「耽美(たんび)」の意味や使い方|耽美派と呼ばれる芸術の特徴も紹介

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日々の生活をする中で、私達の生活は様々な歴史や変遷を得て今に至っています。そんな変遷を得て、時代の中で作られてきた価値観や、概念が備わって現代においてもそのまま使われているものがあったりします。

「彼の書く文章は、耽美的な彼の思想が背景にあり、読み手に美しい光景を想像させる。」この耽美と言う言葉はどのような意味をもっているのでしょうか?

耽美の意味

耽美という言葉は、「たんび」と読み、美をこの世で最も素晴らしいものとして、価値づけて心酔していくことを意味します。一口に耽美と言っても、普段の生活ではあまり使わない言葉です。

耽美の由来・言葉の背景


出典:写真AC

耽美という言葉は、どのような歴史的な背景をもっているのでしょうか?

近代という時代は世界的に見ても、美術や文学において様々な潮流が生まれます。その時代に耽美主義という芸術思潮が西欧でも流行をしました。産業革命を経て近代化を成し遂げた西欧では、資本主義が確立をしていき、人々の生活が大きく変わっていきます。芸術だけではなく、あらゆる分野で様々な価値観や思想が、この時代に生まれていきます。

近代に生まれ、西欧の、特にイギリスやフランスで流行したこの耽美主義は古典主義や古典的な日本美術の影響が大きく、生活を芸術化し美化していくスタイルを持っていました。それがやがて日本にも登場し、近代日本でも耽美派という文学の潮流ができます。

彼らは美を最高と位置づけるため、美に耽ることで美の享受や形成に価値を置き、作品の中で美を主観的に描いていきます。彼らの作品は自ずと、エロティックな要素も含んでいました。耽美という言葉がちょっとエロティックな感覚を連想させてしまうのは、その影響があります。

次のページではこの「耽美」を使った文章を紹介していきます。

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