青葉まつりとは、宮城県仙台市で開催される祭で、正式名称を「仙台・青葉まつり」といいます。松焚祭、仙台七夕まつりと並ぶ「仙台三大祭り」の一つといわれています。
伊達政宗没後350年となる1985年に市民のつくる市民の祭りとして仙台市が始め、2018年には34回目を迎えます。
青葉まつり2018年の日程・アクセス
青葉まつりの開催時期は、毎年5月の第3日曜日とその前日の2日間と決められており、2018年は5月19日(土)と20日(日)に開催されます。 会場は仙台市の都心部各地で、市営地下鉄勾当台公園駅から徒歩3分程度の場所にあり、アクセスが良いです。
日程:2018年5月19日(土)20日(日)
会場:仙台市役所前市民広場、勾当台公園、一番町買物公園、定禅寺通、東二番丁通など仙台市都心部各地
アクセス:市営地下鉄勾当台公園駅から徒歩3分程度
一度青葉まつりが消えた?青葉まつりの歴史
出典:写真AC
江戸時代には、仙台東照宮の祭礼として「仙台祭」という仙台藩最大の祭りが行われていました。こちらのお祭りは1655年に始まり毎年9/17に行われていた東照宮のお祭りで藩をあげて行われ70基の山鉾(やまぼこ)が城下を練り歩いていました。
山鉾とは神社の祭礼に引かれる山・鉾・人形などを飾った屋台である山車の一つで、車の台の上に家や山などの作り物をし、その上に鉾や薙刀(なぎなた)を立てたものです。
「仙台祭」は明治時代に入ってから、伊達政宗の命日である5月24日に伊達政宗を祀ってできた青葉神社の祭礼として開催される「青葉まつり」に変容しました。
特に1885年の伊達政宗公没後250年祭や1935年の300年祭は、多くの山鉾(やまぼこ)が出て盛大に行われました。
しかし1970年頃、青葉神社の青葉まつりは交通事情等により終了しました。1983年、仙台藩士会が青葉まつりの復活を陳情すると、その2年後の1985年に第1回となる青葉まつりが開催されました。
以後、青葉まつりは観客数を増やしながら規模を拡大していき、現在では仙台の春を告げる祭りとして市民に定着しています。
青葉まつりといえば、すずめ踊り!
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青葉まつり初日の土曜日には、宵まつりが行われます。宵まつりは、生演奏のお囃子が鳴り響く定禅寺通りで約4000人が「仙台すずめ踊り」を演舞する、すずめ踊りコンテストがメインイベントです。
東日本大震災の翌年の2012開催の青葉まつり以降は、復興祈願の山鉾が提灯をともして巡行を行っています。山鉾の引手には応募で集まった市民が参加します。
青葉まつり2日目の本まつりでは、新緑のけやき並木で甲冑姿の武者行列「青葉神社の神輿渡御」、伊達政宗公を祀る青葉神社の神輿渡御、稚児行列、山鉾が巡行する「時代絵巻巡行」、すずめ踊りの大流しが繰り広げられます。
特に武者行列と山鉾巡行は圧巻の迫力で、青葉まつりのクライマックスといえます。
多くの観覧客が集まりますので、沿道で観覧するためには敷物などを持参して、早めに観覧場所を確保しましょう。
そのほかにも、勾当台公園に江戸時代の街並みを再現する伊達縁、東北各地の名産品が一同に会する杜の市など、さまざまなイベントが行われ、仙台の街が賑わいます。