【食卓に色を添える和食器たち】「陶器」「磁器」「漆器」の歴史と特徴

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益子焼(陶器)


出典:写真AC

益子焼とは、産地を栃木県益子町に持つ和食器の一つです。

古くは江戸時代から制作されたといわれている陶器であり、土の質感が強く鉢など日用品として活躍の機会が多い陶器です。

しかし、それは以前までの話であり、現在は高級陶器としての側面を強めるために100年近く芸術性が高められてきました。益子焼に関わる著名人としては、濱田庄司や島岡達三などが挙げられます。

どちらも故人ではありますが、益子焼のブランド普及に大きく寄与した人物であり、芸術としての益子焼の歴史に欠かせない人物なのです。

陶器の特徴としては、その製造方法から重たく割れやすい性質を持っており、その点から慎重に扱う必要があります。

萩焼(陶器)


出典:写真AC

その名の通り山口県萩市で製造されていた和食器が萩焼です。

こちらは毛利氏の時代から製造されていた歴史を持ち、数々の歴史と縁ある萩市との切っても切れない関係であることは間違いありません。

国内からの評価は高く、代表的な和食器であると同時に人間国宝や名のある陶芸家を生み出してきた陶器でもあります。

また、主に茶器として有名な萩焼ですが、使い込むほどに茶器ごとの色味が生まれて味のある見た目になると有名でした。この点も茶器として高い人気を誇っていた理由の一つであり、いわゆる萩の七化けと呼ばれる言葉はここから生まれています。

近年では陶芸家の創造性により様々な萩焼も生まれていることから、和食器を代表とすることは間違いありません。

波佐見焼(磁器)


photo by ゆさ みずあ

長崎が発祥地の波佐見焼は、慶長3年(西暦1598年)に始まった陶器といわれています。

もともとは朝鮮陶工から伝わってきた陶器ですが、これを由来とし波佐見焼が製造されていた付近では現代でも食器、和食器製造が盛んな地域とされています。

波佐見焼の特徴としては、高級志向というよりも大衆志向の傾向が強く、窯も巨大なものが使われていたといわれています。この事から、波佐見焼とは知らずに普段使いの食器として家庭にで使われている可能性もあり得るでしょう。

当初に限り青磁が使われていましたが、現在では白磁が主流となっている点も特徴的です。そのため、波佐見焼の特徴としては全体的に明るい色味が多く、この点も家庭で使いやすい大衆向けの特徴といえるでしょう。

九谷焼(陶器・磁器)


出典:写真AC

九谷焼とは、明治から始まった石川県で主に製造されている陶器です。

しかし、明治に九谷焼が作られ始めたものの一度は廃れてしまい、その後しばらくは別の和食器の影に隠れていた陶器でもあります。

そのような過去を持ちますが、見た目はかなり派手目な陶器が多く、何らかの柄や絵が描かれていることの多い和食器でもあります。その見た目から普段使いするよりも、インテリアとしての高い人気を誇っている陶器といえるでしょう。

また、陶器だけでなく磁器も製造されており、バリエーション豊かな九谷焼が全国各地で楽しまれているのも事実です。幅が広いため、これから和食器を楽しみたい方も、すでに何らかの陶器に親しまれている方も、手元に置いておきたくなる磁器です。

小田原漆器(漆器)

小田原漆器は室町時代に端を発しており、伝統工芸品として高く評価されている全国的な漆器です。

原料である木材を極力生かせるような見た目をしており、美しい木目を引き立てている漆器となっています。

また、木材の中でも堅めなケヤキを使用することにより、高い実用性も兼ね備えている点も見逃せません。塗に関しては木地呂塗と呼ばれている手法が採用されており、これは木目などを目立たせるよう透明な漆を使用して漆器を完成させる方法です。

日常生活に取り入れたい!小田原漆器づくり体験 ~お盆づくり~

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