【意味】 | 強い決意をもって、夢や目標を達成する。または、新しい何かを生み出すこと。 |
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【由来】 | 歎異抄(たんにしょう)という本に掲載されている言葉から。 |
【類語】 | 「一年発心」「一心発起」「感奮興起」「一心不乱」「真一文字」「熱烈峻厳」「精神一到」「無二無三」「緊褌一番」 |
【対義語】 | ー |
【英訳】 | make up one’s mind to do |
『一念発起したおかげで、難しい仕事を成し遂げることができました』。この文章を読んだ時に、「一念発起」の意味をしっかりと説明できる人は以外に少ないかもしれません。
「一念発起」という四字熟語は、分かっているようで説明しにくい四文字熟語のように思われます。
そこで今回は、「一念発起」の意味や由来、使い方などを説明していきたいと思います。
一念発起の意味
出典:ぱくたそ
「一念(いちねん)」は、『思いを一点に集中させて、留まらせる』という意味が込められています。
その一方で「発起(ほっき)」は、『それまでの考えを改めて、新しいアイデアを思いつく』という意味が込められています。つまり「一念発起」は、『強い決意をもって、夢や目標を達成する。または、新しい何かを生み出す』という意味がこもっているのです。
一念発起の由来
出典:Pixabay
「一念発起」は、仏教が由来になっている四文字熟語なのです。ちょっと意外ですよね。
元々は、歎異抄(たんにしょう)という本に掲載されている言葉とされています。
本来の「一念発起」は、「仏の教えを学ぶ機会をたくさん得た結果、仏の教えを心から信じて、その教えに従った生き方をしていく」という決意の表れのようです。
ちなみに、「一念」には、「念仏を唱える」旨の意味が込められているようで、「発起」には、「菩提心」という意味が込められている説もあります。
これらの意味からしても、「一念発起」は、やっぱり仏教に深く通ずる四文字熟語なのが見て取れますね。
一念発起の使い方
出典:ぱくたそ
一念発起という言葉は、
①目標や目的を持って挑戦しようと決意すること
②失敗や挫折から改心して一つのことを成し遂げること
③決意して何かに取り組むこと
この3つにわけて使うことができます。
「一念発起」の意味や由来を理解したところで、ここからは、「一念発起」を使った例文を2つ紹介したいと思います。
まず1つ目は、『一念発起して受験勉強したおかげで、第一志望の大学に合格することができた』です。
これは、『「第一志望の学校に絶対に合格するぞ!」という強い決意を持って、受験勉強に臨んだからこそ、合格できた』という意味ですね。
2つ目にあげる例文は、『良いプロジェクトを成し遂げるために、一念発起しました』です。
これは、ビジネスの場で使える例文ですね。仕事は、いつも同じ内容とは限りません。
時には、自分の限界を試される仕事にチャレンジすることもあるでしょう。そんな時こそ、「一念発起」していい仕事を成し遂げたいものですね。
このようにして見てみると、一念発起という言葉は、まだまだいろんな応用が利きそうですね。もっと、賢い使い方をすれば、周りから注目されること間違いなし!上司からも、一目置かれるかもしれませんね。