有名作家には、以下のような方々がいます。

谷崎潤一郎

近代日本文化の中でも耽美な描写で有名なのが谷崎潤一郎氏。女性愛やスキャンダラスな内容は、耽美とも官能ともとれる内容で、代表作は「細雪」「春琴抄」「痴人の愛」「卍」などが有名です。

谷崎氏の作品は、何度も映画化され話題の作品になってきました。海外でも数多く受賞されている作品には、耽美さのみならず時代背景が色濃く描かれていて、メッセージ性が強いのが特徴的。一度読み進めると止まらない作品ばかりです。

三島由紀夫

三島由紀夫氏の作品は、耽美派の中でも過激なものがたくさん。リアルな世界(男女関係や嫁姑問題など)を描くものもから、生々しい本能だけを描くものまであり、想像を絶する恐ろしさを感じてしまう作品もあります。

三島氏は「存在のための破壊」という概念をもちながら、作品を世に生み出してきました。自身も死を恐れない強さを持ち、切腹という形で死を選んでいます。通常の思考では思いもつかない、有り得ない世界が耽美さをもち、時代を超えてファンも多い作家です。代表作には「仮面の告白」「金閣寺」「午後の曳航」などがあります。

江戸川乱歩

江戸川乱歩氏といえば、推理小説家としてのイメージがありますよね。そんな彼の描く作品には、官能的や気色悪さ、狂気などが溢れているものが多く、非日常の内容も多いのが特徴です。

乱歩の作品には、退屈な日常の中ほど、踏み間違えやすい階段があることを教えてくれます。代表作には「孤島の鬼」「蜘蛛男」「陰獣」などがあります。

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