【京都】舞妓体験におすすめのお店と知っておきたい舞妓の基礎知識

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舞妓は「だらりの帯」と呼ばれる通常より長い独特の帯を着用します。帯絞めには大変な力が必要で、男衆と呼ばれる男性が着付けを担当します。

帯には所属する置屋の印が織り込まれています。見習い時代は「半だらりの帯」の着用しか認められません。 髪型も舞妓になった当初は「割れしのぶ」、2~3年経過すると「おふく」となりますが、祇園祭には「勝山」、正月や八朔には「奴島田」など折々の行事にあわせ髪を結い分けます。

20歳前後で芸妓へと昇格する襟替えの1~4週間前には「先笄」を結い、お歯黒を付けるしきたりが残っています。 お座敷で交わされる言葉は祇園言葉を徹底し、荒れた手はお座敷にそぐわないとして水仕事や掃除、洗濯などの家事は禁止されます。

○花街に残る伝統やしきたりは?


出典:ぱくたそ

舞妓の主な仕事先である茶屋は、紹介者無しでは入店できない「一見さんお断り」の風習が色濃く残っています。

近年は、高級旅館やホテルからの紹介で入れる店が増えていますがが、格式の高い店は現在でもしきたりどおり「一見さんお断り」となっています。 このしきたりは花街とお客の深い信頼関係にからくるようです。

格式の高い茶屋では、飲食代金や舞妓や芸妓に支払う花代を当日に支払うことはありません。すべてを女将が立て替えるツケ払いが原則です。この支払いシステムを守るために身元のはっきりしない一見さんはお断りとなります。

また、初めての来店ではお客の好みが判らないので、満足してもらえるおもてなしができないというのも理由もあります。

また、花街では浮気は御法度というしきたりもあります。上記の理由からお客はお茶屋遊びをする茶屋は1軒だけという暗黙の了解が存在し、茶屋を変えるのは付き合いのある茶屋を裏切ったと理解されます。

置屋は茶屋と契約していますが、契約外の置屋の舞妓や芸妓を気に入った場合は茶屋にその旨を伝え、お座敷に呼ぶことができます。クラブやスナックのように店を変えることなく、お気に入りを自分のお座敷に呼べるので、茶屋を浮気すれば噂が飛び交って花街を楽しみ辛くなります。

舞妓体験では、衣装変えをするだけでなく、古くからの習慣やしきたりの中で生きる舞妓の気持ちを理解することで、一層興味深い舞妓体験ができますね。

次のページからは、実際に舞妓体験ができるお店を紹介していきます。

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