年越しにしてはいけない過ごし方①
餅つき
出典:ぱくたそ
実は、大晦日に餅つきを行うのは縁起の悪い行為だといわれています。
年末年始のお餅といえば鏡餅ですが、この鏡餅は本来お供え物として用意された経緯を持ちます。
年越しの過ごし方はどうしても忙しくなりがちで、年明けの過ごし方を快適にするために、年末餅つきをされるかもしれませんが、これは急ごしらえのお供え物と見られてしまうのです。
しかし、これはあくまで大晦日の話なので、年越しに向けて28日当たりに餅つきするのは問題ありません。
年越しにしてはいけない過ごし方②
大掃除
出典:写真AC
大晦日は本来、大掃除をするべきでない日といわれています。
大掃除の起源らしきものは、12月13日に行われる煤払いであり、この日は地域を上げて大掃除を行う地方もありました。そんな大掃除を大晦日に行うべきでない理由ですが、先程の鏡餅の話も影響してきます。
年越しの過ごし方はいわば祭神様への歓待のようなもので、そのタイミングで掃除や餅つきをするべきでない、という考え方から来ています。
今は年末年始も仕事で忙しく、なかなか掃除をする時間も確保できない方も多い時代ですが、この考え方からいうと大晦日の大掃除だけは年越しの過ごし方として悪手なのです。
年越しの次はお正月!お雑煮を作りましょう。
年越しの過ごし方は、次の年のための儀式
これまでの解説から分かるように、年末年始の過ごし方は各地方、各家庭によって独自のルールや伝統が根付いていることも多いのです。
年を跨ぐ瞬間は多くの国で独自の祝い方がありますが、日本にもそんな独自の祝い方が各地方で見られるのです。
特に日本においては、仏教の考えが大きく影響しており、1年の過ごし方を見返して新しい1年を向かえ入れる儀式のような日付となっています。餅つきや大掃除など、意外と知られていない年末年始にするべきでない行為もあるため、できれば前日までに終わらせて気持ちよく年明けを向かえましょう。
年末年始に放送される特別なテレビ番組を見ながら、新年を迎える家庭も増えていますが、やはり伝統的な除夜の鐘つきに参加するのも悪くありません。
年末年始らしさを感じられるのは昔から日本に伝わっている文化ならではなので、その魅力を一度は体験してみましょう。