日本の全国各地には、それぞれの地域に根付いた方言があります。同じ日本語なのに方言で話すと、なかなか通じないことがあるほど標準語と方言の言葉にはかなりの違いが生じています。
そこで、今回は方言の1つである北海道で話されている方言についてご紹介していきたいと思います。
北海道の方言にある特徴
まず北海道弁の特徴を紹介します。
1つ目に小さい「つ」など促音を含む言葉や「ん」などの撥音が多いことが挙げられます。
2つ目に文末に「だべ」や「だべさ」などの表現が使われることが挙げられます。
3つ目に「びっこたっこ(ばらばら)」や「ほんずけない(意味がよく分からない)」など濁音を含む言葉が多いことが挙げられます。
このように北海道弁には様々な特徴があります。そこで、いくつか北海道弁の言葉の意味を例文も交えつつ紹介していきたいと思います。
北海道の方言①
「しったけ」の意味
出典:ぱくたそ
1つ目に紹介したい北海道で話されている方言は「したっけ」です。
「したっけ」は、「じゃあね」や「またね」といった意味を持つため別れ際の言葉として使われたり、「そうしたら」や「そしたら」、「じゃあ」など順接の接続詞としても使われていたりする北海道の方言です。
「したっけ」の使い方の例としては、
〇「したっけ、明日十時ね」=「じゃあ、明日十時ね」
〇「お疲れ、したっけね」=「お疲れ、またね(バイバイ)」
〇「したっけ、帰るね」=「じゃあ、帰るね」 といった感じで使われます。
また「したっけ」を道央では別れ際の言葉として使いますが、道南では別れ際の言葉としては使われていないなど地域によって方言は使い方や意味が異なっています。
北海道の方言②
「なまら」の意味
出典:ぱくたそ
2つ目に紹介したい北海道で話されている方言は、「なまら」です。「なまら」は、「凄い」や「まじで」などの意味を持つ形容詞として、いわゆる若者言葉のようなニュアンスでよく使われます。そのため年配の方はあまり使われません。
「なまら」の使い方の例としては、
〇「このドーナツなまら美味しい」=「このドーナツすごく美味しい」
〇「雪が降り積もっていてあたり一面銀世界が広がっていてなまら綺麗だ」 =「雪が降り積もっていてあたり一面銀世界が広がっていてとても綺麗だ」
〇「この小説はなまら面白い」=「この小説はすごく面白い」 といった感じで使われます。
このように「なまら」は、景色や物、人物に対する形容詞として使われます。